東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

枝先に

2022年06月28日 | トンボ
術後3週間経過で眼の状態は起きた時に少しゴロゴロする程度で、痛みも無く見え方も良くなり順調。6月下旬に予定していて急遽中止にした虫の会を今週末に開催する予定。ご家族に楽しんで頂きたい。さて本題に。

地球温暖化や異常気象の影響か、昨日、史上最速の梅雨明け宣言が出た。一体、この先、東京は地球はどうなってしまうのか?懸念でならない。その影響が生きもの達にも見られ、南方種が北上へ分布拡大との記事が目立っている。リュウキュウツヤハナムグリやクマゼミの異常繁殖も沿岸部のフィールドではかなり目立つ。また、北上中のトンボの一種であるタイワンウチワヤンマの活動も見逃せない。

タイワンウチワヤンマ ♂

そろそろ発生している頃かと思い探していたところ、水辺から離れた枝先にひょっこり静止していた。遠方からだと成長段階がわからない為、近寄れる最短から撮影してみた。

タイワンウチワヤンマ ♂(未成熟)

静止場所が高い為、下からの撮影になってしまった。もう少し明るい条件を望み、時間を置いて再び訪れたが姿はなかった。成熟した個体は複眼がグリーンになりオスの姿は水辺で見られるが、ダークグレーで水辺から離れた場所という事から未成熟と判断。未成熟と言う事は羽化から日が浅く、周辺の水辺で発生した可能性が高いとも考えられる。飛翔性が高いトンボは成虫の確認だけで、その観察地に棲んでいるという証にはならない。トンボそのものだけではなく、トンボの生態を知る上で重要なのは発生場所を突き止める事。是非トンボに興味がある方には生態観察と同時に発生場所(羽化殻の確認)を突き止める事も楽しんで欲しい。東京都での確実な発生記録に期待したい。

撮影日:6月25日


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