甲府市観光課スタッフBLOG

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観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫る①~武田氏館跡の概要編~

2020-05-28 09:40:00 | イベント情報

お待たせいたしました

【観光課スタッフによる武田氏館跡の歴史に迫る】ブログがスタートします

武田氏館跡とは!?

武田氏館跡の見どころは!?など、武田氏館跡についてご紹介して行こうと思います!


今回お届けするのは、これからシリーズがスタートするにあたり、まずは現在の武田神社を紹介しつつ、武田氏館跡とは何か!?簡単にご紹介したいと思います

(それぞれのスポットについては、今後のシリーズで詳しくご紹介していく予定です)

 

それではスタート

こちらが上空からみた武田氏館跡の様子です。

 

 

甲府市の歴史の始まり

武田信玄公の父・武田信虎公が、永正16年(1519年)に躑躅が崎へ館を移し、家臣をその周辺に集住させ、商職人町の設定や寺社の創建、市場の開設などを進め、大規模な城下町の整備に着手しました。
現在、その跡地には武田神社があり、また、「武田氏館跡」として国史跡に指定されています。

つまり武田氏館跡とは、武田信虎・晴信(信玄)・勝頼が実際に住み、政治を行った戦国大名武田氏の館跡です。

(武田家の実家と言うことですね武田信玄公がここに住んでいたと思うと、改めて武田神社の凄さを感じます…)

 

これにより甲斐の府中を略して「甲府」が誕生となりました

甲府市の名前の由来は、甲斐の府中⇒甲府だったんです

 

あれから500年の時は過ぎ、昨年2019年には甲府市が「こうふ開府500年」という節目を迎え、生誕祭をはじめ様々なイベントが開催されました!

(来年2021年は、武田信玄公生誕500年!どんな1年になるか、どんなドラマが繰り広げられるかワクワクします

 


 

現在の武田神社をご紹介しながら、武田氏館跡のお話です。

今回は、武田神社の正面からこのようなルートで武田氏館跡の概要をご紹介していきたいと思います!

 

まず、こちらが現在の武田神社の正面

参拝に訪れた際、まずはこちらからスタートされる方が多いと思います。

(ここが館跡の正門だと思われがちですが…実は、武田氏館跡の正門はここではありません!では、武田氏館跡の正門はどこにあるのでしょうか…?)

 

左右にある立派なお掘は、なんと戦国時代のまま

(今年のお正月、某テレビ番組で登場したあの!お掘です)

 

お掘を通ると石畳の踊り場があります。

ここ、昔からある踊り場だと思っていましたが元々は、お掘だったそう

当初のお掘りは8メートルほどの広さでしたが、外部の攻撃から守るため、後に広げて今のお掘となったそうです

 

鳥居をくぐる前に…武田通りを見てみましょう!

現在の武田通りの様子です。

現在は開発が進み、住宅や桜の木が両脇に植えられていますが、当時は視界を遮るものは何もなく、盆地の中心部分や現在の富士川町まで見渡せたそうです👀

(ここからの景色を見ながら、武田信玄公は何を思っていたのでしょうか…)

 

ここで1つ素敵な写真をご紹介

今年の武田通りの桜の様子です

両脇に植えられた桜が満開になると、多くの方がカメラに収めようと訪れます。

 

いよいよ境内へと進みます。

 

境内へ進むと、正面に拝殿や本殿があり、西側には甲陽武能殿や社務所、東側には神符授与所や宝物殿があります。境内から宝物殿の方向(東方向)にさらに進むと、館跡の正門(旧大手門)があります!

 

こちらが館跡の正門

(ここが正門!?と思った方も多いと思いますが、詳細につきましては次回ご紹介します

 

近くには武田氏館跡配置図を示す看板があり、神社の中に残る武田氏の生活のあと知ることができます。

 

現在で言うところの、間取り図のような紹介で記載されています。

(どんな間取りだったか、どんな生活を送っていたかと垣間見ることができそうです)

 

さらに凄いのが、拝殿脇に戦国時代に使用されていた井戸が今も残っています

 

お参りをして帰る方が多いですが、拝殿脇にこんな貴重な井戸を間近で見ることができるんですね

 

続いて、拝殿の方向へ戻り、そのまま西側へ進むと、西曲輪がみえてきます。

こちらは、武田信玄公の長男、義信の新居だった場所。

 

春には新緑、秋には紅葉と自然の中で今でも残されており、歴史を感じることができます。

 

西曲輪から北方向へ進むと・・・の出入口、枡形虎口が。

今でも状態良く残っていて、武田氏が築いた城を知る上では欠かせない施設。

枡形虎口についても、今後詳しくご紹介します!

 

そのまま北方向へ進み、枡形虎口を出ると、謎が多いとされる北の曲輪群が。

現在、発掘調査中なので、その様子も一緒に、ご紹介していく予定です。

 

そして最後に、まっすぐ南下して西曲輪南の出入口と、馬骨出土地点へ。

西曲輪南の枡形虎口と、信玄ミュージアムに展示されている馬骨が出土された場所でもあります。

 

さらに、門の土台だった石垣は当時のまま残されています。

 

以上が武田氏館跡の概要でした。

(武田氏館跡の広さですが、200mの正方形の大きさだそうです


初詣には多くの方で賑わい、春には桜、ツツジ、秋には紅葉と四季折々の風景が楽しめ、歴史が好きな方にはもちろん、地元の方にも愛されている武田神社。

知れば知るほど、武田神社への思いが深くなっていく気がします…

 

今回は、現在の武田神社、武田氏館跡を簡単にご紹介しました。

参拝に行くだけで気づかないことや知らなかったことなど新しい発見が多く、今後の学びが楽しみになってきました

 

次回からは、各スポットを詳しくご紹介していく予定です。

お楽しみに


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