生あるものは、必ず死がある。そして自然界には、食物連鎖によって循環されている。その自然循環の中に、我々も生かされている。どの生き物も全て無駄が無く、必然として、意味を持って、役目を持って生きている。それが自然というものであります。
菌から始まり、微生物、植物、動物と順に行き、やがて死にゆく時は菌によって分解され、土に返っていく、その土は生命の生死の繰り返しによって生まれる重要なものです。
その土こそが、生命の根源となっているといっても過言ではないといえるでしょう。
今、その土が悲鳴を上げて泣いています。様々な恩恵によって生まれた土が、人の手により泣かされています。この泣き声が聞こえるようにならなくてはなりません。
喜んでいる土と泣いている土では、植物も動物も全く違ってしまいます。生き生きとして喜んでいる土で育つ植物は、とても元気です。またその土の上にいる動物も、また元気にしています。そして、病気も知らぬほど元気で長生きです。
泣いている土の植物は、病気や虫にやられてしまい弱っています。また寿命も短いものです。そしてその土の上にいる動物も病気になりやすく、寿命も短くなります。
近年、人里近くに表れるタヌキやキツネは、アトピーや癌になっているものを見かけるようになりました。山で見かけるタヌキやキツネは、アトピーや癌になっているものを見たことがありません。しかし、人里にきて田畑に近く付くようになってから、異変が起きています。
土が泣いている環境下では、このような現象が現れています。では、人はどうなんでしょうか?同じ環境でいるので、間違いなくアトピーや癌になる人が増えていますね。
土を触っていなくとも、泣いている土で育ったものを食べることにより、病気になっているといっていいでしょう。
人や環境を守る一番の打開策、医療費削減も土を蘇らせることにあると考えることが良いでしょう。
土は、生き物が大切な命の引き換えに造り上げたものです。正しく命がけで出来た貴重なものです。その土が、健康でなければ健康なものは育たない、健康であるならば、健康なものが育ちます。
その健康なものを食べると健康になり、不健康なものを食べれば不健康になってしまいます。健康な土、不健康な土とは、どのように出来てしまうのか、不健康な土は循環がなされていません。健康な土は、循環ができています。その循環は、自然循環のバランスと同じでなくてはなりません。
土は生きているからこそ、健康にも不健康にもなります。
土は生きているからこそ健康な土に変えていかなくてはなりません。