たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★おんなじ空の下で坐るには

2021年05月11日 | オンライン活動
5月4日、オンライン坐禅会を久しぶりに開催しました。
にわかに思い立った企画であったため告知不十分でしたが、
それでも、2人が参加して下さいました。





振り返ってみると、初めてオンライン坐禅会を開催したのが
試行錯誤の中だった1年前のゴールデンウィークでした。
以来、感染状況に振り回されながらリアルとオンラインを織り交ぜて
毎月1回、自分への課題・試行錯誤をしながら坐禅会を続けて来ました。
今回のオンライン坐禅会では以前から心の隅にあった
「青空の下で坐ること」を課題にすることにしました。
 

 

 
《企画・開催メモ》
 
(1)天空の下は、直射日光だった…


本堂の屋根の上で坐ることを想定していましたが、
青空の下で坐るのは、まぁ企画倒れでした。
爽やかな季節とはいえ、当日は朝から天気が良すぎでした。

直射日光を浴びて3~40分坐り続けていたら、
身体的な負担が大きくなることは想像がつきます。
日陰で坐ることって大切なのかもしれません。
「緑陰禅」とか「樹下石上」というコトバも思い出されました。
 
 
(2)マイクとスピーカーの問題

交通量がまぁまぁある夏目坂通りに面しているので、
指向性のないマイクだと騒音まで参加者に中継される恐れがありました。
(昨夏開催した“オンラインラジオ体操”では、
 境内から生中継して、車の走行音に失敗しました…。)
 
逆に相手の声が聞き取りづらいことも考えられ、
初めてヘッドホンマイクを使って中継をしてみました。
実際に使ってみて、音声上の問題は全くありませんでした。
むしろ、屋内でも使用した方がよい!という好感触でした。
ただ小さな問題点はありました。次の項目で。
 
 
(3)カメラの問題

これまでパソコンのカメラか、外部ビデオカメラを使ってきましたが、
今回は配線を簡単にしたく、パソコンのカメラを使うことにしました。
坐禅の姿勢全体を映すにはある程度の距離が必要ですが、
家族に借りたヘッドホンマイクではコードが短くて、距離をとれませんでした。
解決するには、
 ビデオカメラを接続して距離をとる。(現在できる手段、機器・配線が増える)
 ヘッドホンマイクの延長コードを使う。(4極延長コード、数百円)
 ワイヤレスのヘッドホンマイクを使う。(ピンキリ、1000~10000円)
 
 
(4)Wi-Fi使用の問題

使用したPCの裏面に注意書きがあります。
 「電波法により、5.2/5.2GHz帯は屋内使用に限ります」と。
現在多くのWi-Fiで使われている2.4GHzは低速で広範囲、
5GHzは高速で狭範囲という使い分けがされています。
オンライン中継では高速な5GHzか有線LANを使いたいので、
今回は有線LAN(有線LANとUSBのアダプター)で中継しました。

法令に抵触せずWi-Fiを使用して開催するには、
低速・広範囲の2.4GHzでの中継に問題がないか、
無線LANを発信するルーターと中継する場所との
距離(電波強度)を確認する必要があります。

参考サイト
  https://www.tele.soumu.go.jp/.../wlan_outdoor/index.htm
 
 
(5)屋外での微少な問題点

・参拝者との問題
「お坊さんが、ヘッドホンマイクを頭につけて、パソコンで何かしている」
という光景は、事情を知らない参拝者から見ると奇異かもしれません。
「オンライン坐禅会開催中」という看板・掲示が近くに必要かもしれません。

・風の問題
聖僧さまの傍に供える灯明には、風防付きの屋外用蝋燭立てを使いました。
坐っている本人にとっては心地よい程度の風が吹いていましたが、
2倍速くらいの早さで蝋燭は短くなっていきました。
 
 



本堂向拝(正面)は、本堂屋根と植木の陰がかかっていて、
十分な日陰が。直射日光を避けて坐ることができてました。

お参りに来た方とバッタリ遭遇して、びっくりされました。
あたりまえですね。
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