食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『2月8日、最終章 無罪』

2016年02月19日 17時23分22秒 | 日記

一連の騒動の時間を巻き戻せば12月8日の定期健診から始まり今日で丁度2か月を越え、もうこれ以上の苦しみ

や悩みは無いぞ・・・・是非ともそう願いたいと強く強く念じていた。もし『癌細胞があった』との説明を受けた場合、

有効な治療方法は残されているのだろうか、どのような生活になっていくのだろうか、こうしたことを考え始めると間

違いなく向かう方向は奈落になっていく。不真面目、不謹慎、何と言われてもいいから『無理やり考えないように

する』そして尻を叩き『癌に負けてたまるか、前を向け』と洗脳する。

だが、そんなことの繰り返しは所詮悪あがきに過ぎない。たった一言の『悪性』だけで負と思う方向に向かうしかな

いのだ。実際のところ振り子は時折、揺れていた。

朝、目が覚めると朝日が出ており空は青く穏やかではないか。

『天気のように晴れ晴れとした結果でありますよう』

人は太古の昔から困りに困った時は朝日に願い事をする。私個人は数えるくらいしかなかろうがお天道様は沢山

の人から今までに何回くらい頼まれたのであろうか。

病院に出向き受付を済ませると予約の時間より20分あまり早かった。待合所の椅子に座った途端に名前を呼ばれ、

出来るだけ平静を装って診察室に入る。

運命の一言は『いい結果でした』

 

 検査結果  ① びらん再生幽門腺粘膜

         ② 滲出懐死組織(びらん/潰瘍)をみる幽門腺粘膜

           悪性所見はみられない

呪縛から解き放たれた。それは12月8日の診察以前に戻っただけのことなのに新たに大きな何かを得たような気持

になっていた。病気をして健康の有難さは忘れたことはなかったはずではないのか。確かに安穏として病気のことを

忘れ去っていたのではないが、何もない事に慣れてきたのは事実であろう。

だが、不節制をして健康を損ねるようなことをしてきたのではないから、慣れることが悪い事でもない。

癌を患った者の宿命はこうした問題に当たった時、その圧力と闘い続ける気力を持ち続けることがNK細胞を味方に

つけ、そして癌に負けないと信じていくことだろう。


 


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