きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

オペラ鑑賞のマナー

2017年04月09日 | 音楽のこと
先日創作オペラ「マノンとマスネ」の公演にご来場くださったお客様の多くから、
「オペラが初めてで、どうして良いのかわからなかった」
「拍手をしたかったけれど、していいのかわからなかった。。。」
「次回公演までにマナーを教えておいてください!!」

と、言うような趣旨のご感想を数多くいただきました!
実は思ってもみなかったことだったので、しばらく考え込んでいました。。(笑)

なので、こちらに私、オペラ鑑賞のマナー講座を書くつもりはあまりありません。(そのつもりでここにおいで下さった方、ごめんなさい!!)

と、言うのも、オペラは時代時代で、ずいぶん変化してきた伝統芸能だからです。
昔はオペラと言えば、宮廷や貴族の娯楽で、食事をしながら、会話を楽しみながら、何となくちらちらと鑑賞するものでした。
それに振り回されて、数々のただ長いだけのオペラをいくつもいくつも作った作曲家もいれば、それに反抗して、もっと一般民衆が楽しめるオペラ座を作って、大衆的な内容のオペラを作った作曲家もいましたし、スター歌手を登場させて、その歌手がアリアを歌う時だけ盛り上がっておけば良い!
みたいな作風のものもあったりしました。

しかし現代は、コンサートのように、観客は皆舞台に向かって座って鑑賞するようになっています。
でも、例えば上に書いたような貴族の娯楽のためのオペラを、現代の形式で上演したら、どうなるでしょう?
おしゃべりもしちゃだめ、劇場は飲食禁止!
休憩は2回。上演時間は3時間!!

私が、常日頃から思っている、「オペラは時代に合っていない」という意見は、このあたりから来ています。
そして今回の創作オペラの上演。
私が今までずっとやりたかったこと、これからもやっていきたいこと。
つまりは、新しい取り組みです。
なので、今あるべきオペラの鑑賞のマナーを、必ずしも当てはめなくても良いのかなーと、私としては思います。

演劇だと思って観ていただいたら、それで幸せなのです!(演劇だったら、終演まで、普通拍手はしないですよね??)

が、一応リクエストにお応えして、オペラ鑑賞のマナーをここに記すとすれば、オペラの中では1曲歌い終わったら、そのたびに拍手をします。

そうそう、それで思い出しましたが、今回もう一ついただいた感想が、
「お客様ともっと目を合わせたほうが。。。」
と、言うもの。

以前のブログにも書きましたが、普段のコンサートではお客様を凝視しながら歌うため、
「つい目をそらしてしまう」
「緊張しちゃう」
なんていう感想をいただく私なので、これまた新しいご意見!!
これに関しては、正直、私はスポットライトを浴びていてお客様がどこにおられるのかわからなかったので、全く意識していなかった、が、一番正直な答えです。。。(笑)
でも、内容的にも、私自身はお客様に向かって語りかける場面はほとんどないので、自ずとそうなってしまったのでしょうけれど。。。

どちらにしても、真剣に私たちの公演に目を向けてくださっているお客様のお気持ちを、心から嬉しく思ったみやこです☆
これからも、いろいろひっくるめて精進します!!!

マノンとマスネを終えて

2017年04月04日 | 音楽のこと
先週日曜日に、無事、創作オペラ「マノンとマスネ」の公演を終えることができました。
まずはご来場いただいた方々をはじめ、色々な形で応援してくださった方々に、心からお礼を申し上げます!!
みやこは幸せ者です。本当にありがとうございました♪

今回の公演は、私にとって全く初めての試みであった事はもちろん、今までの経験を、未熟ながら極限まで使ったものでした。
そういう意味で、足りないところはたくさんあったものの、大きな充実感と達成感を得ることができました。
でも、終演後の第一声は
「もう一度演りたい!!」
でしたけど(笑)

でも、自分の力試し、今の自分ができうる最高のことをしよう、と思って臨んだせいなのか、
共演してくださった岩崎さんや瀬戸さんをはじめとした、多くの方々の、驚くべき能力を沢山目にすることができました!!

そして、沢山の方々からいろいろなご意見、ご感想をいただいて、自分が本当にやりたいこと、目指していることが、
より明確になったと感じています。

そういった、あらゆる意味で、言葉には言い尽くせぬほど沢山の収穫をいただいた、得るものの大きかった公演でした。

大きなアウトプットをさせていただいたので、今度はインプット。
またコツコツと、勉強をして、反省をして、研究をして、創造をして、また舞台に上らせていただきたいと思っています。

今心にあるのは、いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいの感謝の気持ちです!!!
その気持ちを糧に、ますます精進いたします。
ありがとうございました!!!!!


