大したネタではないが私たちが泊まったホテルから歩いて数分の所に北朝鮮が経営す
るレストランがあった。当時、ワイドショーで盛んに『喜び組』なんてやっていた頃だったか
ら、ひょっとしてこうした場所で外貨稼ぎに踊り子が踊っているのではないかなんて思わ
せた。表から見える建物は何の変哲もないものだし、看板も割と地味。町外れにあり、地
元の人相手ではない、つまり観光客相手だろうが中国、韓国以外の国の人が興味を持
つとは思えないが、夜になると灯りが点いていた。
帰国してから調べてみたら、ここに行った人の話が載せられていた。レストランの値段は高
い、料理は大したことはない、日本人には冷淡、『喜び組』風のショーがあり、客の大半は
韓国人のようだ。
実は、私たちも冗談で覗いてみようか、なんて言っていたが拉致問題も片付いていないの
に、無駄な外貨を渡すことは無かろうと、真っ当な答えが出た。ここから更にテクテクと歩い
て15分くらいでカンボジア・カルチャー・ビレッジに到着する。カンボジアの生活様式の紹介、
名所、旧跡などのミニチュアが広い南国の庭園で展示されている。
入口からトラムが出ており、それに乗ってみることにした。動き始めるとスタッフらしい人が私
たちの写真を撮ってくれている。園内をゆっくりと回り背景に何かある場所に来ると、再び写
真隊が現れ写真を撮る。それにしても、暇な連中だ、私たちだってカメラをもっているから写
真くらい撮れるのに・・・。下車すると、先ほどのスタッフらしい人が私たちの写真をプリントし
た置き皿を売りつけに来た。何てことはない、これが目的だっただけのことだ。
仕方がないから1枚買うことにした。すると他にも私たちをプリントしたものを沢山持っており、
これもあれもと売りつける。No の連発で立ち去ろうとするが相手も必死だ、商品は次の人に
売りつけることは出来ず、没になるのは必至だから必死になっている。
暫く散策していると劇場があり、結婚式の再現を始めた。園内にそれほど多くの人を見かけ
なかったが、劇場には沢山の人が集まっており、演じる役者の動きを目で追っていた。
私たちは途中まで観て、炎天下の道をホテルまで徒歩で帰った。午後の早い時間は暑いの
で近場の時、ガイドはこの時間帯になると『暑いので4時までホテルで休んで下さい』なんて
事になり、休憩後に観光を再開した。
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