物事の本質、どれが本当なのか?何が真実で、何が、何処が違うのか?
真実、それは一つしかない。
見ているところにより、様々に見え、どれも正しいように思えます。
しかし、全体を視ると真実は、一つしかない。
例えば、縦50cm横50cm高さ10cmの立方体があります。
縦横50cmしか見えない場所で、縦横の面だけ見ていると、これは50cmの正方形の平面です。と言うでしょう。
そして同じように、そこしか見えない人も同じ答えになります。そこしか見ていないとそれは正しく見えてしまいます。
側面しか見えていない人は、10cm×50cmの細長い長方形の平面と言うでしょう。
そして同じところから見ている人も同じ答えとなることでしょう。するとこの人たちからすると正方形も長方形も
あっていると思ってしまう。見ているところが変わると正方形の平面にも見え、長方形の平面にも見えます。
しかし、色々な角度から見ることにより、縦50cm横50cm高さ10cmの立方体であると分かります。
そうです。色々な角度から見て、全体を視ないことには、真実は分かりません。
このことも、自然は教えてくれます。全体を視ることにより、真実が見えるようになります。
身近の人が、「私は、良いところだけ見て、悪いところを見ないようにしています。
そして過去を振り返らず、これからのことだけを見るようにしています。それが私の生き方です。
私の知っている方もそのようにしています。」このような事を言っていました。
とても残念でなりません。私は普段から「自然から学び、一点を見るのではなく、全体を視るようにすると物事の
本質が見えるようになる。」と言っているのですが、全く視ようとしないのです。
過去と現在そして未来を区切ってしまっています。これでは、全体を視る事が出来ない。
過去と現在と未来は、繋がっています。これも自然が教えてくれています。そして、農業でも教えてくれています。
種を植えて、芽が出てきました。そして、雨が降らないと芽は枯れてしまいます。そこで、雨が降らない時は、
水を与えると枯れず、成長を続けます。更に植物の成長を促す栄養素を与えることにより、収穫する数か月後には、
良いものが出来上がります。今、良き行い(良き縁)を与えると良き結果が生まれます。
逆に悪い行い(悪い縁)を与えると悪い結果になるということです。自然界では、良きも悪きも、
この縁によって左右されている、そしてその縁によって結果が出るということを教えてくれています。
今、良い行いをすることにより、未来に良い結果が生まれます。逆に悪い行いをしていると悪い結果が生まれます。
例えば、NPKのみ与え、過剰に与えて大きくして、見た目がよく見えるような感じでも、すぐに酸化するような物
になってしまいます。本人は良いと思っていても実際は、悪い行いということです。自然は、バランスよく出来ています
。偏った物はありません。それが、続くといつか崩れます。それが病気なる原因であると言えるでしょう。
そこしか見ていないと良いと思ってしまう。そして良いと思っていても悪い行いになっているということです。
全体を視ないと真実は見えない。そして本物が分からないままになってしまいます。
人を見るという言葉がありますが、一点だけ見てもその人が、どのような人か分かりません。植物もそうですね。
弱った動植物も全体を視れるようにならないと治療したつもりが、かえって悪影響を起こす可能性があります。
今までに沢山そのような出来事を見てきました。
「全体を見て物事の本質を視る。」これが自然界における原点です。
まだ、地球が平らだと思われていた時代に、地球が丸い、球形である。と言った人は、異常者だと思われ
、磔(はりつけ)にまでされるほどです。
今の時代であれば、何もおかしいことは無いといわれるでしょう。
地球全体を見られるようになったこと、他にもいろいろありますが、それが常識に思われています。
たった僅かな時間で、今、平らだと言うと「あの人おかしいのでは」って言われてしまうでしょうね。
当時の時代に我々が、生まれ、そこにいるのなら、ほとんどの人が地球は平らであると思い、
平らであると言っていることでしょう。
過去、現在、未来は、繋がっていて、縁によって未来が変わる、変えられるということです。
そして、大事なことは、自然の中に我々はいる。生かされているということです。
その自然の恩恵により、生かされていることに感謝し、自然から学び全体を視るようにしなければなりません。
いつも自然に感謝し、全体を視るようにしていると、山の中に入ったとき、自然に溶け込んだ状態になると
、動物たちも寄ってきます。頭や肩に小鳥が止まり、色々な動物が姿を見せてくれます。
そして弱っている樹木を見ると何処が悪いのか、答えてくれるように感じます。
自然に対する感謝をいつも持つことが、我々の役目であるように感じます。