イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

54.エリコ 

2006年09月16日 | Weblog
「エリコ(写真)はユダの荒野にある「しゅろの町」とも言われるオアシス。亜熱帯的な気候と泉のおかげで、太古の昔から人類が定住したと言われています。ヨシュアに率いられたイスラエルの民が、ヨルダン川を渡って最初に攻め落としたのがエリコでした。6日間エリコの周りを回り続け、7日目に7度回ってラッパを吹くと、城壁が崩れたと書かれています」(ヨシュア6章)

・また火の車に乗って昇天したエリヤ(列下2:9~)
・エリシャが塩で水を清めたと言われる「エリシャの泉」(列下2:19~)
・取税人ザアカイの家の客になったイエス(ルカ19:1~)
・盲人バルテマイを癒したイエス(マタイ20:29~)
これらはみなエリコでの出来事でした。

 私たちは、古代のエリコであるテル・エ・スルタンという所に行って、紀元前3千~2千年のものと言われる城壁と、紀元前7千800年頃のものと言われる見張り塔を見学しました。
 西の方には、イエス・キリストがサタンの試みにあわれたという、誘惑の山がそびえています。高さ360mのこの岩山で、40日40夜、断食をされたイエス。いくら神の子といえ、こんな岩山で・・・。
 こういう古代のものを実際見たり、イエスにゆかりのあるものに心が触れると、イエス・キリストはそんな遠い昔の人じゃないって気がして、彼の苦悩が以前よりもっと理解できたように思いました。
「サタンよ退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」と言われたイエス。(マタイ4:10)

 暑さをこらえてジイ~ッと見つめていますと、イエスの声が聞こえてくるような錯覚を覚えます。
「あなたがたは、主のためにといって働いてはいるが、本当はよく理解していない。もっとわたしに近づいてごらん。もっとわたしを知ってごらん。そうすれば、わたしがあなたがたに、何をして欲しいのか、どうして欲しいのか、分かるに違いない」
360mの茶色の岩山から、イエスの思いが伝わってくるようで、信仰の不足な私は、ここを訪れる度に胸が痛くなるのです。そして自分の抱えている問題の、あまりの小ささに恥ずかしくなって、いつの間にか問題が消えてしまうのですから、やはり特別な国に違いありません。


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