マノンとマスネを上演します

2017年03月20日 | 音楽のこと
来月4月2日に、北九州芸術劇場・小劇場で、創作オペラを上演します!
今回の題材は、フランスの作曲家、「マスネ」によるオペラ”マノン”。
オペラと言っても、歌手は私一人。主人公の波乱万丈な一生を送る女性、「マノン」だけが存在する、”ひとりオペラ”です。

実のところ、ずっとオペラがしたくて、でも、豪華絢爛な大掛かりなオペラは、もちろん素晴らしいけれど、私にとっては少し時代に合わない気がして。。。
ずっといろいろ考えて来た私。
このブログを読んでくださっている方なら、私のオペラに関する記事を何度か見て下さっているかも知れませんね。
もっと身近にオペラを、もっといろいろな人にオペラの良さを!
そんな風に思って仲間を探し続けている私です。


今回のきっかけは、友人と話をしていたら、彼女が、あるアニメの声優さんの大ファンで、その方が何かするからと観に行ったら、完全な独り芝居だった!!
と、事細かにその様子を教えてくれたこと。。
もしかしてそれ、私にもできないかしら?と、思ってみたのです。
それが、今まで考えてもみなかった、”ひとりオペラ”の上演を思い立った瞬間です。

それから1年半ほどの準備期間を経て、今回の上演に至りました。

ひとりでしようと決めたら、ずっと一人ぼっちで進めていくのかな、と思っていたけれど、素晴らしいナレーションをされる岩崎佳子さんにアイデアをお話したら、
すぐに共感してくださり!!
そして彼女のアイデアで、作曲家のマスネが、マノンの人生を語っていくことに決まり、台本を書きました。

そしてそれを父に話しているうちに、画家である父が、舞台の背景を描いてくれることになり。

台詞と歌の錯綜する創作
オペラのピアニストという、ハードなお仕事を、ピアニストの瀬戸香さんが快く引き受けてくださり!!!

裏方にも、沢山の方が入ってくださって、結局、多くの素敵な仲間と共に、上演する運びになりました。

沢山の方々のお力をお借りして、自分の好きなことを精一杯できる幸せを噛みしめながら、力いっぱい演じたいと思います。
ご来場いただけたら、幸せです☆

久しぶりすぎて。。。

2017年03月19日 | 音楽のこと
相変わらず、投稿がおろそかになりがちなみやこです。。。
ずっと復活しようと思いながら、こんなに時間がかかってしまったのは、さぼってしまったから。。。だけではなく。。。
色々な複雑な想いを抱え、これまでも何度となく経験してきたはずの、自分の人生における「変化」をなかなか受け入れられなかった、という現実もあったりします。

そんなことも色々消化しつつ、近々大きな舞台を踏むことができることになりました!
実に8か月ぶりでしょうか?

またすぐに、告知をさせていただこうと思います♪

さぁ、もう誰も信じてくれないだろうけど、頑張って定期的に投稿するぞー!!!

とりあえず、えいえいおー!

北九州でリサイタル

2016年06月20日 | 音楽のこと
来る7月9日(土)に、北九州でコンサートをします♪
どうやら信じられないけれど、北九州市民でなくなる日が近づいて来ました。。
なのでとりあえず、北九州市民としては、最後のコンサートをします。

曲目は、ロンドンのリサイタルの時に歌わせていただく曲を少し交えて、
ロンドンと同じく、「花」をテーマに組んでみました。

未熟ながら、私が指導を担当させていただいているコーラスグループの皆さんにも、コーラスの名曲を歌っていただき、私のコンサートに「花」を添えていただくことになっています♪

沢山の素敵なご縁をいただいた北九州生活。
よそ者の私を本当に暖かく受け入れてくださる北九州の皆さんに!
日本は狭いので、お別れを言う気はありませんが、精一杯、感謝の気持ちを込めて歌わせていただきたいと思います。

そんな、個人的な思い入れのあるリサイタルになりますが、どうぞお誘いあわせのうえ、いらしてくださいませ☆

ロンドンでリサイタル

2016年04月28日 | 音楽のこと
7月の終わりに、ロンドンに里帰りすることになりました!(笑)
何と、ロンドンに足を踏み入れるのは、9年振りになります。
2004年に帰国してからは、なんと12年の歳月がたっていて。。。
とにかく、またロンドンに行きます!

