コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

ミリシーベルト!

2011年04月17日 | 日記
最近はやりの言葉
ミリシーベルト?マイクロシーベルト?


いやいやメガ シビレルト!






今までに 2回 おいでになったことがある ご夫婦 (もしくはその前段階) の方々

とぉーっにかく タバコ臭い…

2回とも 今、吸って来たばかりなのでしょうか
「とにかく早く帰ってくれ」
と 心で叫び
診療どころじゃなくなるほど臭かった
ふたりでぷ~かぷ~かしてたら お互い臭くないんだろうな…
きっとエンゲル係数よりヤニ代の方が勝ってんじゃないかな…
こういう時 サービス業ってムズカシイ
断れないものね
偶然 2回とも吸ったばかりで来たんだよ
そう思って3回目…
今日はおひとりでおいでになりました

「ひとりでも充分 臭い!」

吐き気がする
手が震える
目がしびれると…

そのくらい 臭い!
限界越えて 臭い!

電車で隣に座られたら 間違いなく 立って余所へ移るだろう
ラーメン屋で隣に座られたら まわりを見回して 空いている席へ移るだろう
歯医者の待合いで隣に座られたら 急用を思い出したフリして 帰るかもしれない

とにかく診療どころじゃない
まっとうな診療なんかできない
「早く帰ってくれ」 しか言葉にできない
今後、複雑な病気で来られても ちゃんと診療できる自信がない
まずい!
臭いのを我慢させられた挙げ句
誤診でもしたら
みんな不幸だ!
いつかきっと間違いなく
その不幸がやってくる
まずい!
それは避けたい!



もう二度と会わないで済ませるためには
ちゃんと丁寧に理由の説明が必要だ
それを我慢しよう それさえ我慢すれば
あとは換気をすれば良いんだから…

ご家族が喫煙者か もしくは煙草関係の仕事かを確認した
仕事で臭いのなら 申し訳ないもの…
その上で 感覚の問題だから自分の物差しで申し訳ないが と断りを入れて
「臭くて理性的に診療できない 感情的に臭くて帰って欲しいしか頭に浮かばない」
と説明し
頭を下げて謝って…




そしたら
「自分は看護士だが 
 医者が患者を選ぶんじゃなく 患者が医者を選ぶんだ」
と 仰る 
その通り 否定しないっすよ その通りだもん
ワタシが患者ならアナタは選ばないよ 絶対!
だって 臭いもん!



続けて…
「限界越えて臭くても医療をするのが医師だろう!」
と 宣った…

きっとアナタのタバコ臭いのを我慢している患者がいるよ?

病気で体臭が臭いとか口臭が臭いとか
水虫で足が臭いとか
腋臭の相談を受ける皮膚科医とか
そんなんとまったく違うんだから?

歯医者に行って診察してくれる歯科医師に向かって
息を吐き出す患者がニンニク臭かったら
それを歯科医師が心から許せると思う?


そのあと 何をどう話したか 良く覚えていないけど
とにかくお引き取り願って



外扉を開けて 換気扇 全3台とも最強運転!
(おかげで一時的に病院の奥までタバコ臭くなった)
そして 消臭剤噴霧 噴霧 噴霧!
座っていたベンチも消臭剤雑巾で 拭き拭き 清拭!


あの臭さから逃れた開放感で油断した頃
電話がかかってきて

「先ほど断られたモノだが 前回と今回と…
診療して貰えなかった時にかかった交通費を払ってくれ!」



なんだー?
タクシー代とか言ってカツアゲか?



と思ったら170の6を払えと言う

\860ですか?? え なに \170の6?




片道 \170 で 前回はふたり 今回がひとり だから ×6 だそうだ…
請求するならするで 計算してから電話しろよ ったく

現金書留で送りますよ それでいいっすか?

切りました
木の芽時とはいえ つきあいきれんデス
なんだか電話がタバコ臭い気がしたら…



やゃっ!!
受話器が黄色くなっちゃった!

ウソです
タバコ臭い気がしたのは事実
受話器が黄色いのも事実

でも それは
気のせい 時代のせい です




ジコ ベンゴ
ニオイデ コトワッタノハ ハジメテデス
ソノクライ クサカッタ…











コメント (5)
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