KONASUKEの部屋

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タイコウチ

2013年06月12日 | カメムシ目

タイコウチ。
前足で太鼓を打つような仕草をします。
水中生活するカメムシの仲間。
昔、プールで見つけたのを思い出します。

RDB:
絶滅危惧ⅠA:東京都、沖縄県
絶滅危惧Ⅰ類:新潟県
絶滅危惧Ⅱ類:青森県、山形県、長崎県
準絶滅危惧種:群馬県、長野県、鳥取県、高知県、鹿児島県、松山市
情報不足:愛知県
分類:
カメムシ目カメムシ亜目タイコウチ下目タイコウチ上科タイコウチ科タイコウチ亜科
体長:
30~38mm
分布:
本州、四国、九州、南西諸島
平地~丘陵
成虫の見られる時期:
3~12月
成虫で冬越し
エサ:
成虫・・・オタマジャクシ、小さなカエル、小魚、昆虫など
幼虫・・・アカムシ、ボウフラなど
その他:
大型の水生カメムシ。
和名は、前脚を交互に動かして泳ぐ姿が、太鼓を打っているように見えることから。
前脚は折り畳みナイフのような形状で、獲物を捕らえるのに特化している(捕獲脚)。
中・後脚は細くて毛の発達が悪く、水生昆虫としては泳ぎは下手。
体は褐色で平たく光沢がなく、枯葉のような色と形をしている。
腹端の長い呼吸管(2本からなる)の先を水面に出して呼吸するシュノーケル型。
ヒメタイコウチより大型で、体色は淡い傾向。
(ヒメタイコウチ(愛知・三重・兵庫)は呼吸管が2~3mm、体色が濃い。)
頭は小さくて短く、小さい複眼が突き出している。
単眼はない。
口は短く3節、触角も3節で変わった形をしており、複眼の下に隠れて、背中側からは見えない。
池や田んぼ、湿地、川の流れの弱い場所で見られる。
水深の浅い場所の泥に潜み、前脚で獲物を捕らえる。
♀の方が一回り大きい。
夜間、灯火に飛来する。
臭くて匂いの強い、白い液体を分泌することがある。
手で掴むと、脚を縮めて擬死する。
エサに口吻を刺して、毒液の混ざった消化液を注入、体外消化して吸収する。
飢えに強く、数週間、エサなしで生きる。
水質の悪化にも強い。
水田周辺で越冬するため、圃場整備による水田の乾田化が致命的に作用する。
水質が変化したり、個体数密度が高くなりすぎたりすると、他の池に移動する。
産卵期間は5~8月。
陸上のコケや泥の一部に、10~15個まとめて産卵する。
卵は十数個の呼吸糸を持つ。
孵化直前、卵は赤っぽく変化する。
2週間ほどで孵化する。
ふ化直後の幼虫は赤いが、数時間で体が固まり、茶黒色となる。
幼虫は翅がない以外、成虫とよく似ている。
呼吸管は短く、もっぱら気門で呼吸する。
2カ月で1~5齢幼虫まで成長し、羽化する。
終齢幼虫の体長は約30mm。
水田脇の流れのない水路の泥の中で越冬する。
寿命は2~3年。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
Hondaキャンプ
佐渡棚田協議会
兵庫県立人と自然の博物館
上田市デジタルアーカイブポータルサイト
日本のレッドデータ検索システム
レッドデータブックまつやま2012
世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ
神戸の自然
観音崎自然博物館どたばた学芸ちゃんねる

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