300点超えを生んだ羽生結弦の“気づき”
無駄ではなかった2つの苦い記憶
見る者を驚愕させたスコア
「言葉では言い表せないです。実際、ユヅルがリンクから出てきたときも
そう言ったんです。『言葉は何も思いつかない』と。
本当にすごく偉大で魔法にかかったような瞬間だったと思います。
みんながスケートにおける特別な瞬間を目撃したと思っていますし、
一生忘れられない出来事だと思います」
羽生結弦(ANA)のコーチであるブライアン・オーサーは、愛弟子の演技に
ついて感想を求められるとそう答えた。
28日に行われたフィギュアスケートのNHK杯男子フリースケーティング
(FS)で、羽生が再び金字塔を打ち立てた。前日のショートプログラム(SP)
では世界歴代最高得点を更新する106.33点をマーク。
FSでもいまだかつて誰も成し遂げていない200点超えの期待が高まる中、
20歳の五輪王者は見る者の想像をはるかに上回る結果を残した。
冒頭の4回転サルコウはGOE(出来栄え点)で2.86点が付くきれいな
ジャンプで成功。続く4回転トウループ、演技後半に入れた
4回転トウループ+3回転トウループのコンビネーションも見事に決めてみせる。
スピンとステップにもすべて加点が付いた。
アナウンスされた点数は216.07点。SPとの合計322.40点という驚異的
なスコアに、会場内はどよめきに包まれた。
興奮冷めやらない羽生は両手を突き上げて喜びを爆発させると、続けて行われた
インタビューでは驚きと感謝の気持ちを伝えた。
「本当に信じられないです。スコアにはびっくりしましたけど、実際にスケートカナダ
が終わったあとから、NHK杯まで血のにじむようなつらい練習をしてきました。
練習をサポートしてくださった方々、拠点としているカナダのクリケットのリンク、
自分が生まれ育った仙台のリンク、すべてに感謝したいと思います」
スケートカナダ以降「人が変わった」
羽生がミックスゾーンに現れたのは、演技終了から約40分後。
表彰式やアイシングなどを終え、すでに普段の冷静さを取り戻していた。
今後に向けて挑戦することについて聞かれると、間髪入れずにこう答える。
「技術的なところで言うと、4回転ループを試合で組み込むまでには至っていません。
まずはそこを練習していきたいと思っています。
ただ、それはすぐにできるようになるとは思っていません。
そして次の試合からは今回自分が出した322点という得点、SPの106点と
いう得点、FSの216点という得点が、プレッシャーとなって降りかかってくる。
それに打ち勝つ、それをコントロールする精神力をつけなければならないと
今は考えています」
今大会で羽生が飛躍的に点数を伸ばしたのは、4回転を多く取り入れたジャンプ構成
もさることながら、メンタル面のコントロールがうまくいったことも1つの要因と
して挙げられる。これまで積み重ねてきた経験が生きたようだが、中でも羽生が
具体的な例として挙げたのが先日のスケートカナダと昨年のソチ五輪だった。
スケートカナダではSPでミスを連発し6位スタート。
FSで巻き返したが、優勝したパトリック・チャン(カナダ)には及ばず
2位に終わった。その悔しさをバネに、それからは厳しくも納得いく練習を
積むことで、試合に向けての自信を深めていった。
SPはこれまでノーミスで演技を終えたことがないプログラムにもかかわらず、
NHK杯では「ワクワクしていた」と語ったほどだ。
オーサーコーチは振り返る。
「スケートカナダは非常に良い教訓だったと思います。ユヅルはさまざまな
経験を経て、より競技者として力をつけましたし、闘志がみなぎるように
なりました。ユヅルは試合で勝つことが大好きですが、スケートカナダでは
勝てなかった。特にSPは最悪でした。
ただ、たまにはああいうことがあったほうがいいんだろうなとも思ったんです。
スケートカナダ以降、ユヅルは人が変わったみたいでした。
今回も現地入りしてからの準備がすごく良かったんです。
いつもより落ち着いていて、非常に自信も持っていました。ユヅルは大会に
どうやって臨めばいいのか、自分なりに見つけたんだと思います」
ソチ五輪で学んだこと
一方、SPで世界歴代最高得点を出し、FSを迎えるというのはソチ五輪と
同じシチュエーションだった。当然、選手としては欲が出る。
五輪のときはそれが「金メダル」だった。しかし当時、羽生はその意識に
気づいていなかった。いや、あえて蓋をしていたと言ったほうが適切かもしれない。
結果のことを考えず、自分の演技に集中することがベストだと考えたのだろうが、
無理に金メダルへの欲を隠すことでかえって意識してしまい、緊張を増幅させて
しまったのだ。最終的に金メダルを獲得したものの、それは“気づき”とし
て羽生の頭に残っていたという。
