⚫社会・政治(現在)
昨日、見てはいなかったのですが、ザ!世界仰天ニュースという番組が流れていた。
その番組で、子供へのコロナワクチンの危険性に取り憑かれた妻と、困惑する夫の話が流れたので番組に吸い込まれた。
番組では、妻がネットの情報で流れているワクチンの危険性に洗脳されていく様をストーリーにしていた。
間違った情報でも、パソコンやスマホの検索や情報の画面では、ユーザーの興味のある内容を精査して、検索結果で返してくれるようになったり、ユーザーの望まない情報は表示しなくなるので、間違った情報を真実の情報と思い込んでしまうという内容だった。
あまり思い出したくないし、書くことも嫌な記憶だが、爺のブログをご覧の皆様には記憶に新しいくだらない話を思い出した。
何度、警告をしても、偏った情報に洗脳されたような感じで、聞く耳も持ってもらえず、こちらが悪意を持って罵詈雑言を言っていると思われた。
たしかに、相手の話し合う気持ちの無い態度にイライラしたのは事実だが…
まぁ、そんな話は良しとしましょう。
その番組で取り上げられたキーワードに「フィルターバブル」「エコーチェンバー」というものがあった。
このふたつに「パーソナライゼーション」というキーワードを加えて解説してみようと思う。
パーソナライゼーション機能
検索履歴や訪問したwebサイトに応じて、検索結果が自分の要望に合うようカスタマイズされたり、ネットショップやオークションサイトで購入した商品や検索した商品、一度カートに入れた商品に関連しておすすめ商品が広告に表示されたりするのは、パーソナライゼーションの代表的な例です。
検索結果に留まりません。ニュースサイトの「おすすめ記事」やSNSの「知り合いかも」などもパーソナライゼーション機能によってカスタマイズされています。
Googleは、ユーザーが検索したワードを基に、求めているものや意図、目的を予測して、検索結果に反映する「パーソナライズド検索」を2005年からスタートさせました。パーソナライズド検索は、ユーザーの所在地、過去に検索したワード、過去に訪問したwebサイト、クリックしたURLなどを参考にして検索結果に反映させているといわれています。
ユーザーに便利な機能である一方で、ユーザーに最適でないと判断されたWebサイトや情報は表示されないこととなります。
古くは文字変換機能があります。良く使う漢字や言葉を優先して候補に出す仕組みもパーソナライズ機能です。
フィルターバブル
フィルターバブルとは、ユーザーの使用したキーワード等を一定のシステム処理をすることによって「見たい情報が優先的に表示される」「見たくない情報が遮断される」環境が構築され、ユーザーの視野が狭くなっていくという仕組みです。
アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、個々のユーザーが見たいであろうと推測される情報が優先的に表示され、利用者の観点に合わないと推測される情報から隔離され、自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立する情報環境を指します。
エコーチェンバー現象
自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくる「反響室」のような狭いコミュニティで、同じような意見を見聞きし続けることによって、自分の意見が増幅・強化されることを指します。
エコーチェンバー現象とは、ネット上の掲示板やSNSなど自分と似たような考えや価値観、趣味嗜好を持った人たちが集まる閉鎖的な空間でコミュニケーションが繰り返され、自分の意見や思想が肯定されることで、自身の主張する意見や思想が、あたかも世の中一般的にそうである、世の中における正解であるかのごとく勘違いしてしまう現象のことです。
信じたい情報を信じ、自分の意見を「正しい」と強固に信じこむことは、自分とは異なる考え方を排除することにもつながってゆく。異なる意見を持つ者同士の対話が阻害され、断絶が生まれてしまうのです。
狭い小部屋のなかで音を発すれば、部屋全体に反響し、何度も耳にすることになるでしょう。それと同様に、SNS上に自らの意見を発信した際に、自身と似た考え・意見ばかりが集約され、意見の増幅・強化が起きる様子を示しています。
自分と同じ意見を持つ人のみで構成された世界は、私たちに想像以上の影響を与えます。たとえ自身の意見が「社会的に正しくないもの」だとしても、多くの人による同調意見のなかでは、「社会的にも正しいはずだ」と思い込みやすいのです。
エコーチェンバー現象の問題点は、自分たちの意見を正しいと思い込み、それが間違っていることに気付く機会を失ってしまいかねないという部分にあります。
このように、私達のパソコンやスマホの中身は、同じソフトであっても、一人一人に合った違うものにカスタマイズされています。
そして、ここで言う「一人一人に合った」という言葉は、必ずしも正しい情報や大多数の情報ではないということを認識して欲しいのです。
もちろん、大多数の意見が正しいとは限りません。
しかし、自分がマイノリティであることを気付かせずに情報を選別して提供するのが今のインターネットです。
爺は、情報の検索をする時に、2つのアプリを使い分けています。
ひとつは日常使いのフィルタバブルやエコーチェンバー機能のかかったブラウザです。
自分の日常生活で欲しい情報が手軽に入手出来ます。
もうひとつは、フィルタバブルやエコーチェンバー機能をオフに出来るブラウザです。
こちらは、調査や情報の正確性を求める時に使っています。
長い記事になりました。
爺が伝えたかったこと…
ネットの情報は正しいとは限らない。
ネットの情報には嘘もたくさんある。
それらの情報は、一度ネットに上がると消えることは無い。
だから、インターネットの情報を100%鵜呑みにしないで欲しいということでした。
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