それだけでも十分にうれしい事ですが、何と!ロンドンに住む大親友に打診したら、
8月3日にランチタイムコンサートを、アレンジしてくれました♪
ありがとうようこちゃん☆
ロンドンでまた一緒にできるなんて、なんて私は幸せ者なんでしょう!!!!!

曲目は日本歌曲、イギリス歌曲、ドイツリートに絞り、
「花」
をテーマにプログラムを組もうと思っています。
さぁ、またまたはりきっていきますよー!!

歌唱と体力♪

2016年03月28日 | 音楽のこと
去年の秋に、久々のピアニストとのジョイントリサイタルを行った際、
体力が落ちていることに気づいた私。
テニスを毎週1回、それも結構ハードにやっていたので、運動もちゃんとしているつもりでいました。

それなのに、ちょっと体力がいる曲を歌うと、支えが途中でなくなってしまう!?
体の中心にあるはずの柱が、音をあげてガラガラ崩れてしまうかのように。。。

もしかしたら、「体幹」が弱っているのかも!?
と、思って、ヨガを始めたのが去年の9月。
教えてくださるヨガの先生が、教え方も素晴らしく、そしてめちゃくちゃ素敵で
惚れ込んでしまい、月に5回のレッスンを受けています☆

そして半年経って、明らかに違いを実感できるのです!
その証拠に、先日のコンサートではソロ、デュエット合わせて10曲以上歌ったのに、
全く疲れが出なかった!!
次の日も元気はつらつ♪

さらに!
違うのです!声も☆
今まで時々しか出なかった高音が、パンパン出る♪
ものすごく練習を要したコロラトゥーラのパッセージが、いきなり苦も無くす~らすら♪
そして何より、楽なのです。歌うのが!!!

やっぱり歌唱力と体力は、表裏一体なんだと、わかっていたつもりだけれど、改めて実感。
体力をつけることで、歌唱力を鍛えるための練習量が少なくて済む=声の消耗を防げる!
と、言うことが分かったので、ヨガも極めていきたいなー。

と、いうわけで、体の中の筋肉を、ちょっとずつ増やし蓄える、最近のみやこです。
修業はまだまだ続く。。。

でもすでに、ずーっと前から歌いたくて仕方がなくて、でも高音の危うさからあきらめていたある大好きなオペラアリアを、ウキウキしながら練習しています。次のコンサートでは歌えるはず☆乞うご期待♪

春~Spring~ 無事終了しました♪

2016年03月13日 | 音楽のこと
ちょっと寒かったけれど、お天気にも恵まれる中、無事にコンサートを終えることができました!

ジャンルをまたいだコンサートで、ちょっとちぐはぐだったり、「音」に対しての意見の食い違いがちょっとあったりで、
本当に新しいことに取り組んだ感があって、挑戦がとりあえず終わった!!
という達成感があります♪

クラッシックの音楽家だけで作るコンサートと違って、考えること、話し合うことがたくさんあって、
色々とても勉強になりました!
この経験を活かして、また楽しんでいただけるコンサートができたらいいな☆
と願うみやこです。

何より、本当にたくさんの方々に応援していただき、ご協力いただいて、心の底から感謝感激しています。
ご来場の皆さま、お手伝いくださった沢山の皆さま、本当に、本当にありがとうございました!
ありがとうって、100回も1000回も言いたい気持ちでいっぱいです!!!

モーツァルトの歌曲「すみれ」 ドイツリートの魅力♪

2016年03月07日 | 音楽のこと
ドイツリート(ドイツの歌曲)の代表格の作曲家、シューベルトの作品を先にあげたけれども、
今回もう一曲、モーツァルトの作品も歌うことにしました。

歌曲とは、クラッシックの声楽曲の中の1ジャンルで、英語では「アートソング」なんて呼ばれることもあります。
芸術性の高い歌の総称で、歌曲と言っても歌が主役、ピアノは脇役、という位置づけではなく、
歌も伴奏も音楽を形成する重要な役割を果たしています。