そしてその気づきは、NHK杯で生きることになる。
羽生がSPの結果を受けて意識したのは「FSでの200点超え」と
「合計スコアでの300点超え」だった。そこで羽生はどうしたのか。
「やりたいと思っていること、プレッシャーとして降りかかるようなことを
考えている自分を認めてあげたんです。今回は試合に入る前からFSで200点
を超えたいとか、合計で300点を取りたいという気持ちが少なからずありました。
それにちゃんと気づくことができ、なおかつ自分がプレッシャーを感じている
ことに気づくことができました。こうしたことに気づけたのも、今までの
たくさんの経験があったからこそ。
これまでやってきたことが無駄じゃなかったんだなと思います」
かつての苦い経験を糧にし、未来の成功へと生かしていく。
羽生が次々と偉業を成し遂げていけるのは、当たり前のようでいてなかなか
できないことを、忠実にやり抜く器量を備えているからだろう。
それは人間力の高さに他ならない。
もっと難しい4回転を跳べるように
前人未到の高みに到達した羽生は、今後どこに向かっていくのか。
オーサーコーチは愛弟子の底知れぬポテンシャルに目を細める。
「まずはこの瞬間を満喫してほしいと思っています。それが終わってから
実際に演技を振り返って、今後どうしていくかを2人で考えていきたいです。
まだシーズンは始まったばかりですし、ユヅルはもっと成長すると思います。
その一方で今回の演技を超えるのはなかなか大変でしょう。おそらく誰も
超えられない。超えられるとしたらそれはユヅル自身しかいないと思います」
これまでもそうであったように、これからも自分との戦いが続く。
NHK杯でマークした点数を超えるためには、エレメンツの精度をさらに上げるか、
より難度の高い4回転ジャンプが必要になってくるだろう。
今シーズンからシニアに参戦している金博洋(中国)は中国杯で4回転ルッツの
コンビネーションジャンプを史上初めて成功させた。
NHK杯でも4回転ルッツを軽々と決めている。
「僕は金選手のように4回転ルッツは安定していないです。
1回まぐれで下りたことがあるくらいで、彼のようなクオリティーでルッツも
4回転ループも跳ぶことはできません。
そして4回転アクセルも数回チャレンジしてみて、着氷することも回転することも
できていません。将来的に4回転がどれだけ必要なのかは分かりませんけど、
金選手はジュニアから上がってきて、今大会のSPとFSで4回転を後半に
入れるという素晴らしい演技をしました。
これはスケート界の将来を見ているような気もします。
それが正解というわけじゃないですけど、僕自身もできることをすべて
出し切って、もっともっと難しい4回転、質の高い4回転を跳べるように
頑張りたいと思います」
この偉業もあくまで通過点。
まだ見ぬ自分と出会うために、羽生結弦の挑戦意欲はますます高まっていくばかりだ。
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)
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さらに上積み可能な羽生 連続ステップに抑揚つければ…岡崎真氏解説
羽生のフリーは魂のこもった素晴らしいものだった。使用曲「SEIMEI」は、
曲調の変化が乏しく表現が難しいもので前戦のカナダでは動きによる緩急の付け方
に物足りなさを感じたが、今回は人類初の合計300点というモチベーションが
演技全体にあふれ、活力がみなぎっていた。
現行の採点制度でいつかは誰かがマークするはずだった300点の大台。
SPとフリーのどちらかが良かったのではなく、SPで100点、フリーで200点
を超えるという、演技をそろえたところに価値がある。
世界中に「次元の違い」をアピールできたと思う。
ただし、羽生の素晴らしさ、恐ろしさは、これが目いっぱいという感じがしない
ところだ。
例えば前半の4回転ジャンプ2つが終わったあとの連続ステップは、もっと抑揚が
つけられる。最後のスピンは体力が尽きかけて、羽生本来のスピードではなかった。
さらにループなど別種類の4回転も練習していると聞けば、得点を上積みできる
可能性は十分ある。この300点は本当の怪物へと成長する「序章」にすぎない
のではないかと感じている。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)
スポニチアネックスより
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11/29 報ステサンデー
MSubさんが動画をあげてくださいました。
こちらの動画です。
