昨年の秋、もう晩秋と言ってもいい頃に畑の雑草や出来損ないの作物を捨てる場所で自生していたミニトマトが次
から次へと実をつけ、食べてみると夏の物より美味しい。はてさて、このトマトのルーツを考えてみると前年に畑
を借りている叔母さんの家の横の畑にあったミニトマトを後始末をしたものの種が残っていたと思われる。
今年も叔母さんの畑ではその末裔の種が自生し苗になり沢山のミニトマトを収穫している。もう勢いがなくなり普
通なら始末してしまう苗だが、今年はそのまま栽培し続けている。しかし、この苗はそんなに長続きはしないので
はないかと思われる。
昨年同様に捨て場に自生の苗が生え、草の中で耐え続けていたものに最近になって花が咲き出し、ミニトマトの実
に成長して収穫できるほどになった。ここで育った苗を畑に移植して栽培してみたが早く成長しトマトを収穫後に
かれてしまったから、同じ苗なのに不思議が残る。
また同じ苗の末裔をハウス横の畑に移植しているが、ここでは夏の間は成長する兆しはなく小さいままだっのに、
秋になり元気を取り戻し花が付き始めた。
私からみればどの苗のルーツは同じなのにDNAの違いがあるのか、昨年の例では霰が落ちてくるような時期にも
細々と身を付けていた。そして更なる不思議は、種を取ろうと思い腐った実を集めて採種しようとするが種らしき
ものが見当たらない。細い筋のような種のようなもので判別不能なので、実のまま乾燥させて残し、それを植えて
苗作りをするしかなさそうだ。畑では腐ったみをそのまま大地に摺込んでしまうので自生苗を使えばいい。
さて、肝心なトマトのお味、皮は柔らかく少し甘みのあるフルーツトマトのような味わい、種は無いに等しく我が
家での評判宜しく、吾輩もご機嫌なり。
よれよれながら未だ収穫中のミニトマト
これから本格的に収穫となりそうなミニトマト