2005年9月21日(水)
代表質疑 発言要旨 公営企業会計決算特別委員会開催
今日から神戸市会では、公営企業会計決算特別委員会が28階第4委員会室にて開催され、決算特別委員会委員として出席いたしました。
今日は、下水道事業関係の建設局について、各会派の代表者より質疑が行なわれました。
昨日の本会議での私の代表質問の質疑の内容について、ご報告をいたします。
Q1.神戸エンタープライズプロモーションビューローについて
今年の4月に「神戸エンタープライズプロモーションビューロー」を発足させ,企業誘致のワンストップサービス機能の充実を図るとともに,土地価格を3割引から最大5割引とする制度を立ち上げ,土地分譲の促進制度を立ち上げたのは、時期を得た選択であったと私は思う。
この夏の市長会見でも企業誘致への意気込みが伺える話があったが,市長や助役を始め,神戸エンタープライズプロモーションビューローの職員が企業誘致をする中で,今までと違った新たな成果はあったのか。また,今後に向けての決意と見通しをお伺いしたい。
A1.(矢田市長)
神戸エンタープライズプロモーションビューローについては、発足以来、関西圏はもとより関東圏にも、アライアンス協定を組んでいる企業の協力も頂きながら、わたくしみずからトップセールとして17社回った。
また、DM(ダイレクトメール)の送付は1.9万社におよび、そのうち100社あまりから興味を頂いている。
また現在11社と具体的な交渉を行っているところだ。うち関西圏からは8社。 関西圏だけでなく東京圏での展示会などにもおもむき、神戸のアクセスの良さ、インセンティブなどをPRしている。
現在の処分面積は分譲で8件 約6.1ha 賃貸で33件 約21.7haとなっており、うち医療関連業種は11件 約11ha 賃貸は25件 約19haである。
契約については、1haを越えたものもあり、16年実績は1.5haであったのに対し、17年見通しは17haで、ポートアイランド2期については、22社16haであり、医療関連産業は、KIBCに4社含む77社となっている。
また、複合産業団地には、LPGガス関連の立地も決まり、分譲2社。賃貸2社である。
今後、大型物流センターの誘致などに力を入れたい。
ポートアイランドに関しては、ポートピアランド跡地にIKEAの進出が決まり、またPC3には、兵庫医大などの進出が決まり、PC1~5については、ほぼ終了となっている。
今後、ビューロー担当者によって、3年で50haの分譲を目標に努力していく。
Q2.都心ウォーターフロントの再開発について
(1) 新港第1突堤については再開発に向けての具体的なイメージが外から見ていて少し分かりにくいのではないか。
先日開催された民間事業者への説明会では,エントランスゾーン,マリーナ・水上イベントゾーン,交流ゾーン・展望広場,レストラン・アミューズメントゾーン,客船等の係留等の具体的なイメージを説明したようであるが,神戸市として具体的にどのような親水空間としてのグランドデザインを持っているのか伺いたい。
(2) また,新港第1突堤だけでなく,第2,第3,第4突堤を統一されたグランドデザインのもとに,世界に負けないような美しい景観を持つみなととして再開発し,神戸港の活性化,神戸市の活性化を図るべきと考えるがどうか。
A2.(矢田市長)
都心ウォーターフォロントの再開発は重要と認識している。現在、西から東への整備。公共上屋の撤去を皮切りに進めている。全体として26haあり、三宮に近い、都心につながる観光資源としてのメリットを活かしたい。
みなといきいきプラン」では、(親水ゾーンとして)①「市民が海に親しみ、海辺のライフスタイルを体感できる「みなと」」②「市民が愛着を持ち、誇れる「みなと」」③来訪者が集い、賑わう、魅力ある「みなと」」を3本柱にしているが、都心型突堤を特徴にしたい。
具体的に1突は、客船に特化し、2突は水上イベントなど考えている。