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羽生「自分の記録超えていく」=歴代最高優勝振り返る―フィギュア
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯で
男子世界歴代最高の合計322.40点をマークして圧勝した羽生結弦(ANA)が29日、
一夜明けて長野市内の会場で取材に応じ、
「点数以上に自分の演技を成し遂げられたことに意味を感じた」と実感を込めて
語った。
ショートプログラムとフリーで2種類の4回転を計5度決めて完璧に滑り切った
今大会を、「自分との戦いに勝てる条件が整っていた」と振り返った。
次の目標は男子初の3連覇が懸かるGPファイナル
(12月10日開幕、スペイン・バルセロナ)。「自分の記録を超えていく」と意気込み、
さらに完成度の高い演技を求める。
目指す最強のプログラム構成について、
「(フリーで)四つの4回転でも僕は十分ではないと思う。自分の限界に挑戦したい」
と熱く語った。(時事通信)
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しおんさんのVINE(動画)より
最っ高にかっこいいフィニッシュでした!!!念願のバラ1ノーミスおめでとう
しおんさん2のVINE(動画)より
羽が見えたと噂の超絶美CSSp
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明子の部屋(動画)
こちらになります。
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NHK杯総集編やりますよ!
こちらです。
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ロシア語自習室さんのブログより
ミーシン<ハニュウの記録を打ち破るのは、さらに多くの4回転を跳ぶ者>
こちらはFS終了後。羽生選手の322点についてクドリャフツェフ、ミーシン、
ウルマノフの3人のコーチへの取材記事。ミーシン先生の部分のみ訳してみました。
ちょっと分かりにくいですが…(ロシア語自習室さんの出だしです)
ハニュウの記録を打ち破るのは、さらに多くの4回転ジャンプを跳ぶ者
打ち破ることのできない記録などない!ユヅル・ハニュウの記録もまた
抜かれるだろう。
さらに多くの4回転ジャンプを跳ぶ者によって抜かれるだろう。
それはもしかすると中国のボーヤン・ジンかもしれない。彼はすでに
両プログラム併せて6つの4回転へと近づいている。
さて、パトリック・チャンのようなスケーティングと氷上の飛翔の神は、
この結果に近づくことはできないだろう。そう、パニン-コロメンキンも
次のように言っていた。フィギュアスケートは実は滑ることではなく、
氷上を飛ぶことなのだと。しかし、そのスケーティング領域には到達しがたい
スーパーフィギュアスケーターのチャンにとって、これは助けにならない。
続きは、ロシア語教室さんのブログでご覧ください。
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羽生、自分の演技「成し遂げた」 充実感漂わせ
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯を
322・40点の世界歴代最高得点で制した男子の羽生結弦(ANA)が
一夜明けた29日、会場の長野市ビッグハットで報道陣の取材に応じ
「点数以上に、自分の演技を成し遂げられたことにすごく意味を感じた」
と充実感を漂わせた。
20歳のソチ冬季五輪王者は、理想の「絶対王者」に2006年トリノ五輪
金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)を挙げ
「彼のような唯一無二の存在になれればいい」と話した。
12月のGPファイナル(バルセロナ)では史上初の3連覇が懸かる。(共同)
(日本オリンピック委員会より
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1129 EX練習の様子
hana02015さんが動画をあげてくださいました。
こちらの動画です。
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【ユロスポ実況】 羽生結弦 2015 NHK Trophy FS(翻訳あり)
(リンク元はこちらです)
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【ロシア実況】羽生結弦 2015 NHK Trophy FS
タラソワさん
