感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

家計が厳しいのでバス通勤に変更。

2012-01-27 | 日々思うこと
こんなことは書きたくないが、実はそうだ。
私の家は、共働きで小さいながらも家を持っている(毎月ローン返済中だが…)
子供が4人いて平均的な家よりは家族が多い。
長男が自立したので、現在は実質子供3人。
収入の額で見れば、完全なるミドルクラスに入る。
そこが問題だ。
アメリカは、このミドルクラスが一番暮らしがきついらしいとニュースなんかでよく耳にする。
はたして、現実はどうか、まったくその通りである。
ミドルクラスは、国からの補助がまったく受けられないといってよい。
この補助には、医療や大学の費用などがある。
全て自前でいくしかない。
なので、月の収入と支出が節約しててもとんとんで、大きな突然の支出(歯医者とか、旅行とか…)があるとカードに頼るしかなく、
今ではそのカードからの借入額がわが家庭史上最高額を記録している。

これはいけないと、物価も高くなり、アメリカの景気回復があまり期待できない以上、
また、歳もとってきてそろそろ肩をたたかれそうな年齢なので、
もしもの時に一番の足かせになるのが借金だから
家のローンはともかくとして、他の借金を出来るだけ減らしていかねば!!!と二人で決心したのが
去年の暮れだった。

2台あった車のうちリースしてた車を契約より3ヶ月も早く返還することにした。
その理由は色々あるが
まず一番は、自動車保険が高い! 家から大学に通う娘がいるのだけど
彼女は免許はあるが運転しない。
しかし、車が2台あって大学に通う娘が一緒に暮らしている場合、
保険会社は娘が運転しないと言っても通用しないらしい。
(これはNYもそうらしい)
二十歳前の娘が保険に自動的に入り月の保険料が2台で600ドルちかい、不可能です。
そうなったすぐ次の週にリースの車を返し残る自前の車の保険料を抑え何とか250ドルにした。
リンカーントンネルや、GWBの通過料がすごく上がった事もあり、
主人は、ニューヨークまでバスと電車通勤に変えた。
私もバス通勤に変更、ガソリン代も高いので車は必要なときだけ乗る事に…。

5年くらい前まではずっとバス通勤だったので慣れてはいるけど
バスに乗るのは久しぶりで新鮮。
職場までの20分少しの距離を走るバスは、ローカルの755番。
以前乗ってたときは、時間もまちまちで15分以上待つことも多かったのに
先週から乗ってるけど、ほぼ行きも帰りも時間通り、驚いてます。
社風が変わったのかな?

この朝のバスの運転手がなかなかよろしいのです。
運転が大変うまい。ブレーキのかけ方が自然で、乗っててまったく負担にならない。
そうでない人が実は多いのです。
野球帽をかぶり、冬なのになぜか袖をおりあげていて、右上腕部のタトゥーが少し見えてる。
あごのラインに沿って細くひげをそり残してる。
よく鍛えた体をしているらしいことは、腕や、顔に余分な脂肪がないのを見ればわかる。
多分私の感だけど、この人は海兵隊あがりかもしくは軍関係の仕事をしてた人だ。
身のこなし、目の配り方、話し方が一般市民と感じが違う。(キレが良い)
何よりも、袖をおりあげるのは海兵隊の特徴であるし、バスの両側の窓に貼られた
星条旗のシールが証拠だ。

アメリカで家の前に年がら年中星条旗を掲げてる家は、家族に軍の関係者がいるとこか
ベテランの家であると思えば間違いない。
だから、バスに貼られたアメリカの国旗を見たとき、ああ、これはと思った。
もし、そうなら、年齢から考えて、軍役を終えてそう時間がたってないはず。

私の息子も海兵隊…といって話しかけたら驚くだろうななどと一人思いながら今日もバスに乗る。
私の英語力では、まず実現しないはなしだけど、そんなことを勝手に思いながらの毎朝のバス通勤も捨てたものじゃない。
変に親しげに「サンキュウ」と言って毎日バスを降りる私を
変なおばさんと思ってるかもしれない…。


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