後ろ向きな話題や小難しいこと、
とくに政治向きな話は避けるように心がけている。
けど、人間が小っちぇから、ときたまついつい愚痴ってしまう。
この国の宰相、野田佳彦総理大臣について考えてみた。
僕がこの人に唯一感じるシンパシーは、プロレスファンだということだ。
プロレスファンは世間から白い目で見られがちだから、
ファン同士、仲がよくなりやすい。
ならば、僕はもっと野田総理に肩入れしてもいいはずだ。
何かがちがうと思い、野田総理のプロレス感を調べてみた。
総理は、プロレスの中でも1980年前後の全日本プロレスにご執心らしい。
これはちがう。これはアカン。
あの当時の全日は外国人選手の人気におんぶに抱っこで、
日本人レスラーは全員ぶよぶよ太っていた。
試合もスローモーで、緊張感の欠けらもなかった。
それが一変するのは、新日から長州力をはじめとする維新軍が乗り込んでからだ。
政局的にいえば、長州は猪木に造反し、新日を離党し、
ライバル団体、それも唯一にして最大のライバル団体の興業に参加した。
そのときから鶴田も天龍も目の色が変わったし、
そのときの化学反応で三沢や川田が成長した。
話がプロレスにシフトしすぎた。
要するに、新日本プロレスが創立以来、一貫して貫いているストロングスタイル、
このイズムが全日を変えた。
野田総理もプロレスファンを標榜するなら、
政権運営も党運営も、ストロングスタイルでやってほしい。
このままじゃ、「国民の生活が第一」じゃなくて、「国民の生活が台無し」になっちゃうよ。
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