ひととき車の中で CD を聴いていたけど、
新しい楽曲にめぐり逢えないという理由で、近ごろは FM をかけている。
最近、じっくり音楽を聴くのはお風呂かな?
で、聴いてるのは、もっぱら懐メロ。
カッコつけていえば、
80's と呼ばれている洋楽か、佐野元春とか浜田省吾などティーンのころ聴いてた J-POP 。
なかなか新しモノに手が出ませんね。
そんな折、めずらしくコンテンポラリーな CD を2枚ほど購入。
やはり、お風呂で聴くつもりです。
Detours Sheryl Crow 価格:¥ 1,563(税込) 発売日:2008-02-05 |
まずは、シェリル・クロウ。
グラミー賞を何回も受賞している彼女だけど、けっして順風満帆の音楽人生とはいえない。
マイケル・ジャクソンの BAD Tour でのバッキング・ヴォーカル、
ロッド・スチュワートやドン・ヘンリーなどの大物アーティストのレコーディングへの参加、
エリック・クラプトンへの楽曲提供、
などの(華麗な?)下積み時代を経て、A&M レコードと1990年に契約を交わした。
しかし、「大衆受けする要素に欠けている」、という理由で、
レコード会社からデビュー・アルバムの発売を無期延期される。
ヒップホップ全盛時代だった当時のシーンで、
アメリカン・ルーツ・ミュージックに基軸を置いた彼女の音楽は時代錯誤という判断だったのだろう。
1993年にようやくデビューを果たし、その後はメインストリームをイッキに駆け上がったようにみえるが、
離婚や乳癌など、音楽の神様はシェリルに常に負荷をかける。
シェリルは、職業的なミュージシャンが多い昨今、
自身の身と精神を削りながら創作活動をする数少ないアーティストのひとりだ。
僕的には、「21世紀のスザンヌ・ヴェガ」 or 「女性版ブルース・スプリングスティーン」、といった印象かな。
Sleep Through the Static Jack Johnson 価格:¥ 1,563(税込) 発売日:2008-02-05 |
もう1枚は、ジャック・ジョンソン。
ジャックは、シェリルとちがって、苦労知らず。
唯一の挫折は、プロサーファーをあきらめたことくらいじゃないだろうか?
17歳のとき、サーフィン中の大ケガによってその道をあきらめたジャックだけど、
これを契機にそれまで趣味のひとつにすぎなかった音楽や映像の分野に足を突っこむと、たちまち成功。
彼の音楽同様、お気楽というか、リラックスした力の抜けた人生だ。
このアルバムは、彼自慢のスタジオでレコーディングされた。
このスタジオは、電源はすべてソーラー発電によるエコ電源で、
スタジオの断熱材にも古いデニムを使用、家具や床の塗料はも自然にやさしい無毒のラッカーを使用。
だからなのか、彼の音楽にはデトックス効果があるように感じる。
とにかく、このクソ寒い季節に、サーフ音楽を発表するジャック。
ハワイは常夏とはいえ、少しはチューブを見習ったらどうだろうか。