先に紹介した「春への想い」は、歌が冬から春へと移り行く季節を人生に例える詩を歌い上げ、ピアノはその情景を美しく表現します。

そして今日ご紹介する「すみれ」は、歌曲の中でも、ストーリーが展開する作品です。

野に咲く可憐な1輪のスミレ
そこに可愛い少女が鼻歌を歌い、スキップをしながらやってきます。
スミレは思います
「ああ、ぼくがもう少し大きな目立つ花だったら。。。
そうしたらきっと、彼女は僕に気づき、つみあげてくれるのに。。。
彼女の胸に押し付けてもらえたなら、どんなに幸せだろう」

そこへ何と、彼女が近づいてきます!
そしてどんどん近づいて。。。哀れなスミレは気づかれることもなく、踏みつぶされてしまいます。。。
そしてスミレは思います。
「ああ、彼女の足の下で死ねるなんて、ぼくはなんて幸せ者なんだ!!」

これをモーツァルトが表現すると、なんとも可愛らしい、なんともひょうきんな、そして何とも物悲しい
何とも言えない絶妙なバランスの、見事な歌曲が出来上がります。

この曲では、ストーリーとスミレは歌を、そして、ピアノは情景だけでなく、女の子の鼻歌、スミレの心の移り変わりを表現しています♪

今回初共演の、瀬戸さんとの素敵なコラボをお楽しみに☆

春への想い~シューベルト♪

2016年03月04日 | 音楽のこと
3月12日のコンサートで歌わせていただく曲の中で、一番古いレパートリー
シューベルトの、「春への想い」。
まだロンドンに行って間もない頃に偶然ホームステイ先が一緒だった声楽家の先生について始めた歌のレッスン。
発声から始まって、何曲かイタリア古典歌曲を習ったのち、
「今度はドイツ物をやってみようか」
と、言われて頂いたのがこの曲です。
もちろんドイツ語の知識はゼロ。英語だって、人々が言っていることが半分もわからない10代の私に、
1から発音の仕方を教えてくれて、ドイツリート(歌曲)ってどんなものかな?というのを教えてくれて。。。
私のドイツリートの原点となる曲です。

なのに!何故だかプログラムに入れたことはほとんどない!?
とても素敵な曲だけれど、前にもブログでつづったことがありますが、何を隠そう私、シューベルトが苦手。
そもそも何が良いのかよくわからない(笑)
だったのです。つい最近まで。
最近になって少し、シューベルトの奥ゆかしさの中に、ピーンと筋の通ったような緊張感や、
表面は静かだけれど、奥にふつふつと、はどはどとするような想いが隠されている感じの良さが、
わかるようになってきて、プログラムに有名曲以外のシューベルトを入れる気持ちが芽生えてきました。
そこで、原点にかえって選んだのがこの曲、ということになります。

優しい風が呼び起こす
夜も昼もささやきかけ
どこもかしこも創造する
ああ、新鮮な香り、ああ、新しい音!!
弱い心よ、恐れないで
今、すべてが変わってゆかなければ

日々世界は美しく変化する
私たちは、まだこれからどうなるのかを知らない
花々の開花はとどまることを知らず
どんなに深い谷間も美しく飾る
弱い心よ、苦しみなど忘れて
今、すべては変わってゆかなければ

私の、ほぼ直訳に近い、即興で書いた(汗)訳詞ですが、この歌詞にシューベルトが音楽をつける。
本当に神がかった組み合わせだな、と思います。
私のイメージするシューベルトそのもの♪
そして、なんてこの時期にぴったりの歌なんでしょう!!

この、新しい芽が次から次へと出てくるような素敵な歌を、さわやかに、でもひめやかに
歌いたいな、と思っています☆

ジャンルを超えて

2016年02月24日 | 音楽のこと
またしても、更新が滞っている私。。。
覗いてくださる皆様には、本当に申し訳ないと思っています。

ブログの更新なくとも、みやこの心はいつも音楽!
ありがたいことに、細々と活動を続けさせていただいています♪

北九州に来て、予定外にも何と4年を超え、お友達も沢山できて、地域の方々との交流も増えて、毎日充実した楽しい日々を送っています。
人前で大きな口を開けて歌う仕事をしている割に、引っ込み思案で、内にこもりがちな私。
慣れない難しい人間関係に巻き込まれて苦しんだ時もあったけれど、悩んだり、行き詰ったりした時には、沢山の大切な人たちが支えになってくれて!
大きな力を沢山の方にいただいて、根っこのないこの土地でも何とか活動をさせてもらっているのだと、日々実感する今日この頃のみやこです。

ごく当たり前のことだけれど、人に感謝し、人を大切にすることこそが、人生を豊かにすることなんだなー
と、改めて感じます。

そんなこんなで、実は前回10月が、きっと北九州最初で最後の自主公演になると思っていたのですが、3月12日に、また公演を開催することになりました!

