食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、カッパドキアⅡ』

2014年03月27日 18時51分17秒 | 旅行

ベリーダンスに同行のナヨナヨ男子たちは、熱気球のカッパドキアツアーにも参加すると言っていた。添乗員の熱気球ツアーの説

明によると、早朝に出発し天候具合を見て飛び立つか否か決める。風向きによって降下場所は定まらないので地上と無線で連絡

を取りながら降り場所が決まり、自動車で迎いに行くから時間はアバウト。着陸時にゴロゴロと転ぶようなこともあるので注意を要す

る。歳をとってから高所恐怖症になってしまったから、金を払ってまで恐怖を味わうことはないし、仮にタダの事だとしても不参加は決

定の熱気球ツアー。しかも値段は結構いいもので1万円ちょっと、お金以上に身の危険を回避。

幸か不幸か当日は風が強く、ツアーは中止になった。若い人たちばかりのツアーだから『ツアー中止になったので返金します』の声

に中止になったことを残念がるよりも、お金が返されることを大変喜んでいた。

カッパドキアは地上にある奇岩、地下に都市空間と視点の全く違う性質を持つ観光地。しかも地下都市は正確には判らないが200

から400くらいあると推定され、其々が連結され収容人口は100万人以上にも及ぶ。地下都市の駐車場着いても何があるのか全く

分からない、それは見どころが地下にあるから仕方のない事。地下に潜り込んだ理由は迫害から身を守るためのものだから、地上

からおいそれと分かるようでは地下都市の意味はないから尤もな事。

入口までは変哲ものない土産物屋が両サイドに並び、髭を生やした無骨そうな男たちがしきりと客引きをしている。トルコはイスラム教

の国だから女性が人前で物売りや接客をするのは、ごく稀なケースでしかないようだ。添乗員の旗について入口に来るとここだけは

現代的なエントランスになっている。

地下は何層にもなっており私たちが訪れた所は1万人以上の人が暮らしていたその一角。住居だから人の暮らしに必要なものは全

て整っている。地下というハンディーの克服のための安全・安心対策も練られている。換気の問題は死活問題、トイレなど衛生面は

快適さの確保、外から攻められた時の防護対策など小さな国と同じ事柄が地下には詰まっている。

背に腹は代えられない事情でこんな環境下での暮らしを思うと、単に大変だったとなんて言葉では済まない苦労が偲ばれる。ただこ

の辺りの冬は厳しいが地下の温度は一種の暖房効果により和らげられるから地上よりも省エネの生活に適している。

小柄な私たちでも狭い通路の上り下りは窮屈なのに、大柄の人にはもっと不便さを感じていたろう。狭くすることで動きを封じる、不便

さの代わりに敵が攻めて来た時、相手を仕留めやすくすることを得ている。

こんな中で暮らしていると足腰が丈夫になるし、太っていると通路を通れなくなるから確実にダイエットできるのではと思った。1時間ほ

どの洞窟歩きで結構クタクタになり外に出て澄んだ冷たい空気が美味しく感じた。土産物屋はお守りの大安売り合戦をしている。

原料は粗末なプラスチックに安価な飾り紐だから原価は知れている。だが、お守りナザール・ボンジュウは恭しく売らねばと言っていて

も売れないから、ここでは30個で1,000円とか違う店では50個で1,000円なんて投げ売りのような乱売。

 

 

 


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