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無駄ではなかった2つの苦い記憶
見る者を驚愕させたスコア
「言葉では言い表せないです。実際、ユヅルがリンクから出てきたときも
そう言ったんです。『言葉は何も思いつかない』と。
本当にすごく偉大で魔法にかかったような瞬間だったと思います。
みんながスケートにおける特別な瞬間を目撃したと思っていますし、
一生忘れられない出来事だと思います」
羽生結弦(ANA)のコーチであるブライアン・オーサーは、愛弟子の演技に
ついて感想を求められるとそう答えた。
28日に行われたフィギュアスケートのNHK杯男子フリースケーティング
(FS)で、羽生が再び金字塔を打ち立てた。前日のショートプログラム(SP)
では世界歴代最高得点を更新する106.33点をマーク。
FSでもいまだかつて誰も成し遂げていない200点超えの期待が高まる中、
20歳の五輪王者は見る者の想像をはるかに上回る結果を残した。
冒頭の4回転サルコウはGOE(出来栄え点)で2.86点が付くきれいな
ジャンプで成功。続く4回転トウループ、演技後半に入れた
4回転トウループ+3回転トウループのコンビネーションも見事に決めてみせる。
スピンとステップにもすべて加点が付いた。
アナウンスされた点数は216.07点。SPとの合計322.40点という驚異的
なスコアに、会場内はどよめきに包まれた。
興奮冷めやらない羽生は両手を突き上げて喜びを爆発させると、続けて行われた
インタビューでは驚きと感謝の気持ちを伝えた。
「本当に信じられないです。スコアにはびっくりしましたけど、実際にスケートカナダ
が終わったあとから、NHK杯まで血のにじむようなつらい練習をしてきました。
練習をサポートしてくださった方々、拠点としているカナダのクリケットのリンク、
自分が生まれ育った仙台のリンク、すべてに感謝したいと思います」
スケートカナダ以降「人が変わった」
羽生がミックスゾーンに現れたのは、演技終了から約40分後。
表彰式やアイシングなどを終え、すでに普段の冷静さを取り戻していた。
今後に向けて挑戦することについて聞かれると、間髪入れずにこう答える。
「技術的なところで言うと、4回転ループを試合で組み込むまでには至っていません。
まずはそこを練習していきたいと思っています。
ただ、それはすぐにできるようになるとは思っていません。
そして次の試合からは今回自分が出した322点という得点、SPの106点と
いう得点、FSの216点という得点が、プレッシャーとなって降りかかってくる。
それに打ち勝つ、それをコントロールする精神力をつけなければならないと
今は考えています」
今大会で羽生が飛躍的に点数を伸ばしたのは、4回転を多く取り入れたジャンプ構成
もさることながら、メンタル面のコントロールがうまくいったことも1つの要因と
して挙げられる。これまで積み重ねてきた経験が生きたようだが、中でも羽生が
具体的な例として挙げたのが先日のスケートカナダと昨年のソチ五輪だった。
スケートカナダではSPでミスを連発し6位スタート。
FSで巻き返したが、優勝したパトリック・チャン(カナダ)には及ばず
2位に終わった。その悔しさをバネに、それからは厳しくも納得いく練習を
積むことで、試合に向けての自信を深めていった。
SPはこれまでノーミスで演技を終えたことがないプログラムにもかかわらず、
NHK杯では「ワクワクしていた」と語ったほどだ。
オーサーコーチは振り返る。
「スケートカナダは非常に良い教訓だったと思います。ユヅルはさまざまな
経験を経て、より競技者として力をつけましたし、闘志がみなぎるように
なりました。ユヅルは試合で勝つことが大好きですが、スケートカナダでは
勝てなかった。特にSPは最悪でした。
ただ、たまにはああいうことがあったほうがいいんだろうなとも思ったんです。
スケートカナダ以降、ユヅルは人が変わったみたいでした。
今回も現地入りしてからの準備がすごく良かったんです。
いつもより落ち着いていて、非常に自信も持っていました。ユヅルは大会に
どうやって臨めばいいのか、自分なりに見つけたんだと思います」
ソチ五輪で学んだこと
一方、SPで世界歴代最高得点を出し、FSを迎えるというのはソチ五輪と
同じシチュエーションだった。当然、選手としては欲が出る。
五輪のときはそれが「金メダル」だった。しかし当時、羽生はその意識に
気づいていなかった。いや、あえて蓋をしていたと言ったほうが適切かもしれない。
結果のことを考えず、自分の演技に集中することがベストだと考えたのだろうが、
無理に金メダルへの欲を隠すことでかえって意識してしまい、緊張を増幅させて
しまったのだ。最終的に金メダルを獲得したものの、それは“気づき”とし
て羽生の頭に残っていたという。