今回は、大切なお友達の一人、美濃部さんとのコラボレーション♪

今までほとんどの舞台では、クラッシックの仲間たちと一緒が当たり前でした。
プログラムもいろいろ工夫して、色々な方に楽しんでもらえるように、ポピュラーな聴き慣れたものを選んだりしながら、ここまで色々な公演をしてきました。

そしてお客様の反応を聞いていつも新鮮に思ったのが、私の演奏が、ほかの色々なジャンルの音楽と比べられていること!
私はクラッシックを演奏していると思っていたけれど、そんなこと、よく考えたらお客様にはあまり関係ないのでは!?
と、思うようになって、もう何年がたつでしょう。

そしてこちらに来て出会った、ロック・ポップス歌手の美濃部さん。
演奏もキャラクターも素敵なプロとしての資質を持っていることはもちろん、
歌に対する愛着心、いつでも声を鍛え、研究する向上心が常にあって、
ジャンルも演奏スタイルも、全然違うけれど、同じ「歌手」として、とても尊敬できる存在。
すごく共通点をいろいろ感じて、同じ舞台に立ったら、面白いのでは!?
ということで実現したのが今回の企画です♪

タイトルは 「春」~Spring

何よりうれしいのは、美濃部さんにポピュラーな曲を沢山歌っていただくので、
私は相当我が道を行き、マニアックなクラッシックの歌曲をバンバンお届けできること♪

もうすでに、沢山の方々にサポートしていただき、感謝感謝の毎日。
とてもとてもお返ししきれないご恩を、歌に変えて、精いっぱい歌います!
相当気合が入っております☆

美濃部さんの歌で楽しく盛り上がり、私の歌で脳を刺激しに、ぜひいらしてください!(笑)

また数日のうちに、いま力を入れている曲について、プログラムのご紹介を兼ねて、ちょくちょくアップします!

川崎公演

2015年10月26日 | 音楽のこと
10月23日(金)の川崎公演で、「南米クラッシック」の両公演が終了いたしました!
北九州と川崎、2回の公演に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました♪

音楽はライブが命、と思っている私。
皆様のお顔を拝見しながら、緊張感たっぷりの舞台を提供させていただいて、なんともいえない、充実した、とても貴重な演奏をさせていただいたことを、本当に心から感謝しております。

インターネットなどの発達で、人は顔を合わさずとも連絡が取り合えるようになったことは、とても素敵なことだし、便利で、たくさんの恩恵を私自身も受けているけれども、だからこそ、人と人とが直接触れ合い、強烈に結びつく時間があってもいいんじゃないか。
そんな風に常日頃から思い、これからも実践していきたいなと思っています。
「目を合わせないようについしてしまう!」
なんていうお客様からのご意見を頂いたり、実際会場でも、決して目を合わせてくださらないお客様もいたり・・・(笑)
どうかこれからは、遠慮なく、じっくり私の目を見て音楽を楽しんでいただきたいと思います!?

それに関係して、今回、初めてプログラムに、アカペラを入れさせていただきました。
正直を言えば、アカペラはこちらの技術的な未熟さが露呈してしまいやすく、とても勇気のいる決断でした。
でもこれも、今の世の中は音にあふれ、音楽もどんどんボリュームが増し、音響機器の発達で巨大な野外会場でもコンサートができるようになった。
それはそれですごく素敵なことだけれども!!
でもやっぱり私たちの仕事は、生の声を直接皆さんの耳に届けること。
そのために心身を鍛え、技術を磨いている人種です。
だから敢えて、シンプルに、本当に必要な「音」だけを、鳴らしてみたらどうかな?
と。
それが今の時代には逆に、強烈なインパクトを生むのではないか?
と。。。
音の断捨離、でしょうか??

これからも、音楽を通して、人とは何か、生とは何かを、私のちっぽけな身をフル活用して表現していきたい。
そんな風に思っています。
そしてそんな風に思えるのは、多くの皆様の暖かい、本当に暖かい応援と、身近な人々の力強いサポートのおかげです。

これからもますます、一人でも多くの皆さまとの、直接のふれあいを大切にしてゆきたいです。

ピアニストのくにえさんとも、公演終了直後から、反省をしながら、前向きな意見交換をたくさんしています。
素敵な実力派のパートナーとの出会いにも、改めて感謝感激の今日この頃の幸せ者のみやこです。

ありがとうございました



北九州でのリサイタルを終えて

2015年10月20日 | 音楽のこと
もう2週間以上たってしまいましたが、北九州公演が無事、終了しました♪
人脈も、根っこもないここ北九州で、思ったよりずっと多くのお客様に応援に来ていただき、とても嬉しい、しあわせな一日でした!

