日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『3.11から10年』/『東北地震の余震』は『危機』を感じない

2021-03-10 22:33:41 | 地震
明日は『3・11』。東北での大地震から10年経つこととなる。
今月に入り『報道番組』では、『追悼』と『復興』に向けた『特番』が流され、『あの時』を思い起こす事になるが、『コロナ禍』でもあるためか、遠く離れた大阪では、『地震』や『津波』が再び襲ってくる『危機感』があまり感じられない。

この『3・11』と言う日は、『亡くなられた方』のご冥福をお祈りし、『大きな被災』を被った方へは、一日も早い『復興』を祈る日であると共に、『防災』と言う事で、今一度『危機を正しく認識する日』と、この10年思い続けてきた。
東北の地震後、ある学者の方が、日本は『地震の巣に住んでいる』『常に備えておく必要がある』・・と強烈な発言をされていた事を思い出したが、この『3.11』は、『新たな危機』を想定した『危機再確認日』として、国民総参加の『メモリアルデー』とすべきではなかろうか。

真の『防災力』を得るためには、『防災設備』などの『ハード』と共に、それ以上に、『国民一人一人』の『危機感』『危機意識』を高めない限り、達成は出来ないと感じている。
例えば、『防災設備』として『津波タワー』が出来、『大津波発生時』に『逃げ込む場所』が出来ても・・日々の『危機意識』が低く・・・『これくらいなら大丈夫』『まだ大丈夫』といった『意識レベル』であれば・・いざという時の『緊急回避』は出来ないと思われる・・・

このための『危機管理』はどうするのが正しいのか・・
『防災』という事と『危機へ備える』事との違いを、考える必要があるのでは・・・と
『タイトル』の『東北地震の余震』は『危機』を感じない』と言う事などから
・・・このこの 1カ月近く・・ 色々と考えを進めて見た。

『3.11』まであと 1カ月となった・・ 2/13(土曜日)の深夜、
東北で大きな地震が発生し、福島県を中心に大きな被害をもたらした。
幸いにも『津波』は発生せず、人的な『被災』も軽微で済んだようであるが、改めて、突発で発生する『地震』の恐ろしさを感じた。

そして・・
翌日、気象庁の公式発表で、『先の地震の『余震』』と報じられたが、『余震』と言う『言葉』に違和感を覚えた。
確かに、震源域から見ると『過去発生地震の余震』は正しい見方かもしれないが、この『余震』と言う言葉が、『国民』へどう伝わったのだろうか・・
逆に『余震』と言う『言葉』が、『大変なことではないようだ』と勘違いをさせていなかっただろうか・・

もし、『一部の方』でも、この『余震』で『安心感』を持ち、
『もうしばらくすると、地震は起こらなくなる』
『被害を受ける地震は、もうすぐ無くなる』
『もう大きな地震は起こらない』
と感じられたのであれば、
この『余震』という『説明』は、『危機管理』的には正しくない・・
ような気がしてきた。

2016年の熊本の地震を思い出してほしい。
4/14 一度目のMw 6.2 の地震が発生し、その28時間後の4/16  さらに大きなMw7.0 の地震が発生した。地震発生当初、最初発生の地震を本震とし、余震発生への注意を呼び掛けたが、二度目のさらなる大きな地震、震度7が発生し、この地震が本震となったが・・
『余震』とは何なのかを考えさせられる、事例であった。

地震は『予測』『予知』が出来ない。
このタイトルだけを残した日が、2/22 ニュージーランドの地震から10年であった。
常に『いつ起こるか判らない』との『危機感』を持って備えておく必要があるが、
『余震』と言う言葉ではなく、何か『常に備える』言葉として伝える必要があったのではなかろうか・・と感じた。

現在、世界的に『感染』が拡大し、パンでミックとなった『新型コロナ』も、『国内感染』が確認された頃、『SARS・MERSのような『致死率』ではなく、『インフルエンザと同程度』との報道がなされ、『感染症』を経験した事のない国民にとっては、『危機感』はあまり高まらなかった。その後の『ダイアモンドプリンセス号』での『感染拡大』も、多数の方が亡くなられたが、『船内隔離が問題』と報道は煽り、『人から人への感染拡大の危険性』がうまく伝わらなかった事もあり、3月連休や海外への卒業旅行などで、『3密』『人-人接触』が原因となり、緊急事態宣言に繋がる事態となった。
1月の時点で『人から人への感染防止』をもっと強く訴え、個々人の『危機意識』が高まっていれば、第一波の様相は、かなり異なったであろう。

今回の『余震』と言う言葉も、『正しい危機感』が、どこかへ『飛んで』いなければいいのであるが・・
公的な『リスクコミュニケーション』の重要性を思い知らされた感がある。・・

