SIDEWALK TALK

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如月アテンション

2013-02-25 10:58:54 | 悩み
さて、2月最終週。
弊社は2月決算だから、この木曜日で今年度が終わるということになる。
正直、業績はイマイチだった。
あと数日だけど、悪あがきしてみるつもりだ。


逆説的にいえば、今週末から3月、新年度ということになる。
来期はいい数字を残したいし、残せそうな要素もある。
アベノミクスとか、円安とか、金融緩和とか、
アテにせずにガンバります!


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 発売日:2003-01-01



話が変わるようだけど、僕は若いころから王陽明が好きだった。
正確には陽明学を修めた日本人、大塩平八郎や河井継之助が好きだった。
以下の四氏は後追いで知ったのだけど、僕が好きな先人、
渋沢栄一、広瀬武夫、東郷平八郎、幸徳秋水も陽明学の徒だった。
どれも知行合一の人物で、自分もかくありたいと思っている。


王陽明の言葉に「破山中賊易 破心中賊難」というのがあって、
まったく至言であると思う。
陽明学は商売のための学問ではないだろう。
けど、前述の人物たちの業績を顧みるに、
経済にも軍事にも結果として陽明学思想が生かされている。


商売で儲けることは「山中ノ賊」でしかないだろうけど、
凡人としては、まずはこれを破りたい。
そして僕の中の「心中ノ賊」に挑むのは大儲けしてからと思ってるけど、
こっちはまだまだ先になりそうだ。


ベンチャー隊始末記

2013-02-22 09:56:42 | うんちく・小ネタ
少しまえの話だが、先週の日曜日、BP 祭があった。
その仕切り(企画・運営)をわがベンチャー隊がおこなった。
事の発端は、昨年末の団会議。
僕は社用で出席できず、いわゆる欠席裁判でお鉢が回ってきたのだった。


Bp_festa2013



僕は隊長職を拝命してるけど、
むろんスカウトを指導できるような知識もスキルも持ち合わせていない。
だから放任主義、平たくいえばホッタラカシ状態なのだ。
ともかく、実行委員会を5~6回やっただろうか?
僕が議論に参加したのは、トータルで3分もなかったと思う。


スカウトたちはガンバった。
が、結果は正直イマイチだったと感じた。
それは彼らも自覚していたようで、
BP 祭終了後は疲労困憊の顔つきで、しきりと反省していた。


けど、スカウト活動に失敗はない。
大人の助けを一切借りず、彼らが自分たちの力だけでやり遂げたことに意義がある。
それに他の隊のリーダーたちからは、多少のおべんちゃらがあるにしても、
お褒めの言葉を複数いただいた。


スカウトたちは試験期間に突入してしまい、あれからまだ会えていない。
来月、反省会という名の食事会をして、労をねぎらってやろうと思う。
あれほど嫌がって就いた隊長職だけど、
今ではスカウトたちに会えるのが少し楽しみになっている今日この頃だ。

鬼の目にも涙

2013-02-17 15:24:23 | まち歩き
Jokun昨年の秋、JCの先輩が旭日小綬章を受章した。
きのうは、その叙勲祝賀会があった。


先輩は家業を年商200億円の企業に成長させ、
会議所会頭や日韓親善協会、サッカー協会、法人会...etc
数多くの役を歴任し、自社のみだけじゃなく社会に貢献されてきた。
今回の叙勲は、その功に対してのものだろう。


その先輩は経済人特有のリアリスト過ぎるリアリストで、
クールに物事を見る目をもっている。
むろん、権威主義などとは無縁の人だ。
叙勲なんて僕には縁のないものだし、
祝賀会も形式的なものだと高をくくって参加した。


ところが.....だ。
いつものなら軽妙なジョークで自身の功をはぐらかす先輩が、
涙で謝辞の言葉を詰まらせた。
千万の言葉よりも感動したし、
会場でもらい泣きしたのは僕だけじゃなかったはずだ。


「鬼の目にも涙」などというと茶化してるようだけど、
僕は敬愛とリスペクトを込めてこのエントリーを書いた。
先輩からは叱咤激励という名のお叱りを何度も受けた。
青臭いことをいうようだけど、社業に励むことが唯一の恩返しだと
改めて肝に銘じた一日だった。

真夜中の衝撃

2013-02-13 10:31:56 | スポーツ
Wrestling真夜中に衝撃が走った、といえば大袈裟か?
深夜、目が覚めて、何気にテレビのスイッチを入れた。
2020年夏季五輪でレスリングが排除される可能性が大きくなった
という、驚きの報道を耳にした。


僕自身は、五輪のときくらいしかレスリングを見ないから、
この IOC のジャッジメントについてどうこう言う能力や知識はない。
ただ印象として、レスリングは陸上競技に次いで
もっとも五輪らしい競技だと独り合点してたから、驚きもひとしおだった。
僕ですらだから、関係者にはこの上ないディープインパクトだったろう。


報道によると、
競技選択のポイントは「人気」「国際性」「男女の選手の比率」の3つらしい。
いったいどれに抵触してるんだろう?
他の競技と比べることは無粋なんだろうけど、
レスリングよりもクエスチョンマークがつく競技は幾らでもある気がする。


ド素人見解ながら、メダルが日本とロシアの独占状態にあるのが理由かもしれない。
一国(数ヶ国)のメダル独占状態は、IOC がいうところの「国際性」に抵触するのかもしれない。
うろ覚えだけど、ロンドン五輪での日本柔道のメダル数の減少は、
それだけ柔道の世界性が広がった裏返しだと、あるスポーツジャーナリストが語っていた。


