感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

ガンバの冒険に思う

2019-10-06 | 人物、映画、本、漫画、ドラマ

ガンバの冒険のDVDを購入した。

購入していたと言った方が正しい。昨年の夏に帰省した時に、姉ちゃんこれ、と言って手渡してくれたのがガンバの冒険のDVDセット。アッ、忘れてた。

以前、どうしても欲しくなってアメリカから日本のアマゾンに注文して、妹の家に配達してもらってたんだ。嬉しかった~~~その事実をすっかり忘れてたので、なおさら嬉しかった。物忘れの良さにはあきれたが。

そのDVDを持ち帰り、もったいぶって、どんな漫画なのか、どれ程素晴らしいか、ナルトと比べても見劣りしないなどとうんちくを言って、娘に半ば無理やり見せるのだから困った親である、私は。

感動は共有したいと思うのが人の常である。

ユニバーサルエンターテイメントから2014年に出てるこの26話におまけ付きでDVD6枚セット、しめて39800円。

DVDの中にある作品解説の一部を引用したい。

”「シッポを立てろ!」を合言葉に、暴力と恐怖で島を支配する白イタチ・ノロイを倒すべく、小さな身体で不屈の闘志で立ち向かうガンバたち。巨体に挑む小さき者の放つバイタリティには、思わず胸が熱くなる。もはや世代を越えた古典の域に達した本作を、美麗な映像と高品質な音で心ゆくまで楽しんでいただきたい。”

出崎統監督は、私の愛してやまない「どろろ」や「ブラックジャック」にも携わっておられたことを知って、一人納得している。2011年に67歳で他界しておられる。

中学生の時、それまでのものとは一線を画する(と当時感じた)、新しい作りのこのテレビ漫画に、子供なりに何かを感じ取ったのだろうと、今に思う。それくらい印象深い作品、50も過ぎた大人になってまでも、DVDを手にしたいと思わせるこの作品の魅力を、ぜひ後世に伝えたいものだ。

良きものは、残る。

物つくりに徹する妥協しないプロの仕事、儲けだけを考えて、こんな作品ができるだろうか。いやいや、やはりそうはいかないだろう。こんな作品と出会えたこと、その良さに魅了された事、その良さをわかる事が出来たことを、とても喜ばしく思いながら、まだ、この漫画を見ていない末の娘に、早くこの感動を共有してもらいたいと、一人押し付けがましく考えている。

 



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