抗がん剤治療の副作用について、自覚症状が見られなかったために書き忘れてい
たものに『縮れ毛』なるものがあった。5FU+シスプラチンのコラボで脱毛は少々みら
れたものの、頭皮が透けて見えることもなく、傍目からは何の変化も無かったのだっ
た。この治療を受け、手術を終えて退院の頃になって髪の毛が天然パーマのように
なってきた。洗髪し乾燥させた直後なんかはフワフワの状態で、しかもチリヂリが際
立って見えた。私の髪は直毛で加齢とともに細くなっていたが天然パーマのようにな
る要素は全くなかったのに。風が吹くとサラサラとしていたものがフワフワに変わり、
何か美容室で手入れをして貰ったかのようで、少しだけ得した気分だった。
抗がん剤治療から約2か月後くらいに変化がわかり、今でも少しだけその名残りはあ
るものの説明しなければ気づかないほどだ。大量の脱毛に至るほどのダメージはな
かったにしても、髪にはこうした影響があったのだと思われる。
『其々の冬支度』
今朝の温度は10℃ちょっとだった。ついこの前までは暑い暑いと騒いでいたのに、
急に秋めいてTシャツだけでは過ごせなくなった。昼間の太陽の下で身体を動かせ
ば少しだけ汗ばむこともあるが、それも稀なことになってきた。
夜露も沢山おりるようになり、朝方の畑は草取りもできないほど濡れている。その上、
一昨日からの雨で畑の草はやる気満々になり、元気なこと。いつも思うが、雑草に接
木した雑草に負けない野菜は出来ないものかと。畑以外のことで畑を離れるとお草
様の御なり。それでも、美味しい冬野菜を目指して頑張るしかない。
こうした季節、イノシシも冬に向けて栄養をたっぷりと蓄えるべく餌探しに余念がない。
NPOの梅や桜が10本くらい倒されてしまった。先月の末に肥料をやったから、その臭
いに反応しているらしく、木を植えるために盛り土をした部分を掘り返した為、木はひ
っくり返されたり、折られたり。
また周辺に積んであった枝木や10㌢くらいの木も軽々とひっくり返していた。足跡から
すると母親と子供が2~3頭、昨晩のことだが、もしミミズなどが沢山いたとすれば、また
お出ましになる公算が高い。
私たちは動物と違って季節を多少なりともコントロールでき、生活環境を改善できるが
野生動物は、脂肪を増やし冬に備えることでしか守れないから、私たちがブツブツ言
うようなことに耳を貸している暇はないのだろう。