当日の様子を順にお伝え致します。
■平成23年10月23日(日曜日)
●午前8時30分
復興委員集合
いよいよこの日を迎えました。
9時受付開始を前にふらっとホールにて復興委員ミーティング。
遠方から駆けつけて下さっているのに集合時間よりずっと早く来られ、
境内・周辺道路の掃除をして下さるかたもおりました。有り難うございます。
●午前9時
受付開始
受付の際に行うことは、
参列者全員の記帳
ご祝儀の受け取り
埋経五十年(写経・メッセージカード)・献酒・供物の受付
お経本『曹洞宗在家勤行聖典』『起雲山大龍寺輪袈裟』の頒布
戒名帳(参列人数分)と記念品引換券(一家に1枚)の手渡し
受付業務は、檀信徒復興委員会の受付係・会計係の方にお願いしました。
●五鏧三拝(後堂老師・西堂老師のお迎え)
当日の法要で重要な地位に就いていただくご寺院様をお迎えする際に、
五鏧三拝(ごけいさんぱい)という儀礼を行います。
山門(正門)から本堂へ真っ直ぐに上がられ、
即座にご本尊さまへの三拝をして控室に入られます。
三拝の各お拝(3度)と、退堂時の低頭と揖する時(2度)に
大鏧を鳴らすことから、「五鏧三拝」と云われます。
●午前10時
開創350周年記念
書院孝徳殿落慶・開山歴代住職報恩歎仏法要
この法要は、この期に行われた伽藍整備事業
・(一昨年)当山鎮守豊川稲荷社と有縁無縁三界萬霊塔の遷座
・(一昨年)境内2階建てプレハブ倉庫新設
・(昨年秋)入仏式を勤めた書院孝徳殿
・(6月完了)本堂修復工事
・(10月完了)境内地整備・屋内電気工事・畳襖障子換え
これらの総決算として行われたもので、開創350周年に及ぶ
開山(初代住職)から29世に及ぶ歴代住職への報恩供養を主題として、
歎仏会という法要形式でのお勤めとなりました。
ただ、全く省略をしない「本歎仏」を行うと一時間を優に超える大法要になってしまい、
今回のように1日で諸行事をお勤めするということも難しくなってしまうため、
最も必要最低限の作法を取捨選択して法要を構成しました。
拈香法語
般若心経
浄道場
拝礼
七仏宝号
時間的には読み通り。
短縮形とはいっても歴代住職への礼拝ですから、
度々お拝を繰り返しながら50分ほどのお勤めとなりました。
歎仏会という法要は、“声明”(しょうみょう)という
普段の法要ではあまり行われていない発声法でお勤めがなされます。
近隣のお寺で、数年前に若くして遷化された御住職さんが
生前に度ある毎に「歎仏をしよう」「歎仏は大切だ」と説かれていたことから
近隣寺院の若手僧侶が会(青蘭会)を結成して声明練習を始めたという経緯があります。
当山にとっては2代にわたってご恩を受けた御住職さんでもありましたので、
今回の法要は、数年前から青蘭会さまに相談をした上でお勤めをさせて頂きました。
つづく