お迎え

2009年11月24日 | 雑記
つい先日の話しである。
昨年ご主人を亡くされた奥さんが遊びに来た時に、息子さんに先立たれたお母さんの様子をうかがった。
齢九十、やはりこの姑さんも十数年前にご主人に先立たれ、そしてそして息子さんである。さぞや肩をおとしているだろう。
聞けばやはり
「みんなオレを置いて先行っちゃった。オレも早くいきてぇー。早くお迎えこないかなー」
と、毎日言ってるそうな。
そこで嫁さんが、「なに言ってるだ、こんな元気で口達者なばあちゃんにきてもらっちゃ、あちらもうるさくて落ち着いてられないから、二人揃って当分はいいやって言ってるよ」と、言ったのと嫁さん。
うーん たしかに(笑) 息子さんも旦那さんだった方も口数少なくおとなしい方だった。そして姑さんは近所でも評判の評判の(良い意味だよ)、自他共に認める達者なおばあちゃん♪

「そしたらねー」と奥さん、続きがあるのよと話し始めた。
「なかなかお迎えがこないから、こっちから迎えに行ったって言うのよ」

「えっ! なに? 迎えに行った??」
つい話の展開でこちらも聞き返してしまった。

そーなのよ、迎えに行ったってさ、夢ん中で。
寝たら二人がでてきたから「早くお迎えにに来いっ」言ったしいのよ。
そしたらね、夢ん中で『お前さんにこちらへ来られたらうるさくてかなわん、だから当分迎えに行かん』と言われたってさ。

「で、神妙に「お迎えへ来るまでよろしくって頭下げられちゃった。もー やだ、こちらも早くお迎えに来てもらいたいのに、あちらに断られちゃった。もー やだ、こっちが先行きそう」と笑いながら嫁さん(奥さん)。

そりゃそりゃ大変で。
仲良き嫁と姑、おばあちゃん、この先もずーっち長生きしてね。(爆)