たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★第13回夏期大学講座「禅といま」開催しました

2012年08月11日 | 講座「禅といま」
平成24年7月26日(木)・27日(金)の日程で、
夏期大学講座「禅といま」が開催されました。

今年で通算13回目となりましたが、
会場である東京グランドホテルのキャパシティいっぱいの
341人の方から参加お申し込みをいただきました。





◆26日午前 藤田一照老師「正身端坐の世界―ちからをもいれず、こころをもついやさず―」




第一講は夏期大学講座とも関わっておられる藤田一照老師。
曹洞宗国際センターの所長としてアメリカサンフランシスコに赴任されています。

長年、外国での坐禅指導にも携わっておられる方で、
文化も言葉も違う人たちに対して如何に坐禅を伝えるか、
肌身で取り組んでこられています。

そのため坐禅指導もユニークで、なんと、骨格模型が登場します。








◆26日正午 精進料理の昼食









◆26日午後 大井 玄先生「アーラヤ識と『意味の世界』」




内部の運営準備をしていたのでご講義を聴いていませんでしたが、
なんだか難しそうでした…。(-_-;)





◆27日午前 やましたひでこ先生「断捨離―日々是ごきげんに生きる知恵―」



ここ数年、話題の「断・捨・離」です。

断捨離は仏教ではなくてヨーガの実践行。
日本の「もったいない」精神の国でいかに断捨離を納得していくのかという興味もありました。
「物の価値」に視点を置くと捨てづらいかもしれないけど、
「物と私の関係性」と「私自身」を振り返ることで断捨離をしようというお話に合点がいきました。





◆27日正午 精進料理の昼食







◆27日午後 辻 淳彦老師「娑婆にいきる」






布教法話の世界を僅かに垣間見た程度の私でも震え上がります。
この世界の大御所のご老師です。

以前、検定試験でご老師の御前で法話実演をしなければならないということがあり、
法話実演の後、鞭のような謦咳をいただいたことが忘れられません。

今回のご講演を知った日本全国の布教師の方々も駆けつけられ、
会場内の最後列で辻老師のお話を熱心に聞いておられました。





◆両日とも夕方 坐禅




両日とも、講座の後、希望者100名ほどで坐禅をしました。

坐禅講師は藤田一照老師。

初日午前中の講義でお話しされたことを、再度実地で取り組んでみます。
足が組めなければ、それでもいいでしょう。警策で肩を叩くこともありません。
身心を強為に律するのでは無く、ただただ、腰を据えて云為の坐禅である。

そんな坐禅をしました。









毎回この講座に通って下さるかたともずいぶん顔見知りになりました。

誰だって、右も左も余裕の無い列の中央部分よりも、通路側の端っこが良いでしょう。
出入口に近いところが便利であると感じる方がいるのも当然です。

でも、会場内に空席は一つもありません。
そんな出席状況に窮屈な思いをしながらでも席につき、
ほとんどの方が不満を言わず会場運営に協力して下さっています。

私たち運営スタッフも、参加して下さる方たちも、
お互いがこの講座が良い雰囲気でありづけるよう心がけています。

今年も無事に開催が出来ました。ありがとうございます。
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