2013年年末から乗り始めた、SUBARU XV Hybridも、今週初め、12カ月点検を受け、6年が経ぎた。
これまでは、前ブログで書いた『エンジンルームへの鼠闖入事件』以外は順調に走り続け、6年の内、前半3年間は遠距離通勤の足として、そして、ここ3年間は毎年の北海道への旅の足として活躍してくれている。
北の大地に滞在中、毎年6000Km近く、タフな道を走り抜けるために、
このXVは最高の友となっている。
(美瑛の丘から望む晩秋の大雪山)
ただ一点、9月頃から、一晩停車させておいた翌朝、エンジンスタート時に踏み込むブレーキが重くなり始めた事が気になっていた。
最近はかなり強く踏み込まないとスタートボタンが作動せず、違和感はあったが、走行開始後は通常通りの操作となり、大きな問題ではなく、ブレーキ性能へも影響は出ていなかった。
このため、今回の12カ月点検時、この旨の異常をディラーのメカニック担当者へ伝え、詳細な点検を要請した結果、
ブレーキをアシストする『マスターバック』という装置に不具合があり、本来、真空が保たれるシリンダへエアが漏れ込んでいるとの事で、交換が必要との診断が出された。
このままま乗り続けていると、突如、ブレーキが重くなることもあり、至急の修理を行った方が良いとの事で、年末までに修理を行う事とした。
費用としては、シリンダの交換やブレーキ全体の調整などもあり、8万円近くかかる事となった。
修理はともかくとして、今まで乗り続けたホンダやトヨタの車では発生したことのない重大な故障であり、10年未満、6万キロ程度で要交換となっている所に疑問を感じたので、『マスターバック』という装置をネット検索してみた。
JAFの用語辞典では『マスターバック』
ブレーキペダルを踏み込んだ力を増幅する装置のこと。エンジンの吸入負圧と大気圧の差を利用した真空式のものが一般的で、エンジンが稼働していないと作動しない。倍力装置やバキュームブースターなどとも呼ばれる。
・・との説明があり、エンジンが作動しないと働かないものらしい。
スバル担当者の説明からすると
エンジンスタート時、最初のブレーキ踏込は、停車時『真空引き?』をしてあるので、このシリンダの密閉が悪くなり、空気が入り込むと、これを押し出すのに大きな力がいる・・との事であったが・・
始動時は少し強く踏み込めばいいが、重くなったままで、急ブレーキはかなりきついかもしれない。
この検索をしている中で、スバル車の『始動時ブレーキ異常』のネット記事が多く書き込まれていることが判り、サイトを見ていると、国土交通省のリコール・不具合情報で『スバル/制動装置』で検索された記事がいきなりヒットした。
今回と同じような内容での異常がたくさん書き込まれている。
ここから国交省のリコール・不具合情報のトップへ戻ると、下記の画面の通り、より積極的な安全対策のため、情報を集めたいとの事で、簡単に書き込めるようになっている。
ここで書き込まれた内容を基に『リコール』への指導をするかどうかを判断されるようである。
書き込まれた内容をもう一度『スバル/ブレーキ』で検索を行ない新しいものから1年ほどの間で発生した40件ほどの詳細を見てみたが、今回と同じような症状。『始動時のブレーキ踏み込みが重い』『マスターバック異常』という内容が、このうち30件ほど記載されていた。
(一部を作表してみた)
同様なワード『トヨタ/ブレーキ』で他社も検索してみたが、今回と同じような症状での異常は発生していなかった。
どうもスバルだけの問題のようである。
このまま使用を続けると、重くなるだけならばいいのであるが、突如ブレーキが利かなくなることも想定され、事故の可能性が心配である。
国交省のHP・リコール不具合情報では、同様の書き込みが他社の車に比べて異常に多く、早急に国交省として、内容を吟味いただき、何らかの広報と、安全対策をお願いしたい所である。
特にスバルの車は、アイサイトという衝突回避装置がついているが、ブレーキが重くて作動しなかった・・なんていう事がないか心配である。
そして、修理をするディラーも、『今は・・当面は大丈夫』『作業が混んでいるからすぐには出来ない』ではなく、不具合を見極めての優先対応も、自動車会社としての責務ではなかろうか。
今後EV車が多くなれば、このようなブレーキ装置は必要なくなるかもしれないが、自動運転車が多くなる中で、制御の在り方も十分に検証をお願いしたい所である。