そしてその気づきは、NHK杯で生きることになる。
羽生がSPの結果を受けて意識したのは「FSでの200点超え」と
「合計スコアでの300点超え」だった。そこで羽生はどうしたのか。
「やりたいと思っていること、プレッシャーとして降りかかるようなことを
考えている自分を認めてあげたんです。今回は試合に入る前からFSで200点
を超えたいとか、合計で300点を取りたいという気持ちが少なからずありました。
それにちゃんと気づくことができ、なおかつ自分がプレッシャーを感じている
ことに気づくことができました。こうしたことに気づけたのも、今までの
たくさんの経験があったからこそ。
これまでやってきたことが無駄じゃなかったんだなと思います」
かつての苦い経験を糧にし、未来の成功へと生かしていく。
羽生が次々と偉業を成し遂げていけるのは、当たり前のようでいてなかなか
できないことを、忠実にやり抜く器量を備えているからだろう。
それは人間力の高さに他ならない。
もっと難しい4回転を跳べるように
前人未到の高みに到達した羽生は、今後どこに向かっていくのか。
オーサーコーチは愛弟子の底知れぬポテンシャルに目を細める。
「まずはこの瞬間を満喫してほしいと思っています。それが終わってから
実際に演技を振り返って、今後どうしていくかを2人で考えていきたいです。
まだシーズンは始まったばかりですし、ユヅルはもっと成長すると思います。
その一方で今回の演技を超えるのはなかなか大変でしょう。おそらく誰も
超えられない。超えられるとしたらそれはユヅル自身しかいないと思います」
これまでもそうであったように、これからも自分との戦いが続く。
NHK杯でマークした点数を超えるためには、エレメンツの精度をさらに上げるか、
より難度の高い4回転ジャンプが必要になってくるだろう。
今シーズンからシニアに参戦している金博洋(中国)は中国杯で4回転ルッツの
コンビネーションジャンプを史上初めて成功させた。
NHK杯でも4回転ルッツを軽々と決めている。
「僕は金選手のように4回転ルッツは安定していないです。
1回まぐれで下りたことがあるくらいで、彼のようなクオリティーでルッツも
4回転ループも跳ぶことはできません。
そして4回転アクセルも数回チャレンジしてみて、着氷することも回転することも
できていません。将来的に4回転がどれだけ必要なのかは分かりませんけど、
金選手はジュニアから上がってきて、今大会のSPとFSで4回転を後半に
入れるという素晴らしい演技をしました。
これはスケート界の将来を見ているような気もします。
それが正解というわけじゃないですけど、僕自身もできることをすべて
出し切って、もっともっと難しい4回転、質の高い4回転を跳べるように
頑張りたいと思います」
この偉業もあくまで通過点。
まだ見ぬ自分と出会うために、羽生結弦の挑戦意欲はますます高まっていくばかりだ。
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)
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さらに上積み可能な羽生 連続ステップに抑揚つければ…岡崎真氏解説
羽生のフリーは魂のこもった素晴らしいものだった。使用曲「SEIMEI」は、
曲調の変化が乏しく表現が難しいもので前戦のカナダでは動きによる緩急の付け方
に物足りなさを感じたが、今回は人類初の合計300点というモチベーションが
演技全体にあふれ、活力がみなぎっていた。
現行の採点制度でいつかは誰かがマークするはずだった300点の大台。
SPとフリーのどちらかが良かったのではなく、SPで100点、フリーで200点
を超えるという、演技をそろえたところに価値がある。
世界中に「次元の違い」をアピールできたと思う。
ただし、羽生の素晴らしさ、恐ろしさは、これが目いっぱいという感じがしない
ところだ。
例えば前半の4回転ジャンプ2つが終わったあとの連続ステップは、もっと抑揚が
つけられる。最後のスピンは体力が尽きかけて、羽生本来のスピードではなかった。
さらにループなど別種類の4回転も練習していると聞けば、得点を上積みできる
可能性は十分ある。この300点は本当の怪物へと成長する「序章」にすぎない
のではないかと感じている。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)
スポニチアネックスより
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11/29 報ステサンデー
MSubさんが動画をあげてくださいました。
こちらの動画です。
