イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

68.エーラット

2006年09月28日 | Weblog
 【写真:紅海の港町エーラット】 ホテルの窓から

 動物園を出て再び荒野の一本道を走ります。今回のスケジュールは、以前にも増して心づくしを感じました。10代から80代まで、全ての人が楽しめるように組まれていて、これなら正美ちゃんも楽しかったに違いありません。
 バスの中でのクイズも、ずいぶん頑張って、最後は正美ちゃんのお母さんと柳田さんが同点。ジャンケンして、柳田さんの奥さんが栄えある賞品を手にしましたが、正美ちゃんのお母さんも、倉田さんの菓子袋を副賞にいただいて・・・・。
 お昼前のひとときを、倉田さんに乗せられて楽しんでいるうちに、もう紅海の港町エーラットです。
「やっぱり、こんな風だと町って感じがしますね」
 昼食の準備ができるまで、川の岸辺にたたずみ、また散歩を楽しみました。この川も紅海の一部でしょうが、やはり水のあるところには人も木も多いようです。足元には、人を恐れないすずめの親子が餌をついばみ、全体的に活気があって若者の町という感じがしました。
 さっそくガイドで調べますと、現在ここには2万人の人々が住んでおり、平均年齢が26才という、イスラエルで最も若い町と書かれていました。今日はここで、インド料理をいただいた後、モリアホテルに荷物を預け、国境を越えてシナイ山のふもとまで行く予定です。

 食事を終えて店を出る時、テーブルに飾ってあったバラの花を、店長が一人一人に一輪ずつプレゼントしてくださって、なんとも言えない幸せな気分でした。もちろん女性にだけ。あれは嬉しかったですね。荒野の一本道を何時間も走ってきた後ですから、一本の真紅のバラにどれだけ癒されたか・・・。

「エーラットはその昔、シバの女王がソロモンに会うために上陸した町と言われています。シバは現在のイエメンの国ですね。そのシバの女王が、ここの港に上陸して、陸路エルサレムまで上って行ったと言われています」
「ほう、ここかぁ~」
「またここには、エーラットストーンという緑色のくじゃく石がありまして、お土産としてペンダントや指輪などに加工されていますから、ご覧になりたい方はですね、シナイ山から戻って来た時に、ゆっくりと時間を取らせていただきます。また、ベツレヘムでも、信頼のおけるお土産店にご案内しますから、心配はいりません」
 満腹の後だけに、ガイドさんの声もやや遠くに聞こえます。

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