天の邪鬼の僕としては、IOC の権力闘争とか、いつもの日本バッシングとかを勘ぐりたくもなる。
次の理事会でまだラストチャンスがあるというが、
一度俎上に上がった除外候補競技が選択される可能性は極めて厳しいらしい。
2024年の復権を狙う方が現実的かもしれないが、一縷の望みを信じたい。


We were looking for America

2013-02-11 17:00:00 | アート・文化
Real_steel_2HDDに録ってあった映画『 Real Steel 』がよかった。
単細胞と笑われようが、僕はこの手の映画にはウルっときちゃう。
父と子(とロボット)の絆を描いたストーリー。
ロードムービーのような、美しい撮影も秀逸だった。


多感なころ、J.D.サリンジャーの小説を読みふけったり、
映画『 Rocky 』シリーズを残らず観たり、
ジャック・ケルアックのペーパーバックを持ち歩いたり、
マックやKFCのジャンクフードに舌鼓を打ったり、
ブルース・スプリングスティーンのロックンロールを聴いたりして過ごしていた。
アメリカの放つ光を、何の疑問ももたずに無邪気に信じていた。


『 Real Steel 』は、近未来を描いた作品なんだけど、
僕の青春時代の古き良きアメリカを感じられてうれしかった。
若いある時期のメンタリティと確実に呼応して、
僕の心のどこかに今もわずかに残っているイノセンスを刺激したんだろう。


奇を衒ったプロットが多い昨今、
展開もエンディングも想定内の映画があってもいい。
アメリカ合衆国は、自国の利益のためなら手段を選ばない、
戦争だって人殺しだってやるクソッタレな国だ。
けど、こういう眩い光の部分を見せつけられると、
悔しいけど、どうしようもなく強い憧憬を覚えてしまう。

お接待

2013-02-08 12:55:53 | うんちく・小ネタ
Fushimi_inari弊社では、初代社長が伏見稲荷に勧進し、分祀していただいた
小さな神棚を祀っている。
もちろん商売繁盛を祈念してのもので、
毎年、初午には神事を執りおこなっている。


例年、ずいぶん長い間、前会長の同級生の僧侶に祈祷していただいていた。
前会長は9年まえに鬼籍に入り、
その僧侶も高齢とご病気で、昨年は代理がお見えになった。
ということで、今年は会社での神事はおこなわず、
その代わり専務が伏見に赴き、ご祈祷をしていただいてきた。


世間並みなのか、ウチだけの風習なのかわからないが、
初午のお接待に赤飯と桜餅とよもぎ餅の詰め合わせを配っている。
基本は社員さんにあげるのだけど、
偶然この日に来社した取引先にももらってもらう。


祝詞は中止したけど、お接待は継続することにした。
今年の初午は2月9日、明日らしい。
明日は定休日だから、今日お接待を配った。


商売繁盛を神頼みするのは経営者として情けないかぎりだけど、
やめるのも何か縁起悪い気がするし...
ま、わらにもすがる思いです(汗)


必然のコロッケ

2013-02-04 12:49:51 | まちづくり
Croquette2「BP 祭」という、ボーイスカウト(BS)のイベントがある。
BS の創始者、ロバート・ベーデン・パウエル卿の生誕を祝うもので、
世界中の BS が2月22日前後に BP 祭をおこなっている。


僕は、分不相応ながら、そしてガラにもなく、
BS ベンチャースカウト隊の隊長を拝命している。
平たくいえば、高校生スカウトの担当。
高校生にもなってスカウト活動しようっていうヤツらだから、
ほとんど手がかからない。
だから、僕ごときでもなんとか務まるというわけだ。


今年の BP 祭、わがベンチャー隊に企画・運営のお鉢が回ってきた。
で、毎週木曜日、長唄のお稽古日に合わせて、
僕の実家で隊集会をおこなっている。
隊集会はスカウトに一室を与えて、ほったらかし。
僕は、別室で、お師匠さんと飲んでるという構図だ。


先週の隊集会に、揚げたてのコロッケを差し入れした。
スカウトたちは喜んで食べたらしく、
BP 祭に揚げたてのコロッケを配りたいといいだした。
前回の会議で、僕が、マジメなだけじゃなく何かトキメキがある企画を
と提案した意見へのアンサーらしい。


コロッケを配るのはいい。
けど、何の理由もなしにいきなりコロッケはないだろ、とツッコミを入れた。
無理やりでも強引でもいいからコロッケを食べる必然性を捻りだせ、と指示した。
今週、最期の実行委員会がある。
さて、スカウトたちはどんな理由を考えてくるだろうか?


洗濯の日

2013-02-03 10:11:16 | うんちく・小ネタ
円谷プロ×WOWOW ウルトラ三大プロジェクトの『ネオ・ウルトラQ』がいい。
まだ2話しかみてないが、“らしい”世界観が滲みでている。


Brethren_2


“らしい”と書いたが、僕はオリジナルの『ウルトラQ』をろくに知らない。
オリジナル『Q』は物心つくまえの作品だし、
ガキのころ『ウルトラマン』や『セブン』は再放送が頻繁に放映されていたけど、
『Q』の再放送はほとんどされてなかった。


第2話「洗濯の日」は、クリーニング店を営む洗濯怪獣ブレザレンが登場。
この怪獣、人畜無害どころか、ボランティア精神に溢れ、地域の人びとに愛されている。
服に限らず、お風呂に限らず、人間に限らず、
口から放出する青白い光の粒子で物体をことごとく浄化してしまう。


ラストシーンが、特に秀逸だった。
国連事務総長が登場し、ブレザレンに汚染された地球の浄化を直々に依頼するのだ。
ブレザレンは快諾し、フルパワーで粒子を吐きだす。
すると地球は.....


滅びたのか?浄化されたのか?
結局どうなったかはわからないが、心地いいモヤモヤ感がたまらなかった。
タイトルの「洗濯の日」は、「選択の日」でもあったんだろう。