KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

定義~言葉のマジックにご用心~①

2013年06月13日 | 政治
このあいだ、横浜市で、待機児童がゼロになったという発表があった。
事実なら、喜ばしいことだ。
実際、認可保育所は増えているようだ。
(内容については、色々、問題もあるようだが。)
ただ、「待機児童」の定義はどうなのだろうと、疑問に思っていた。
どうやら、言葉のマジックが使われているらしい。
例えば、親が育児休業中だったり、インターネットなどを使って自宅で求職中の場合、待機児童の定義からは除外されているとのこと。
「待機児童」の定義を変えることで、保育を必要としている人たちを過小見積もりし、保育を実施する責任をできるだけ軽くしようとしている。
これでは実態を反映しないし、保育を必要とする人たちの実感は変わらないだろうな。
重大なことは、大阪市、川崎市、札幌市などが、多少の差はあるかも知れないが、右へならえしようとしていることだ。

待機児童の過小見積もりは、厚労省も、2001年度からやっている。
これが待機児童の定義を悪い方に変えるきっかけになったのかも知れない。

逆に杉並区では、待機児童の解消を求める住民の運動の力で、今年度から待機児童の定義を変え、実態に近づけたそうだ。

東京にいる、うちの姪っ子や甥っ子は、希望する認可保育所に入れず、高い保育料を払って、遠くの認可外の保育所に通っている。
働くために子どもを預けているのか、子どもを預けるために働いているのか、わからないような実態だ。

私が前に住んでいた埼玉県の某市では、保育所の定員を増やして子どもを詰め込んだ。
お昼寝の時間には、物を戸外に出した上で、廊下にまで布団を並べて対応していた。

待機児童の実態、入所している児童の実態を把握して、必要な認可保育所の増設などをやってほしいものだ。

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