いくつか提案もあり、新港1は西のパイロットケースとして、景観も大事にしながら、また2~4は背後地に倉庫街となっているので、ご意見、を頂きながら、またユニバーサルデザインに配慮した再開発を進めたい。
Q3.スーパー中枢港湾について
スーパー中枢港湾の指定をスタートとして,利用者にとってより安く,より利便性の高いみなととすることが,港間競争に勝ち抜き神戸港の復権を果たす必須条件である。
「みなと神戸-いきいきプラン」の中では,「メガターミナルの形成と効率的なターミナル運営の実現」,「内航フィーダー網の充実・競争力強化による貨物の集積」,「IT化の推進による効率化」などが目標として示されているが,スーパー中枢港湾として,より安く,より使いやすいみなとを実現するため,どのような取り組みを進めていくのか見解を伺いたい。
A3.(鵜崎助役)
コスト、スピード、サービスなど、埠頭公社では、トータル30%のコスト削減、ガントリークレーンの3分の1減額などいろいろしていきている。国も30%コスト削減。リードタイムの1日への短縮など、スーパー中枢港湾の要件としている。
昨年まとめた「みなといきいきプラン」では、「メガターミナル形成と効率的なターミナル運営」など4本柱を掲げ、昨年スパ中の指定を受けたところであり、PC14~18は、ヤードの共同利用、ゲートの共同化など、国の補助も頂きながら事業を進めている
。今後、ポートアイランド2期での専用道の確保も課題となる。
内航フィーダーについては、岸壁利用(着岸)など措置を図り、競争力の強化を図っている。
また、RCへのガントリー移設なども図る予定だ。さらに、IT化の推進としては、JCLネットの運用も始まり、全国に先駆けて神戸、大阪と共同開始となった。今後、トン税問題も協議を進め、利用者により安く使いやすい港として、大阪港と連携していきたい。
Q4.新中央市民病院について
昨年11月に新中央市民病院基本構想が策定され,21世紀にふさわしい,アジアのスタンダードになれる病院を目指した,新しい中央市民病院の実現に向けた取り組みが進められている。取り組みを進めるにあたっては,東京の癌研有明病院や横浜市立みなと赤十字病院など,国内,さらには海外の先進的病院の優れたところを十分に研究し,積極的に取り入れ,神戸市民が世界に誇れる病院となれるよう,今までとは違った発想で取り組むべきである。新中央市民病院について,どのような病院を目指し,実現しようとしているのか見解を伺いたい。
A4.(矢田市長)
新中央市民病院は、基幹病院として、また地域医療の役割分担として21世紀を睨んだ「患者本位の病院」を目指し、多様な患者のニーズに応えながら、人権にも配慮したアジアのスタンダード病院を目指す。
特に重点分野として、3大疾病の「心筋梗塞」「脳卒中」「がん」への対応は重要と考えており、生育医療センターや癌、移植などのセンターなど6つの分野で、体制を新設再編していく予定だ。
また、「ユニバーサルデザインの導入」「災害に強い病院」などの観点も重要で、ライフラインの2重化や会議室を緊急時には病床として利用など検討している。
またアクセスとし、空、海、陸の3交通に対応したい。
さらに、新病院は医療産業都市の中核施設になるため、「人材確保」においても重要と認識している。
Q5.病院における人材の確保・育成について
どんなに優れた施設や機器・設備があっても,そこで働く人々が十分でなければ,病院の機能が最大限に発揮されないと考える。
新中央市民病院がアジアのスタンダードを目指すのであれば,病院の最高の機能が発揮されるよう,どのようにして優秀な人材を確保し,育てていくのか,さらに組織の活性化や職員の意識を変える仕組みをどう取り入れていくのか,今から検討していくべきと考えるがどうか。
また,西市民病院や西神戸医療センターも含めた市民病院群全体の人材の確保・育成について,どのように取り組んでいくのか伺いたい。