これまでは、前ブログで書いた『エンジンルームへの鼠闖入事件』以外は順調に走り続け、6年の内、前半3年間は遠距離通勤の足として、そして、ここ3年間は毎年の北海道への旅の足として活躍してくれている。
北の大地に滞在中、毎年6000Km近く、タフな道を走り抜けるために、
このXVは最高の友となっている。
(美瑛の丘から望む晩秋の大雪山)
ただ一点、9月頃から、一晩停車させておいた翌朝、エンジンスタート時に踏み込むブレーキが重くなり始めた事が気になっていた。
最近はかなり強く踏み込まないとスタートボタンが作動せず、違和感はあったが、走行開始後は通常通りの操作となり、大きな問題ではなく、ブレーキ性能へも影響は出ていなかった。
このため、今回の12カ月点検時、この旨の異常をディラーのメカニック担当者へ伝え、詳細な点検を要請した結果、
ブレーキをアシストする『マスターバック』という装置に不具合があり、本来、真空が保たれるシリンダへエアが漏れ込んでいるとの事で、交換が必要との診断が出された。
このままま乗り続けていると、突如、ブレーキが重くなることもあり、至急の修理を行った方が良いとの事で、年末までに修理を行う事とした。
費用としては、シリンダの交換やブレーキ全体の調整などもあり、8万円近くかかる事となった。
修理はともかくとして、今まで乗り続けたホンダやトヨタの車では発生したことのない重大な故障であり、10年未満、6万キロ程度で要交換となっている所に疑問を感じたので、『マスターバック』という装置をネット検索してみた。
JAFの用語辞典では『マスターバック』
ブレーキペダルを踏み込んだ力を増幅する装置のこと。エンジンの吸入負圧と大気圧の差を利用した真空式のものが一般的で、エンジンが稼働していないと作動しない。倍力装置やバキュームブースターなどとも呼ばれる。
・・との説明があり、エンジンが作動しないと働かないものらしい。
スバル担当者の説明からすると
エンジンスタート時、最初のブレーキ踏込は、停車時『真空引き?』をしてあるので、このシリンダの密閉が悪くなり、空気が入り込むと、これを押し出すのに大きな力がいる・・との事であったが・・
始動時は少し強く踏み込めばいいが、重くなったままで、急ブレーキはかなりきついかもしれない。
この検索をしている中で、スバル車の『始動時ブレーキ異常』のネット記事が多く書き込まれていることが判り、サイトを見ていると、国土交通省のリコール・不具合情報で『スバル/制動装置』で検索された記事がいきなりヒットした。
今回と同じような内容での異常がたくさん書き込まれている。
ここから国交省のリコール・不具合情報のトップへ戻ると、下記の画面の通り、より積極的な安全対策のため、情報を集めたいとの事で、簡単に書き込めるようになっている。
ここで書き込まれた内容を基に『リコール』への指導をするかどうかを判断されるようである。
書き込まれた内容をもう一度『スバル/ブレーキ』で検索を行ない新しいものから1年ほどの間で発生した40件ほどの詳細を見てみたが、今回と同じような症状。『始動時のブレーキ踏み込みが重い』『マスターバック異常』という内容が、このうち30件ほど記載されていた。
(一部を作表してみた)
同様なワード『トヨタ/ブレーキ』で他社も検索してみたが、今回と同じような症状での異常は発生していなかった。
どうもスバルだけの問題のようである。
このまま使用を続けると、重くなるだけならばいいのであるが、突如ブレーキが利かなくなることも想定され、事故の可能性が心配である。
国交省のHP・リコール不具合情報では、同様の書き込みが他社の車に比べて異常に多く、早急に国交省として、内容を吟味いただき、何らかの広報と、安全対策をお願いしたい所である。
特にスバルの車は、アイサイトという衝突回避装置がついているが、ブレーキが重くて作動しなかった・・なんていう事がないか心配である。
そして、修理をするディラーも、『今は・・当面は大丈夫』『作業が混んでいるからすぐには出来ない』ではなく、不具合を見極めての優先対応も、自動車会社としての責務ではなかろうか。
今後EV車が多くなれば、このようなブレーキ装置は必要なくなるかもしれないが、自動運転車が多くなる中で、制御の在り方も十分に検証をお願いしたい所である。