SIDEWALK TALK

でも、僕は行かない。

Freeway僕の住んでる中津市は、大分県北部の地方都市で、
鉄道は JR しかなく(もちろん新幹線などない)、高速道路は通ってない。
いわゆる高速交通体系のカケラもない地域だ。


東九州自動車道の早期完成をめざして、
官主導だけじゃなく、経済界や JC なども地道に粘り強く運動をおこなっている。
また先年、ダイハツの自動車工場の誘致に成功し、
近い将来、年産50万台に達するという。
身贔屓じゃなく、
中津における高速道路は、「真に必要な道路」どうかはともかく、「必要な道路」といっていいと思う。


話は変わるけど、
僕はガラにもないことを幾つか、世の中のシガラミで断り切れずにやっている。
そのひとつに、商工会議所の議員というのがある。
現在2期目を迎えているけど、今でも
「mf 議員さん」
などと声かけられると、身の毛がよだつ思いがする。
僕のような何のヴィジョンも主義主張もない人間が、議員と呼ばれる役を務めるのは
社会悪以外の何ものでもないと、自分でも思う。
唯一の救いは、市議会議員とちがって会議所議員はむろん給与などなく、
逆に自ら多少のおカネをだしてること。
これによって、僕はこの役を拝命している言い訳としている。


その商工会議所から FAX が届いた。
その FAX とは、

道路特定財源の堅持と「東九州自動車道・中津日田道路」早期整備を求める緊急決起大会

という、いかにも役人が名づけたという雰囲気満々のイベントへの参加要請だ。
一方的に、2名の参加者の実名をだせ、という。


僕は JC 時代、高速道路の誘致活動にかかわってきたし、
前述のようにわが中津市にとって高速道路は「必要な道路」だということも承知している。
このエリアに道路を建設しても、税金の無駄遣いには当たらないと思う。


でも、僕は行かない。


国会の議論をみても、メディアの報道をみても、
道路特定財源の使い方には疑問を感じざるを得ない。
ましてや、わが国は借金まみれの状態だ。
官にも民にもツライ選択だけど、1年間くらいガソリン暫定税を凍結したほうがいいと思う。
それくらいしないと、この国は変わらないんじゃないだろうか?


東九州自動車道や中津日田高規格道路は、中津の経済には必要だろうけど、
僕個人はなくてもガマンできる。
そして、道路特定財源も抜本的に見直すべきだと思っている。
この見解は、身勝手で現状認識に欠けている。
僕一人が、抵抗しても何も変わらないうだろう。


でも、僕は行かない。


民主主義は、いろんな意見が湧出し、違う意見でも尊重し合うことにその意義があるし、
違う意見をぶつけ合うからこそ思わぬ化学反応が起きたりもする。
会議所議員だからといって、一方的にこんな FAX を送りつけてくる。
この辺のデリカシー欠如も、前時代的だと思う。


だから、僕は行かない。

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