A5.(梶本助役)
人材確保については、医師、看護士、また検査義士や事務職員にいたるコメディカルスタッフにおいてもできるかぎり公募による任用をおこなっており、育成についても医師には、学会や他の機関への派遣、看護士についても大学などへの編入など支援しているが、今後制度の充実をはかりたい。
また、17年度より病院版BSC(バランストスコアカード)の導入をはかり、病院長をトップに全部門に目標管理制度導入した。
組織の意識改革が重要で、特に女性職員が働ける環境整備が重要と認識しており、アジアのスタンダードを目指したい。
また、西市民、西神戸との人事交流も活発化させたい。
Q6.地下鉄海岸線について
神戸の重要な都市インフラである地下鉄海岸線は危機的な財政状況にあり,「レボリューション2004」に沿って抜本的な経営改善に取り組んでいるが,交通局だけに責任を転嫁すべきではないと考える。
そこで,各部局が連携し,23の沿線プロジェクト相互間及びプロジェクトと地域との連携やスポーツ・観光資源を活用した,沿線地域の魅力作りに抜本的に取り組んでいくべきと考えるがどうか。
また,その際には,市民からの意見や提案を取り入れ,事業化していくべきと考えるがどうか。
A6.(矢田市長)
地下鉄海岸線について、23の沿線プロジェクトについては、9つは完了し、残り14に着手しており、着実にすすめていく。
兵庫運河、中央卸売市場、歴史群、工場、長田の食、ケミカルなどがある。
例をあげると兵庫運河では、地域型ボートクラブが立ち上がった。今後、安全の確保をはかり、ペットボトルのいかだレース、水上ジャズコンサートなど、さまざまな水上イベントを行っていきたい。
「新たな水上利用」として、中央卸売市場の西側跡地周辺を、県も県庁発祥の地としていろいろ検討してもらっている。
また、7月には協働と参画のもと活性化のための検討会議も行われたところであり、今後議会からの提案も受けながらすすめていきたい。
Q7.浸水対策について
雨水対策は下水道事業の重要な役割であるが,アメリカ南部の超大型ハリケーンや,東京都での1時間に100ミリを超える局地的な集中豪雨による浸水など,甚大な浸水被害が各地で発生している。三宮の浸水対策については全市を挙げて緊急対策に取り組むとのことであったが,対策は万全なのか伺いたい。また,新たなビジョンの中でも安全都市推進が重要なテーマに位置づけられているが,今後の浸水対策の方向をどのように考えているのか伺いたい。
A7.(松下助役)
昨年の台風の後、3箇所のポンプ設置など、行ない 月に完成した。昨年並みのものには対応できる。 また、今回の台風14号には、事前対策として、ポンプ配置を行ない、2号線付近の潮位の低い箇所での冠水は防ぐことができた。
本格的な対策としては、10年後になるが、新たなビジョンでも浸水対策については、重要課題と掲げており、今後、計画を超えるものについて、降雨レーダーを活用し、また危険箇所のマップなどの整備など、「減災」の視点で「安全、安心なまちづくり」をすすめていきたい。
Q1(再質問)
来年2月16日の開港を控え、まだ、民間企業の進出が決まっていない空港産業用地について、どのような誘致促進策を行うのか、お伺いしたい。
A1.(矢田市長)
空港関連の事業者には400社アプローチし、レンタカー、小型飛行機運行支援、航空貨物などの企業が関心を持っており、値下げも含め個別に対応していく。
Q2.(再質問)
第一突堤の再開発について
ポートタワーは入場者が少ない。観光客誘致の起爆剤となるようなシンボル的なものを造るべきでないか。市長のアイデアやお考えをお聞きしたい。
A2.(矢田市長)
メリケン波止場西については、景観に配慮しながら、また全体としての売り込みが必要であり、西の再開発にはいろいろアイデアを頂きながらすすめたい。
【要望】厳しい財政状況ではあるが、市長を先頭に、関係部局が連携をとって、神戸の活性化に全力で立ち向っていただきたい。
