小さな恋の万葉集 写真 佐藤秀明 小学館
万葉集を現代語訳と書き下し文、奈良で撮影された写真で構成されているのだけど、
その現代語訳が大胆に意訳してあるのね。
万葉集を現代人の歌としてとらえ直し、今日の状況に置き換えて現代語訳にしてある。
あと「収録歌解説」偏で直訳に近い現代語訳を載せてあって、比較できるようになっている。
こんな感じー
現代語訳
ほのかに光を放つ玉
その光のように
かすかに見ただけで
また分かれてしまったら・・・・
むしろ、むしょうに
むしょうに恋しくなってしまうだろう
また逢う日までー
書き下し文
たまかぎる
ほのかにみえて
わかれなば
もとやこいん
あうときまでは
山上憶良の七夕歌。
天平二年七月八日に披露されたもの。って、本来の万葉集。
玉かぎる ほのかに見えて 別れなば
もとなや恋ひむ 逢ふ時までは
内容は牽牛と織女の七夕のデートを歌ったもの。
で、解説ー。
古典に登場する「恋」は、逢いたい人に逢うことの出来ない苦しさを表現する言葉。
したがって、二人でいる時は恋ではないので、注意が必要。
さりげない注釈も好き。
で、こういうのが50歌くらいあるのね。
万葉集いいなぁー。と思うようになるよねっ
上野 誠さん 奈良大学文学部の教授なんですね、ものすごく分かり易い。
万葉恋歌を読みたい。でも万葉集はむずかしそうだよね。
それにこたえてつくられた本。で
この本を読んで、好きになった人のことをすべて知りたくなるように、万葉集のことをもっと知りたくなったら・・・・。そこでこの本の役割は終わります。って。
書店に並ぶたくさんの万葉集の本が、あなたを待ってます。って
本当、愛があって(*´∀`)b゜+.゜イィ
どんな人なんじゃろう。 上野 誠さん
で、佐藤秀明さんは路地裏とかの写真を撮っている人で、またなんとも雰囲気出てます。
この夏休みは、奈良、京都に行く予定だったんだけど。
叶わないので、本を眺めてため息などついてます。