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羽生「自分の記録超えていく」=歴代最高優勝振り返る―フィギュア
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯で
男子世界歴代最高の合計322.40点をマークして圧勝した羽生結弦(ANA)が29日、
一夜明けて長野市内の会場で取材に応じ、
「点数以上に自分の演技を成し遂げられたことに意味を感じた」と実感を込めて
語った。
ショートプログラムとフリーで2種類の4回転を計5度決めて完璧に滑り切った
今大会を、「自分との戦いに勝てる条件が整っていた」と振り返った。
次の目標は男子初の3連覇が懸かるGPファイナル
(12月10日開幕、スペイン・バルセロナ)。「自分の記録を超えていく」と意気込み、
さらに完成度の高い演技を求める。
目指す最強のプログラム構成について、
「(フリーで)四つの4回転でも僕は十分ではないと思う。自分の限界に挑戦したい」
と熱く語った。(時事通信)
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しおんさんのVINE(動画)より
最っ高にかっこいいフィニッシュでした!!!念願のバラ1ノーミスおめでとう
しおんさん2のVINE(動画)より
羽が見えたと噂の超絶美CSSp
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明子の部屋(動画)
こちらになります。
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NHK杯総集編やりますよ!
こちらです。
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ロシア語自習室さんのブログより
ミーシン<ハニュウの記録を打ち破るのは、さらに多くの4回転を跳ぶ者>
こちらはFS終了後。羽生選手の322点についてクドリャフツェフ、ミーシン、
ウルマノフの3人のコーチへの取材記事。ミーシン先生の部分のみ訳してみました。
ちょっと分かりにくいですが…(ロシア語自習室さんの出だしです)
ハニュウの記録を打ち破るのは、さらに多くの4回転ジャンプを跳ぶ者
打ち破ることのできない記録などない!ユヅル・ハニュウの記録もまた
抜かれるだろう。
さらに多くの4回転ジャンプを跳ぶ者によって抜かれるだろう。
それはもしかすると中国のボーヤン・ジンかもしれない。彼はすでに
両プログラム併せて6つの4回転へと近づいている。
さて、パトリック・チャンのようなスケーティングと氷上の飛翔の神は、
この結果に近づくことはできないだろう。そう、パニン-コロメンキンも
次のように言っていた。フィギュアスケートは実は滑ることではなく、
氷上を飛ぶことなのだと。しかし、そのスケーティング領域には到達しがたい
スーパーフィギュアスケーターのチャンにとって、これは助けにならない。
続きは、ロシア語教室さんのブログでご覧ください。
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羽生、自分の演技「成し遂げた」 充実感漂わせ
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯を
322・40点の世界歴代最高得点で制した男子の羽生結弦(ANA)が
一夜明けた29日、会場の長野市ビッグハットで報道陣の取材に応じ
「点数以上に、自分の演技を成し遂げられたことにすごく意味を感じた」
と充実感を漂わせた。
20歳のソチ冬季五輪王者は、理想の「絶対王者」に2006年トリノ五輪
金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)を挙げ
「彼のような唯一無二の存在になれればいい」と話した。
12月のGPファイナル(バルセロナ)では史上初の3連覇が懸かる。(共同)
(日本オリンピック委員会より
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1129 EX練習の様子
hana02015さんが動画をあげてくださいました。
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【ユロスポ実況】 羽生結弦 2015 NHK Trophy FS(翻訳あり)
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【ロシア実況】羽生結弦 2015 NHK Trophy FS
タラソワさん
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