感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

3月、暖冬で雨が降る。

2020-03-07 | 日々思うこと

昨日、職場から帰宅すると、クロッカスの細い葉が地中から目を出しているのを庭で見つけた。春が近い。

日が長くなって、夕飯には少し時間もあり、気温も温かかったので、庭の枯れた芝生をこさいで土を起こし、まだらになった芝生に新しく種をまく。この日曜日は、夏時間が始まり、さらに日が長くなる。

隣の家の玄関先の庭には、去年からできてしまったグランドホグの穴が開いている。隣のおじさんは、何度もその穴を埋め、かぶせ物をして、動物を寄せ付けないための電波発信機も備え付けたが、彼らは、居座った。

そろそろ、彼らが冬眠から目を覚まし、花を食べ始めるころだ。

隣の家の庭の真ん中にグランドホグが頭を出したのを見た時は、よりによってと思った。人通りの少ない、雨がかからない、せっかくならもっと、控え目な場所に穴を掘らないかい…。隣のおじさんは、情けないと、頭を抱えて困っていた。ホントに自然界は、人間に情けがない。私が一生懸命植えた花も野菜も、緑も、彼らの餌食になる。柵をしようが、囲いをしようが、薬をまこうが、それに対抗してくる。過去に何度も痛い目を見た私は、彼らと対抗する意志をとうに捨てた立場だ。今は、辛うじて表玄関周辺からは彼らを追い出してはいるが、毎年、どうなる事かと気が気ではない。裏の公園との境には、長い事住み着いてる彼らがいる。庭先の花や緑を食べに来るには、距離がある場所なので、そこの住人の事は捨て置くことにしている。

私の家と、隣の家は境がない。芝生続きだ。グランドホグ達は家の境界線など関係ない世界だから、うちの家の庭先から数年前に追い出したグランドホグの子孫が、隣の家の庭先に穴をつくってそこから出入りするようになったのではないかと、内心思っている。地中では穴が続いていて、出口を新しく隣の敷地内に作った、と言う事だ。私が思うには。

なので、心のどこかで申し訳ないなと言う気持ちがある、隣の人に。

 

3月は、本来ならまだ雪が積もったりする。でも、今日は雨。

冬に降る雨は寂しい。なぜか、哀しい気持ちになる。

新聞に、3児の父で不法滞在者である男性が、本国のホンジュラスに送り返されたと言うローカルの記事があった。ニューアーク空港の近くのイミグレーションのディテンションセンターに去年の暮れから入れられていたと言う。彼の長女は16歳、弟と妹はまだ10歳になっていない。その二人は自閉症だとある。自閉症の2児を見るために、母親は仕事をしていない。父親の稼ぎで暮らしてきた家族で、父親が本国に送還されることになったら、生活が立ち行かなくなると、弁護士と民権センターとで移民局に送還の取り下げをずっと願ってきたが、叶わなかったとある。

不法滞在は、不法滞在をしたものが悪いのはハッキリしている。彼も2005年だかに国境を越えて来て、一度つかまり、送還されるはずだったのが、出頭せず逃げて今まで来た人だとある。だから、昨年の交通違反の折に彼の個人情報が警察を通して、移民局に渡った結果、過去の記録が明らかになり、後日ICEのメンバーが彼を引っ立てて行ったらしい。

NJでは、警察が個人情報を移民局に照会することを禁じていると聞いている。ただ、過去の重犯罪者は別だ。

だから、信号無視や、スピード違反で捕まったくらいでは、不法滞在していたからと捕まったりはしないと理解している。彼のケースは、15年以上前の過去の違法行為が引っかかったと言う事になる。でも、アメリカで3人の子供を育てながら15年暮らし、税金も納め、なにか犯罪を犯したわけでもなく、一生懸命、アメリカでの平和な暮らしを大切にしてきた家族が、移民法の下で離ればなれになってしまう事に、不法滞在したのが悪いで済ませるには無理がある。

人の世界も情けがない。情けない世の中だ。

同じような記事が時々新聞に載ると、そのたびに、その家族の行く先を思い、涙したり、何かしてあげれることはないかと思う。身近にも、不法滞在者であると言う人が実は結構いる。彼らは、言葉にはしないけれど、日々、戦々恐々とする思いで生活しているのかもしれない。トランプさんになってと言うわけではなく、オバマさんの時でも、不法滞在は不法滞在だ。ただ、オバマさんの時は、親に連れられてアメリカに来て、自分の意志ではなく不法滞在者となった人への救済法案などが発動されたことはある。その法案もトランプさんになって、廃止されるとか言っていて、スッタモンダしていた。

トランプさんの言い分も正しい。移民者の気持ちもわかる。難しいね。

 



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