代表質疑 発言要旨 公営企業会計決算特別委員会開催
今日から神戸市会では、公営企業会計決算特別委員会が28階第4委員会室にて開催され、決算特別委員会委員として出席いたしました。
今日は、下水道事業関係の建設局について、各会派の代表者より質疑が行なわれました。
昨日の本会議での私の代表質問の質疑の内容について、ご報告をいたします。
Q1.神戸エンタープライズプロモーションビューローについて
今年の4月に「神戸エンタープライズプロモーションビューロー」を発足させ,企業誘致のワンストップサービス機能の充実を図るとともに,土地価格を3割引から最大5割引とする制度を立ち上げ,土地分譲の促進制度を立ち上げたのは、時期を得た選択であったと私は思う。
この夏の市長会見でも企業誘致への意気込みが伺える話があったが,市長や助役を始め,神戸エンタープライズプロモーションビューローの職員が企業誘致をする中で,今までと違った新たな成果はあったのか。また,今後に向けての決意と見通しをお伺いしたい。
A1.(矢田市長)
神戸エンタープライズプロモーションビューローについては、発足以来、関西圏はもとより関東圏にも、アライアンス協定を組んでいる企業の協力も頂きながら、わたくしみずからトップセールとして17社回った。
また、DM(ダイレクトメール)の送付は1.9万社におよび、そのうち100社あまりから興味を頂いている。
また現在11社と具体的な交渉を行っているところだ。うち関西圏からは8社。 関西圏だけでなく東京圏での展示会などにもおもむき、神戸のアクセスの良さ、インセンティブなどをPRしている。
現在の処分面積は分譲で8件 約6.1ha 賃貸で33件 約21.7haとなっており、うち医療関連業種は11件 約11ha 賃貸は25件 約19haである。
契約については、1haを越えたものもあり、16年実績は1.5haであったのに対し、17年見通しは17haで、ポートアイランド2期については、22社16haであり、医療関連産業は、KIBCに4社含む77社となっている。
また、複合産業団地には、LPGガス関連の立地も決まり、分譲2社。賃貸2社である。
今後、大型物流センターの誘致などに力を入れたい。
ポートアイランドに関しては、ポートピアランド跡地にIKEAの進出が決まり、またPC3には、兵庫医大などの進出が決まり、PC1~5については、ほぼ終了となっている。
今後、ビューロー担当者によって、3年で50haの分譲を目標に努力していく。
Q2.都心ウォーターフロントの再開発について
(1) 新港第1突堤については再開発に向けての具体的なイメージが外から見ていて少し分かりにくいのではないか。
先日開催された民間事業者への説明会では,エントランスゾーン,マリーナ・水上イベントゾーン,交流ゾーン・展望広場,レストラン・アミューズメントゾーン,客船等の係留等の具体的なイメージを説明したようであるが,神戸市として具体的にどのような親水空間としてのグランドデザインを持っているのか伺いたい。
(2) また,新港第1突堤だけでなく,第2,第3,第4突堤を統一されたグランドデザインのもとに,世界に負けないような美しい景観を持つみなととして再開発し,神戸港の活性化,神戸市の活性化を図るべきと考えるがどうか。
A2.(矢田市長)
都心ウォーターフォロントの再開発は重要と認識している。現在、西から東への整備。公共上屋の撤去を皮切りに進めている。全体として26haあり、三宮に近い、都心につながる観光資源としてのメリットを活かしたい。
みなといきいきプラン」では、(親水ゾーンとして)①「市民が海に親しみ、海辺のライフスタイルを体感できる「みなと」」②「市民が愛着を持ち、誇れる「みなと」」③来訪者が集い、賑わう、魅力ある「みなと」」を3本柱にしているが、都心型突堤を特徴にしたい。
具体的に1突は、客船に特化し、2突は水上イベントなど考えている。