ピアニストのくにえさんのすばらしい演奏にも助けられて、多くのお客様から嬉しいご好評を頂きました。
大きな刺激を受けたとおっしゃっていただいたり、鳥肌が立った!なんて言って下さったお客様も!!それに何より、プログラムの構成がとても考えられていた、というご意見が、特に嬉しかったです♪
それらを励みに、また川崎での公演を頑張りたいと思います。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました!

しかし。。。
いつものことですが、なかなかすべてが思い通りに行くわけではなく。。。
まだまだ修行が足りないなーと。

そしてこれがまた、今回久しぶりのリサイタルで、相当重たいプログラムなので、
体力が!!!
普段の生活では気づかないけれど、確実に、4年前とは違うのだな・・・と(苦笑)。

最近ヨガを始めて、体幹がとても衰えていることにも気づき、新たなる課題を発見した公演でもありました。

ここ2週間で、またいろいろなことを考え、いろいろなことを試行錯誤し、やれることはすべてやって、まずは川崎でしっかり歌います!

ご来場の皆様の心に、私たちの演奏が入り込むことができますように。。

「南米クラッシック」川崎公演
10月23日(金)
19:00開場 19:30開演
ミューザ川崎シンフォニーホール 市民交流室
大人 \2000  小人 \1000
お問い合わせ 080-4430-1105
info@kirimiyako.com

音楽三昧

2015年08月31日 | 音楽のこと
先日東京に行き、くにえさんとリハーサルしてきました!

フィリピンで会って以来の再会なのに、いきなりくにえさんのお宅に泊まりこみ(笑)
そして朝お邪魔して、朝ごはん食べてリハーサル
夕ご飯食べてからも、夜寝る前までリハーサル
次の日も起きてすぐリハーサル
と、まるで合宿☆

そして練習の合間の会話は音楽のことばかり!!!

楽しい楽しい、近年まれに見る充実ぶりの2日間でした♪

肝心の出来栄えはといえば、
最も心配していたヴィラ・ロボスは、まったく心配なし!!
前世はイタリア人だったかも!?というくにえさんのヴェルディー「椿姫」の伴奏は、ばっちり☆

ラヴェルやラフマニノフの「ヴォカリーズ」はくにえさん初見で(!)すでにOK♪

と、あともう一度の、今度は九州での合宿のみで本番に臨みますが、更につめて、高めていけそうです!!

音楽に求めるもの

2015年08月21日 | 音楽のこと
先日あるテレビ番組で、作曲家の方がドイツで演奏したときのことを話していました。
演奏後に観客の方に、
「癒されていただけましたか?」
と聞いたら、
「音楽に癒しなんて求めていない」
という答えが返ってきて驚いた。という。

その話が、私にとっては頭をハンマーで殴られたみたいな衝撃だった。

音楽って何だろう?私はどうして音楽をするんだろう?
お客様を癒すため???

人々を癒すために私は、日々音楽のことを考え、技術を習得し、鍛えてきたのか?

私が音楽に求めるものは、いつだってもっともっと深いもの。知的であり、哲学的であり、何より刺激的なもの。
それなのにいつの間にか、演奏して、お客様に聴いていただく、となった瞬間に、
分かりやすく、楽しく、耳あたりの良い音楽を提供しようとする。。。
その矛盾に、今の今まで気づかなかった自分に驚いた。

それで思った。
人間はいつだって、瞬間瞬間を学び、成長していく生き物だと。
音をつかさどる芸術である「音楽」は、その、成長し続ける人間の脳に直接刺激を与えるのに有効な手段だと。

10月は、来てくださった方々が、皆「衝撃」を受けて帰っていただけるコンサートにしようと!
そんな風に心を新たにするみやこです。

音楽に、難解なものなんて存在しない。
作曲家の人生、舞台に乗る人間の人生。
その生き様と、「音」があるのみ。
あとはそれを、「楽」しんでもらわなければ!!

さぁ、知的で哲学的で、刺激的なコンサート造り!気張って行こー♪