念願のフリーデマンとアマトリアンの白鳥の湖。
発表会を目前に控え、ちょっと悩んだものの、次の機会があるとは限らないので、ちょっと高いかもとは思いましたが、知人がたまたま行けなくなったのでチケットを譲ってもらい、ど真ん中のど真ん中で観てきました。
ツアー最終日、ちょっとお疲れだったのか、精彩を欠いた部分もあり、まさかの失敗で、ヒヤッとどころかエーッてなところがありましたが、ある意味語り継がれる舞台だったかと。
でも、やっぱりジョンクランコの演出振付装置など、絶対的なセンスは唯一無二。
それこそお疲れが出てようがそれを凌駕する圧倒的な作品の力は本当に感動しました。
フリーデマンとアマトリアンを初めて観たのはフェスでのロミジュリ。
初々しく、どちらもこれぞロミオ、これぞジュリエットという感じが印象的でさした。
正直フリーデマンのオネーギンはあまり似合わないなぁと思っていたので、ジークフリートをどう踊るのか、期待と共に似合わなかったらどうしようという心配半分で始まりましたが、ジークフリートヤバイです。
めっちゃピッタリ!
こういう王子が見たかった!っていうくらいはまり役。
こけたりなんだかんだあっても、どういう世界観を出すのか、ストーリーや物語としての完成度、バレエの大切さは身体能力の凄さだけではないことを改めて感じました。
休憩も入れて三時間の中でジークフリートと母との関係、オデットを思うジークフリート、翻弄するオディールとロッドバルト、各国の花嫁達の個性、演出の全てが意味を持ち、白鳥の湖の悲しい物語を伝えてくれます。
ハプニングはありましたが、このカップルのビデオ出ないかなー、そろそろちょっとずつ解禁になってきているっぽいのでそれを期待して、そして、発表会に向けて最後の調整するぞと気合いを入れ直して帰りました。
願わくはフリーデマンとアマトリアンが関西公演嫌になりませんことを。