下の写真は、落屑症候群の眼球で、
落屑症候群は、病気というより体質と捉えている医師も多いです。
高齢になればなるほど、この症候群になりやすく、
落屑症候群だけでは何の自覚症状もなく視力も視野も正常ですので
また、偽落屑症候群では、
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〒526-0847
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本年7月14~15日に東京で開催された第66回日本コンタクトレンズ学会の報告の続きです。
今回は、4番目のテーマ
特殊コンタクトレンズ
について解説させていただきます。
< ④ 特殊コンタクトレンズ >
オルソケラトロジー・レンズも特殊コンタクトの一つです。
それ以外に、円錐角膜という角膜の病気に対する「強膜レンズ」や「ハイブリッド・レンズ」が日本では未認可です。
円錐角膜のかたではメガネやソフト・コンタクトレンズ(以下、ソフト)では良い視力が得られにくく、ハード・コンタクトレンズ(以下、ハード)で視力矯正をすることが第一選択となります。
良い視力を出すためにハードを使用するのですが、円錐角膜という特殊な角膜の形をしているため、ハードの痛みや不快感を生じやすく、フィッテイングの困難さから角膜に傷がついてハードが使えなくなる方もおられます。
そのような方に、「強膜レンズ」や「ハイブリッド・レンズ」はとても役に立つことが多いのですが日本では入荷困難です。
厚生労働者がこうしたレンズの承認に向けて動いてはおりますので、欧米のように近い将来の普及が望まれます。
当院では両レンズとも取り扱いは行っておりませんが、ご希望の方は対応施設を紹介させていただきますので医師にご相談ください。
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本年7月14~15日に東京で開催された第66回日本コンタクトレンズ学会の報告の続きです。
今回は、3番目のテーマ
近視に対する考え方
について解説させていただきます。
< ③ 近視に対する考え方、「対策することが当然!」 >
ご自身が近視で悩んだ親御さんは、自分の子供が近視で困らないように何とかしてあげよう、と思われる方が多いように思います。
オーストラリアでは日本よりも人口当たりの検眼医(オプトメトリスト: コンタクトレンズ処方に携わる医師)の数が圧倒的に多く、オルソケラトロジーによる近視治療がかなり普及しています。
「近視治療および進行抑制手段があるのだから、出来るだけ早くから治療をすることが当然であり、放置するという選択肢は考えられない。」との考え方が一般的とのこと。
日本では、
「視力が悪くなったら眼鏡をかければよい。さらに視力低下が進行したら、メガネの
度数を強くすればよい。」という考えがまだまだ多いのかもしれません。
さらに、
「眼鏡がいやならお手軽な使い捨てソフトコンタクトレンズ(以下、ソフト)で良い。」
と考える方も多いのでしょう。
これは、
「テレビでコマーシャルもされているから、ソフトは安全、快適!」
との誤解からの考えのようです。
実はソフトはドライアイや酸素不足による合併症以外にも、「近視が進行する」ことが医学研究で証明されています。
必要以上に近視が進行することは成長期の子供さんにとって大きなデメリットです。
眼鏡、ハードコンタクトレンズ(ハード)、ソフト、オルソケラトロジー の4つの視力矯正方法の長期間検討で、
一番近視が進行するという結果が出ているのがソフトです。
以下のような順番で近視が進行するという医学データが出ています。
ソフト > 眼鏡 >> ハード >> オルソケラトロジー
100%近視を抑制する方法は現時点ではありません。
とはいえ、小学1年生からオルソケラトロジーを行っている当院での結果や実感として、
圧倒的にオルソケラトロジーでは近視進行が抑制されています。
近視が進行した場合、以下のような問題が生じます。
① 中年期以降での失明疾患の増加(緑内障、黄斑変性、網膜剥離など)
② 眼鏡のレンズが厚くなることによる不快感
③ ソフトもレンズが厚くなることによる不快感、及びドライアイや酸素不足による角膜障害
④ 近視手術の選択肢が減り、治療費用も高額になる
また地震をはじめ災害時に裸眼視力の良し悪しが命にもかかわりかねないことを多くの方が体験されています。
日本コンタクトレンズ学会では「オルソケラトロジー」のメリットが医学研究を通して認識されています。
もちろん合併症も知っておく必要があります。
しかしながら、コンタクトレンズで起こりうるキズや感染のリスクはあるとはいえ、
ソフトに比較して格段に目に障害を生じるリスクが低く安全性に優れていると考えます。
「近視は治すことが当然!」という他国での考え方、特に大事なお子様の視力については参考になさって下さい。
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