「峠」という字は、日本で考え出された国字だそうです。山の上りと下りの境目ということが、よくわかります。
昔は、峠や村境に災いが入ってこないように、また、旅の安全を祈るために道祖神を祭ったそうです。
その道祖神にお供え物をささげた、つまり「手向け」たということが、語源だそうです。
「たむけ」が「とうげ」に変化していったというわけです。
夏至から十一日目にあたる日から、五日間を「半夏生」といいます。
農作業が一段落して、休息を取った時期、また、毒草や大雨を用心した時期でもありました。
今日は(二日)ちょうど一年間の折り返し点です。一年の峠といえるかもしれません。
あらためて、一年の旅路の幸せと、無事を祈りましょう。
関西では、この時期豊作を祈ってタコを食べる習慣があります。これは作物がタコの足のように
大地にしっかりと根を張る事を祈願するといった意味が込められているそうです。
また、讃岐地方では、半夏生にうどんを食べる習慣があるのだとか。
七月二日は「タコの日」「うどんの日」とされているのは半夏生に関連してのことだったんですね。