翌日に遠足や運動会があるとき、
子どもは母親に明日の天気をきいた。
場合によっては、自製のてるてる坊主を作って祈るという、
大げさにいえばリリジャスな体験をした。
そのことが、こんにちのネット社会では、母親もてるてる坊主も存在せず、
さらには仰いで頼み入る姿勢を必要とせず、
インターネットにキーボードで命ずれば用は完結する。
子どもにとって、ブラウザのテキストに対し尊敬したり感謝したりする必要はなく、
子どもはそのテキストを使用するだけで済む。
子どもが主人で、ネットは奴隷の立場にある。
子どもたちは万事、このような社会で暮らしているのだ。
今回のカンニング騒動、むろん許されるべきことじゃない。
しかし一方で、たかがカンニングじゃないか、とも思う。
カンニングくらいで警察沙汰というのは、どうだろう?
教育界は受験制度の根幹を揺るがす重大事件と眉をひそめ、
メディアはテロ事件並みの扱いで騒ぎ立てている。
いまの若者たちは、冒頭に述べたような、ネット社会で成長し、日々暮らしている。
彼らにとってネットを使ったカンニングなどは、
消しゴムに答えを書いてた往年のそれと同じようなものだろう。
保護の意味もあっただろうが、逮捕だと?
まさか起訴しないよな。
最新の画像もっと見る
最近の「デジタル・インターネット」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 旅行記(32)
- 桐箱ブログ(21)
- インポート(1)
- ギャンブル(1)
- まちづくり(130)
- 写真(42)
- オランダ・コラム(4)
- 音楽(23)
- テレビ番組(148)
- アート・文化(74)
- 佐野元春(76)
- うんちく・小ネタ(272)
- アニメ・コミック・ゲーム(71)
- 本と雑誌(12)
- 社会・経済(9)
- ブログ(49)
- 日記(0)
- 学問(13)
- 映画(9)
- 食・レシピ(18)
- 健康・病気(60)
- 国際・政治(54)
- 青年会議所(22)
- まち歩き(260)
- 悩み(52)
- ニュース(156)
- スポーツ(152)
- 日記・エッセイ・コラム(184)
- コスメ・ファッション(34)
- デジタル・インターネット(101)
- 旅行(9)
- グルメ(5)
バックナンバー
人気記事