イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

35.仮庵

2006年09月05日 | Weblog
*ホテルの庭で

 ちょうどイスラエルは「仮庵の祭り」の時期で、ホテルの玄関先にも草ぶきの小屋がありました。6畳ぐらいの大きさです。旅行者でしょうか、すでに若い両親と子供たちが食事を持ち込んで、裸電球の下で食べていました。空き地には大型バスが4~5台並んでいます。おそらく今夜、この仮小屋は明け方まで賑わうことでしょう。はるばる日本から来た私たちは、正直いってゆっくり休みたいのですが・・・。

「ええと、仮庵の祭りというのは、秋の収穫を祝う祭りですね。これはユダヤの新年から2週間後に始まって、8日間続きます。スコットとも言いますが、遠い昔イスラエルの民がエジプトを出た後、8日間ですね、仮庵住まいだったことを記念して毎年行われています」
 ホテルの玄関先で、寄せては返す波の音を合いの手にしながら、説明を聞きます。
「このようにですね、家の庭やベランダに、なつめやしの葉で仮小屋を建てまして、1週間そこで食事をしたり、勉強したりして、民族の歴史を忘れないように、子孫に伝えるわけです」(レビ23:33~43参照)
 みな、一斉に小屋に目を向けます。
「また木の実(エトログ)や、なつめやしの枝(ルラブ)、茂った枝(ハダス)、柳の枝(アラボット)の4種の植物を携えて、嘆きの壁やシナゴークで祈りを捧げます」

 そまつな仮小屋といっても、ここはホテルのせいか、金や銀のテープを張ったり、モールを飾ったりして結構華やかに作っていました。天井には、いろいろな収穫物がぶらさがっています。市内で見かけた、あの素朴な小屋の方が一般的でしょうが、このお祭りの雰囲気を、少しでも味わえたことは、めったにない祝福でした。
               【写真:ホテルの庭の仮庵】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 34.カナ | トップ | 36.朝のひととき A »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事