朝からずっと降り続いています。
テレビを付けると、列車の運転見合わせ情報 臨時休校 石手川ダム放流等のニュースを流しています。
所によると、5月一月分の雨量が既に降ったらしい。
大きな被害がでないと良いけど。
我が家の縁台も雨が振り込んで、びちゃびちゃです。
でも、午前中は源氏物語を読む会に参加してきました。
特に他の予定がないし、他にいくところもないし。
講師が、この雨の中、ほとんど欠席者もなく熱心で感心しています。
と言われてたけど。フフフ
今日も真木柱
髭黒の屋敷で暮らすことになった玉鬘へ、未練タラタラの光源氏が文を送る場面です。
玉鬘の侍女の元に手紙をやるのにも、侍女がどう思うか気になるので、何も詳しいことは書けず、ただ相手の推測に任せた書きぶりです。
源氏
かきたれてのどけきころの春雨に
ふるさと人をいかに偲ぶや
しとしとと降ってのどかなこの春雨に、あなたは、昔なじみのこの私を、どのように思っていてくださいますか
「ふるさと人」は、玉鬘の元居た六条の院の私(源氏)のこと
ふるさと 古里と降る里 の掛詞
髭黒のいない隙に、侍女の右近が こっそり玉鬘に、この手紙を見せると、
玉鬘
ながめする軒のしずくに袖ぬれて
うたかた人を偲ばざらめや
長雨の降る軒の雫にー悲しみの涙にー袖を濡らしつつどうしてあなたのことを恋しく思い出さないことがありましょうか
ながめ 長雨と眺め
うたかた 泡と かりそめにも 片時も それぞれ掛詞です。
「お慕わしい、何としてでもお目にかかりたい」などとおしゃる事のできない親(実の親ではない。源氏は時々玉鬘に言い寄っていた。)である。
源氏物語は、もののあはれの文学 緻密に書かれている。
枕草子は、もののをかしの文学 はつらつとしている。
と講師の説明。
そう言う目で、ドラマ 光るの君へ を見ても面白いかも知れないですね。
近所の川が増水しています。