コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

文楽、地方公演が事件です。

2010-09-30 23:06:20 | 
10/10に、グランシップで文楽公演があります。


昼の部 13:30開演/13:00開場
  仮名手本忠臣蔵
      ~五段目二つ玉の段~、~六段目身売りの段・早野勘平腹切の段~
  釣女

夜の部 18:30開演/18:00開場
  曽根崎心中
      ~生玉社前の段~、~天満屋の段~、~天神森の段~

全席指定/一般3,500円 学生1,500円 
※昼夜通し券 一般6,300円 学生2,500円



当日、こんなのも。
 「わかる!文楽入門講座」 17:00~17:30
   グランシップ 2階 映像ホール
   本公演のチケットご購入者
   無料/事前申込制



まだ、チケットがあるそうです。
実際、文楽を見るには中ホールでも広すぎるので、満員にする必要はないと思うんですが、この値段で観られるのに、なんで行かないの??? と言う……。

ク・ナウカは見たことあるけど文楽も能も観たことがない、と言うのは本末転倒というか、今、現代演劇を観る人たちに、ちゃんと古典を見て欲しいなぁと。
財団のブログ、グランシップ航海日誌では、去年ほど熱心ではないのかな???


かく言う私は、元々古典芸能では文楽が一番好きなんですが、特にグランシップの文楽には格別の思い入れがあります。
グランシップで定期的に文楽公演を行うようになったのは2005年。
その前年、2004年10月13日に、静岡大学の大学会館で文楽鑑賞教室公演を行いました。
これは、文楽協会の大内さんと、当時のグランシップ館長、山本さん(ともに故人)から、私にお話があって、100万円で鑑賞教室公演が出来るからやらないか、と。
無茶だと思ったんですが、学部長と学科会に掛け合ったら予算が付いて……。
チラシは塩谷先生の紹介でエクラタン関係の方にお願いして“ホンモノ”が出来ました。
ウチのゼミ生が足遣いを体験したり、留学生が大盛り上がりだったり、舞台の組立や撤収の早業に驚いたり、今でも楽しい想い出です。
その年は清水で本公演があったんですが、館長が、来年からグランシップでやるんだよ、と嬉しそうに話していらっしゃったのも憶えています。
グランシップで公演があった最初の年にはグランシップ・ペンクラブと言うのに紹介記事も書かせていただきました。


そういうわけで、何となく身内の気がしているのですが、それにしても今回の公演は特別。

演目は上に引用した通りなんですが、配役が……。
チラシの情報がネットでは見られないようなんですが、他で探すことが出来ます。

豊松清十郎、焦らず、怠けず、諦めず。
と言うブログから引用します。

[昼の部]
「仮名手本忠臣蔵」

二つ玉の段:竹本津国大夫 鶴澤清丈 胡弓 鶴澤清公
身売りの段:竹本千歳大夫 鶴澤清志郎
早野勘平腹切の段:豊竹呂勢大夫 鶴澤清治

□人形役割
百姓与市兵衛・桐竹亀次
斧定九郎・吉田勘緑
早野勘平・吉田玉女
女房おかる・吉田簑二郎
与市兵衛女房・桐竹勘壽
一文字屋才兵衛・吉田玉佳
めっぽう弥八・吉田一輔
種子島の六・吉田簑紫郎
狸の角兵衛・桐竹紋吉
原郷右衛門・吉田玉輝
千崎弥五郎・吉田幸助
駕籠屋・大ぜい

「釣女」

太郎冠者・豊竹英大夫 鶴澤清二郎
大名・豊竹芳穂大夫 鶴澤清馗
美女・豊竹靖大夫 鶴澤清丈
醜女・竹本三輪大夫

□人形役割
太郎冠者・豊松清十郎
大名・吉田幸助
美女・吉田一輔
醜女・桐竹勘十郎


[夜の部]
「曽根崎心中」

生玉社前の段:竹本三輪大夫 鶴澤清馗
天満屋の段:豊竹嶋大夫 鶴澤清友
天神森の段:
お初・竹本千歳大夫 鶴澤清介
徳兵衛・豊竹睦大夫 鶴澤清志郎
ツレ・豊竹希大夫 鶴澤清公

□人形役割
手代徳兵衛・吉田簑助
丁稚長蔵・桐竹紋秀
天満屋お初・桐竹勘十郎
油屋九平次・吉田玉志
田舎客・吉田玉翔
遊女・吉田簑一郎
遊女・吉田玉佳
女中お玉・桐竹勘壽
町衆・おおぜい
見物人・おおぜい

□人形部
吉田簑次 桐竹勘次郎 桐竹勘介



昼夜登場の千歳太夫も素敵ですが、昼の英太夫!
テレビで文楽を見ていても絶対に解らない太夫の魅力満載。
しかも太郎冠者!
これは、人形見るより太夫見てしまいそう……。

メインの演目は今更言うまでもない、勘平腹切りの筋。
日本的悲劇の典型です。
「忠臣蔵」とはなんだったのか、改めて考えてみるのも大事なことだと思います。

とか言いながら、昼は長政まつりに行くので見られません。
残念!


で、問題は夜の部。
チラシを見た時、間違いかと思って、ネットで検索。
同じブログの別のところにあるように、なんと、蓑助が初役で徳兵衛!
玉男徳兵衛、蓑助お初で見慣れてきた「曽根崎心中」が、今年の2月には勘十郎・蓑助だったのが、10月の地方公演では逆!!!
2月にちょっと演出も変えたかな~と思ったし、静岡ではどうでしょう。

こういう事があるから地方公演も見逃せないんだよな~。
東京や大阪でやるかどうかわからないでしょう。
もう、地方公演は始まっているようなので、これからじわじわ話題になっていくのではないでしょうか。
楽しみ!



まだ、チケットあるそうです。
学生は1500円です。
東京では倍以上しますよ。


新しい物を観るのも大事。
でも、チャンスがあるなら古典には接しておきましょう。

特に、文楽は、見れば解ります。
単純に、「すごい」。

行っとくべきです。

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