半年一度のCT検査がやってきた。
絶食で行くから朝早く起きて準備することもないから、いつものように7時半過ぎに布
団から抜け出し、そそくさと病院に向かう。いつもと変わりない時間の出発で病院に
到着してみると駐車場は沢山の空きがあり、『これなら採血は早目に・・』
と思ったら大間違い。待合所の30くらいある椅子は先客で埋め尽くされていた。
過去のデータからいけば楽勝のはずが前回から様子が違い、もう少し早く来なけれ
ば一番嫌いな『待つ』ことを避けられない。どこの病院でも同じだろうが採血が終わ
らないと次のステージには行けないから、兎に角ここだけは早く通過しておきたいも
のだ。待ちは長いと観念していたら以外にも15分ほどで順番がやって来て、思わず
ピースサインを出したくなる。採血を終えCT室に向かうと待つ暇もなく呼ばれ、ここ
もあっという間に通過。
血液検査の結果が出るのに多少の時間がかかるだろうからと、コンビニで中華まんじ
ゅうを買い遅まきながらブレックファーストを摂る。腹も膨れたことだし消化器外科の待
合室でじっくりと待たせて貰おうと、本を広げた途端にコール。SCCは結果が1週間後
に出るからそれ以外のものは当日に説明を受けていたが、今回は来週に纏めて説明
することになった。血液検査の結果待ちの時間が不要になり、私はその方が都合がい
から、こうなって欲しいと思っていた。今年の冬はインフルエンザの患者が多く、食道が
ん手術を受けた患者の何人かが入院治療されたとのこと。
理由は食道がんに至るまでの喫煙で肺機能の低下が基盤にあり、手術で人工呼吸器
使用によるダメージで更に肺への影響が出たものだとか。
インフルエンザ、肺炎の絶妙な悪のコンビがそうした弱い部分に付け込んで餌食にして
いるのだ。こういう話になると私も借りてきた猫のようにおとなしい。
先生は続けて『xxさんの場合も同じで、長年との・・・・・手術を執刀することすら・・・』と当
時の酷い状況を思い出しながら、よくぞここまで回復できたものだと語られた。
先生にすれば手術をしない訳にはいかない、手術をすることで起こるリスクの大きさ、前
門の狼、後門の虎、悩みに悩みぬかれた結果の決断だったと思う。よく言われる出来の
悪い子ほど気にかかる、ぶっちゃけて言えばこれと似たところがあり、迷惑をかけた患者
ほど云々だろう。先生への感謝を忘れたことはない。
ところでいつも疑問に思い、書いている『年間許容被ばく量は1msv』は何を意味するのだ
ろうか。確か被ばくすると癌になる確率が高くなるから・・・・・確定的な根拠はないが安全
に安全を重ねて1msv?
癌患者は癌になってしまったからCT検査でそれ以上の被ばくをしても構わない。どう考え
ても理解不能なのだ。私の脳みその皺が延び切ってしまったから分からないか?
『♪教えてお爺さん♪・・♪教えておじいさん♪』アルプスの少女ハイジの唄が駆け巡って
いる。歌のついでに、来週末からスイスを含む旅行に出かける予定。