今日の朝刊の人生案内を読んで、実母を40年、夫を20年介護をして看取った事を思い出した。
人生案内の相談者は70代の女性。ご自分の両親を介護されている。
親戚、実の妹、ご近所、友人などから「優しい心でみてあげてね」と言われる。が何も手伝わない人たちの言葉に悲しくなると言う。
私の場合、介護状態としては一人っ子で夫には遠い故郷で10人兄弟姉妹の末っ子。私には3人の息子がいて働かなくてはならない。
いつの場合でも私一人に振りかかってきた。誰をも頼れないから何事も私一人でこなしてきた。
幸せな事に母親は行政が手を差し伸べてくれて、施設に入所出来た。夫の場合は母親と同時進行となり在宅介護となった。
夫は一通りの痴呆症状が出て来た。徘徊されると長い夫婦の勘みたいなものが働いて探し出した。
私は車の運転が出来ない、自転車が相棒で走り回った。60代は元気が出て苦にはならなかった。
二人の様子が良いときは「ウォーキング」や旅行にも出かけた。
するとご近所さんから「介護しながら良く遊びにいけるわね~」そんな陰口が聞こえて来た。酷いバッシングだった。
誰も助けてくれる訳でもない。頑張って自分の時間も作り出した。
現在ではご近所さんも介護をする日々にどっぷりつかっている。私の気持ちもわかってくれるかしら?
夫を看送ってから4年が過ぎた。どうしたことか私が狭窄症で手術をして思うように歩けなくなった
不思議と二男が我が家に戻ってきてくれた。今は介護されている、もう少し助けてもらうことになった。
人生案内の相談者の人、行政の力を借りて自分の時間を作ってほしいと思います。
あとあと恨みに思うことのないように上手に生きて下さい。