いくつか提案もあり、新港1は西のパイロットケースとして、景観も大事にしながら、また2~4は背後地に倉庫街となっているので、ご意見、を頂きながら、またユニバーサルデザインに配慮した再開発を進めたい。
Q3.スーパー中枢港湾について
スーパー中枢港湾の指定をスタートとして,利用者にとってより安く,より利便性の高いみなととすることが,港間競争に勝ち抜き神戸港の復権を果たす必須条件である。
「みなと神戸-いきいきプラン」の中では,「メガターミナルの形成と効率的なターミナル運営の実現」,「内航フィーダー網の充実・競争力強化による貨物の集積」,「IT化の推進による効率化」などが目標として示されているが,スーパー中枢港湾として,より安く,より使いやすいみなとを実現するため,どのような取り組みを進めていくのか見解を伺いたい。
A3.(鵜崎助役)
コスト、スピード、サービスなど、埠頭公社では、トータル30%のコスト削減、ガントリークレーンの3分の1減額などいろいろしていきている。国も30%コスト削減。リードタイムの1日への短縮など、スーパー中枢港湾の要件としている。
昨年まとめた「みなといきいきプラン」では、「メガターミナル形成と効率的なターミナル運営」など4本柱を掲げ、昨年スパ中の指定を受けたところであり、PC14~18は、ヤードの共同利用、ゲートの共同化など、国の補助も頂きながら事業を進めている
。今後、ポートアイランド2期での専用道の確保も課題となる。
内航フィーダーについては、岸壁利用(着岸)など措置を図り、競争力の強化を図っている。
また、RCへのガントリー移設なども図る予定だ。さらに、IT化の推進としては、JCLネットの運用も始まり、全国に先駆けて神戸、大阪と共同開始となった。今後、トン税問題も協議を進め、利用者により安く使いやすい港として、大阪港と連携していきたい。
Q4.新中央市民病院について
昨年11月に新中央市民病院基本構想が策定され,21世紀にふさわしい,アジアのスタンダードになれる病院を目指した,新しい中央市民病院の実現に向けた取り組みが進められている。取り組みを進めるにあたっては,東京の癌研有明病院や横浜市立みなと赤十字病院など,国内,さらには海外の先進的病院の優れたところを十分に研究し,積極的に取り入れ,神戸市民が世界に誇れる病院となれるよう,今までとは違った発想で取り組むべきである。新中央市民病院について,どのような病院を目指し,実現しようとしているのか見解を伺いたい。
A4.(矢田市長)
新中央市民病院は、基幹病院として、また地域医療の役割分担として21世紀を睨んだ「患者本位の病院」を目指し、多様な患者のニーズに応えながら、人権にも配慮したアジアのスタンダード病院を目指す。
特に重点分野として、3大疾病の「心筋梗塞」「脳卒中」「がん」への対応は重要と考えており、生育医療センターや癌、移植などのセンターなど6つの分野で、体制を新設再編していく予定だ。
また、「ユニバーサルデザインの導入」「災害に強い病院」などの観点も重要で、ライフラインの2重化や会議室を緊急時には病床として利用など検討している。
またアクセスとし、空、海、陸の3交通に対応したい。
さらに、新病院は医療産業都市の中核施設になるため、「人材確保」においても重要と認識している。
Q5.病院における人材の確保・育成について
どんなに優れた施設や機器・設備があっても,そこで働く人々が十分でなければ,病院の機能が最大限に発揮されないと考える。
新中央市民病院がアジアのスタンダードを目指すのであれば,病院の最高の機能が発揮されるよう,どのようにして優秀な人材を確保し,育てていくのか,さらに組織の活性化や職員の意識を変える仕組みをどう取り入れていくのか,今から検討していくべきと考えるがどうか。
また,西市民病院や西神戸医療センターも含めた市民病院群全体の人材の確保・育成について,どのように取り組んでいくのか伺いたい。
A5.(梶本助役)