+**
さらに、その後のマスコミから報道の違和感も、『余震』と言う言葉で『安心感』を混乱させた一因かもしれない。。
翌朝『福島のテレビ局』やTwitter などからの投稿映像が流されたが、テレビ局ですら、『モニターが転落』『棚から書類落下』や『冷蔵庫の上の電子レンジを必死に押さえるシーン』などが映像が流された ・・
この映像は何を示していたのか。
被災された方には申し訳ないが、こんな被害があった・・・ではなく・・『この程度で済んだ』とも取れるような画像となっていた・・と感じた。

『3.11』の地震。その後の『熊本地震』、直近では『胆振東部地震』『大阪北部地震』も発生しており、この時の教訓から『学び直すべき事』・・・
ここからの『防災対策』『備え』は、きっちり出来てきたのであろうか・・

翌夕方の『テレビ特番』で、『余震』と言う言葉に『疑義』を感じたとのコメンテーターもおられたが、『防災』。これへの『危機管理』という点で、強く訴えておられる方は少なかった。
『余震』ではなく、『環太平洋』いや『全世界』で発生する『地震』が、大半『日本の近く』で発生しており、いつ『大地震』が起こるか判らない。
このために、『常に備える』『危機感』と、これを受けての『減災』に向けた『防災』をどうするかは、日々の『意識』と『訓練』しかない…と思われる。

時々、新聞記事や『TV特番』で『首都直下型地震』や『東南海地震 発生確率**%』が報じられるが、報道を見た方の、どの程度の方が『自分』の問題として感じておられるであろうか。
この『メモ帳』の中で、何度か、勉強中の『深発地震』や『地震の発生メカニズム』を取り上げているが、家人からも『オオカミ少年』と煙たがられている。
時々、周りの方々へ『ちょっと変』との話ができれば、多くの方の『危機意識』が少し上がり『減災』『防災』に向けた行動がとれるのでは‥と感じている。

『危機管理』で『見えない被災』の『危機感の醸成』が難しい・・とよく言われる。
今回の『コロナ禍』がそうである。『見えない敵』を想定し、ここからの『最大限の攻撃』を『想定』し、現状を『確認』する中で、より明確な『予知』『予測』を行い、『防衛』を行う必要がある。ましてや『見えない危機』への『予防』は大変であり、どうしても後追いの『危機管理』となる事は否めない。

地震も『予知』『予測』ができない以上、計画的な『予防』は出来ないが、これまでの体験を基に、『見えた物』『体験』を基に『防災』は可能である。この場合『防災力』を動かすのは『人間』である。この『人』たちが持ち寄る『経験』と『意識』から、『連想』『発想』を進め、より高い『想定力』で『仮想危機』をひねり出す事が出来ると思われるが、『経験』『体験』がないと、『具体力』は生まれにくいと思われる。AIも『経験』を入れ込まないと『判断』は不可能である。
頼れるのは『人の記憶』『知能』である。

では、どうするべきか・・・
明日『東日本大震災』から10年を迎える。そして、『記憶』は遠のいて行く。
あの日、あの時間・・『何をしていたのか』を思い起こす事だけでも構わない。
これが『危機意識』を高める第一歩であろう・
在職時の新入社員対象の『安全教育』で
『あの時どうしか』『10件書きなさい』『出来れば時系列に』と課題を与えたが
この様な事を思い起こすことだけで『危機意識』を高める事が出来るのでは・・と思っている。

当時幼かった子供たちは・・両親や祖父母、地域の方々から聞いてみる事も必要である
伝える方も『あの時』を振り返る事で、『いまするべき事』が見えてくるはずである
出来れば、明日『あの時は・・』を家族で話し合ってほしい

小生も、昨年末から・・そろそろ『3.11』と思い起こす中・・
『余震』発生の 2/13日 ・・いやもう少し前から、少し『違和感』があり・・
『今日、地震が起こるかも』と感じ、昼間、車のガソリンを『満タン』にしておいた。
あの日『3.11』に『つらい体験』をした事からである・・

・・『3.11』当時、転勤で東京在住。前日は富士へ出張。ここで『被震』・・
なんとか東京まで戻れ・・事務所へ。『帰宅不可能者発生』『コンビニ食料無し』
この日、銀座線が12時近くには動き『浅草』までは移動が出来・・
そのあと『南千住』まで、墨田川に沿って歩き。。何とか『帰宅』
国道『6号線(水戸街道)』は、帰路につくサラリーマンであふれていた。
途中の『隅田川スポーツセンター』は『帰宅困難者へ開放』
大変な事態であった。
翌日、会社から『帰宅困難者』を『マイカー』で送り届けるように・・と要請があり
車を出そうとしたところ、『ガス欠寸前』となっている。
都内はガソリンが高いので『土曜日』郊外へ入れに行く予定としてたのが裏目に・・
幸い『T-Ex』が動き始めたので‥ 送り届ける必要はなくなったが・・
自己の『危機管理』が出来ていない事の反省をさせられた『痛い経験』であった

