東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

自然池のヤゴ調べ

2024年03月04日 | ヤゴ
この土曜日はヤゴ調べを予定していたので決行。しかし、寒すぎて小一時間で底冷え...

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+ZX C-PL
その場で撮影する予定だったが寒さに挫け、今回は持ち帰って撮影しノーダメージで翌朝にリリース。

アジアイトトンボ(左)とクロイトトンボ(右)

アジアイトトンボは模様が少なく尾鰓(びさい)が細く尖る。クロイトトンボは透けていて身体、脚、尾鰓に模様が目立つ。クロイトトンボと近縁種のムスジイトトンボ、セスジイトトンボ、オオイトトンボはここに同分布していない為、比較できないのが残念。

アジアイトトンボ(終齢)

茶褐色の個体は枯れたヨシに擬態している。イトトンボのヤゴのエサはミジンコやボウフラなどの小型の水生生物。飼育時での注意は共食いを避けるため小さなヤゴと大きなヤゴは別々にしておく事。大型のヤゴのエサにはメダカ、赤虫、イトトンボのヤゴの餌はミジンコ、ボウフラ、イトミミズが良い。

アジアイトトンボ(終齢)

体色が黒いからクロイトトンボかと思ってしまい紛らわしいけれどこちらもアジアイトトンボのヤゴ。
イトトンボのヤゴは水生植物にしがみついて生活をしているのでそれがないと落ち着かない。
また、冷水に変えてもよく動き回るので撮影がしづらい。

シオカラトンボ(左)とショウジョウトンボ(右)

色々組み合わせを変えながら撮影を楽しむ。

ショウジョウトンボとチョウトンボ(中央)

同じ水辺に棲むヤゴでも浅い水深や抽水植物を好んだりと、種類によって棲家の違いを知ることもヤゴ調べの楽しみと目的のひとつ。今回は例年よりもクロイトトンボが少なくアジアイトトンボが多めで、アオモンイトトンボとヤンマのヤゴは採れず終い。3月は各種のヤゴ調べを楽しみたい。

ヤゴは全てD300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:3月2日


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