人材確保については、医師、看護士、また検査義士や事務職員にいたるコメディカルスタッフにおいてもできるかぎり公募による任用をおこなっており、育成についても医師には、学会や他の機関への派遣、看護士についても大学などへの編入など支援しているが、今後制度の充実をはかりたい。
また、17年度より病院版BSC(バランストスコアカード)の導入をはかり、病院長をトップに全部門に目標管理制度導入した。
組織の意識改革が重要で、特に女性職員が働ける環境整備が重要と認識しており、アジアのスタンダードを目指したい。
また、西市民、西神戸との人事交流も活発化させたい。
Q6.地下鉄海岸線について
神戸の重要な都市インフラである地下鉄海岸線は危機的な財政状況にあり,「レボリューション2004」に沿って抜本的な経営改善に取り組んでいるが,交通局だけに責任を転嫁すべきではないと考える。
そこで,各部局が連携し,23の沿線プロジェクト相互間及びプロジェクトと地域との連携やスポーツ・観光資源を活用した,沿線地域の魅力作りに抜本的に取り組んでいくべきと考えるがどうか。
また,その際には,市民からの意見や提案を取り入れ,事業化していくべきと考えるがどうか。
A6.(矢田市長)
地下鉄海岸線について、23の沿線プロジェクトについては、9つは完了し、残り14に着手しており、着実にすすめていく。
兵庫運河、中央卸売市場、歴史群、工場、長田の食、ケミカルなどがある。
例をあげると兵庫運河では、地域型ボートクラブが立ち上がった。今後、安全の確保をはかり、ペットボトルのいかだレース、水上ジャズコンサートなど、さまざまな水上イベントを行っていきたい。
「新たな水上利用」として、中央卸売市場の西側跡地周辺を、県も県庁発祥の地としていろいろ検討してもらっている。
また、7月には協働と参画のもと活性化のための検討会議も行われたところであり、今後議会からの提案も受けながらすすめていきたい。
Q7.浸水対策について
雨水対策は下水道事業の重要な役割であるが,アメリカ南部の超大型ハリケーンや,東京都での1時間に100ミリを超える局地的な集中豪雨による浸水など,甚大な浸水被害が各地で発生している。三宮の浸水対策については全市を挙げて緊急対策に取り組むとのことであったが,対策は万全なのか伺いたい。また,新たなビジョンの中でも安全都市推進が重要なテーマに位置づけられているが,今後の浸水対策の方向をどのように考えているのか伺いたい。
A7.(松下助役)
昨年の台風の後、3箇所のポンプ設置など、行ない 月に完成した。昨年並みのものには対応できる。 また、今回の台風14号には、事前対策として、ポンプ配置を行ない、2号線付近の潮位の低い箇所での冠水は防ぐことができた。
本格的な対策としては、10年後になるが、新たなビジョンでも浸水対策については、重要課題と掲げており、今後、計画を超えるものについて、降雨レーダーを活用し、また危険箇所のマップなどの整備など、「減災」の視点で「安全、安心なまちづくり」をすすめていきたい。
Q1(再質問)
来年2月16日の開港を控え、まだ、民間企業の進出が決まっていない空港産業用地について、どのような誘致促進策を行うのか、お伺いしたい。
A1.(矢田市長)
空港関連の事業者には400社アプローチし、レンタカー、小型飛行機運行支援、航空貨物などの企業が関心を持っており、値下げも含め個別に対応していく。
Q2.(再質問)
第一突堤の再開発について
ポートタワーは入場者が少ない。観光客誘致の起爆剤となるようなシンボル的なものを造るべきでないか。市長のアイデアやお考えをお聞きしたい。
A2.(矢田市長)
メリケン波止場西については、景観に配慮しながら、また全体としての売り込みが必要であり、西の再開発にはいろいろアイデアを頂きながらすすめたい。
【要望】厳しい財政状況ではあるが、市長を先頭に、関係部局が連携をとって、神戸の活性化に全力で立ち向っていただきたい。