こんな事から『満タン』対応である ・・

この『違和感』はどこからだっただろう・・・
先にも書いたが、時々『世界の地震発生状況』を見ている。
大きな地震は『プレート境界』近くで発生しているが・・・
最近、こんな事が発生している。
<発生事象>
昨年から、東北の東側の『3.11』を含めた地域で、少し深い地震が発生
北海道では、海溝から大陸へ向けて、深さの違う地震が頻発。。一直線??
『3.11』の前にも発生していた、『アウタライズ地震(海溝の外側)』が発生
さらには、昨年末から『バイカル湖』近くの湖で『謎の地震』が頻発
千島列島近くで、深い『深発地震』が発生

これが今回の『余震要因』であるかどうかは、専門家ではないので判らないが・・・
前日の 2/12 インドネシア近くで、 3/13 朝方にも、ヒマラヤの裏側で・・
『ひょっとしたら・・・』『日本のどこかで・・』 と感じていた矢先であった・・
追いうちに、朝の『週刊ニュース番組』で、京大の学者さんが、
『火山噴火で地球低温化が心配』との解説もされており・・・
ますます不安感が募っていた所であった

3/13の『余震』のあと、ネットを見ていると、歌舞伎の市川海老蔵さんも・・
・・『予知』をTweet・・されたとの記事が出ていたが、
どんな『違和感』を感じられたのか・・

+*++*
『3.11』・・こんな日が二度と来てほしくない
ただ・・もし起こった時のための『備え』・『防災』は十分にしておく必要がある。

『防災』は『来てほしくない』との思いからではなく、
『いつかは必ず来る』と言う『危機感』の
『醸成』と『維持』が重要である。
常に『来るかもしれない』との『備え』が重要であり、
この『意識を高め』『維持』させる『方法』を
考える必要がある。
そして『危機管理』を行う際、『想定を想定内』となるように、
『リスク』を見積もる必要がある。

例えば『防潮堤』でも・・・
テレビ番組『朝顔』や『報道特集』で、白く張り巡らされた『防潮堤』が映し出されるが、これだけで『命を守る』事は出来ない・・かもしれない。
最悪の事態を想定すると・・
この『防潮堤』で防ぎきれない『巨大津波』が到達する事も想定される。
直下型で、最悪の場合『防潮堤が崩れる』かもしれない。
そして、たとえ『津波』が防げても・・・
熊本地震のような『家屋倒壊』で『被災』するかもしれない。
(最近の地震は『揺れ』が、過去とは異なり、『初期』に激しく揺れ、『達磨落とし』とも思えるよう  な『激震』となっているような気がしている。
『大阪北部地震』でのブロック塀倒壊や、今回の『余震』でも、先の『東北地震』では少なかった『墓石倒壊』があった事も危惧される。)

こんな『仮想議論』をすれば、より『危機意識』が高まり・・
『新たな対策案』も生み出せるかもしれない・・

****
『3.11』は『もう起こらない』を・・
今一度、『いつか起こる』『明日起こるかもしれない』と
・・・国民が『危機感』を
共有できる日になればいいのであるが・・

あわせて、『防災』の一つ手前の『減災』ということ
 『自助』『近助』『共助』『公助』についても
この機会にチェックが必要であろう・・

+*+*+*
【勉強中】世界の地震から・・
日本の地震発生状況は、1月まではウエザーニュースが見やすかったので
ほぼ毎日見ていたが、画面表示が変わり、少し見にくくなったので、
気象庁発表分で確認をしているが、震源のマグニユード、震源深さなど、
少し確認がしにくいので、世界の動きを中心に確認。
(W/News さんが戻しれくれれば、有料でもいいのであるが・・)

世界を見て見ると・・
地球は『薄皮饅頭の薄い皮』のようなプレートで覆われ、海中と、
今、我々が生活する陸上を構成している。
これらプレートは、この下にあるマントルの流れと共に移動しており、
プレートが接する所では、どちらかのプレートが潜り込んでおり、
この『プレートの押し合いが激しくなると地震も活発になる』と
説明されている、毎日発生する『全世界の地震』を見ていると、
この事が良く判る。

<全世界(2020/2~2021/2) M4.5以上>


<発生事象>
検討を行った詳細の一部を下部へ貼り付けてみたが、不思議な事象がある。

● 東北の東側、『3.11』を含めた地域(2020/1-2021/2)
   『3.11』の前にも発生の『アウタライズ地震(海溝の外側)』
    関東地域での地震
    震源深さ 50Km程度で頻発  


●北海道 海溝から大陸へ向けて、深さの違う地震が頻発。。一直線??


●『バイカル湖』近くの湖で『謎の地震』




(アムールプレート?)

千島列島近くで、深い『深発地震』が発生











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