おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

まぶたの下がりが全身の老化に繋がる

2024-12-07 | 日記

前回、眼瞼下垂が自律神経の一部である交感神経の過剰緊張を引き起こすことをお伝えしました。

 

自律神経は、体の内外からの刺激に反応して生命を維持するための

さまざまな働きを制御する役割を持っています。 

例えば呼吸、心拍、血圧、体温、発汗、排尿などは自律神経が調節していて、

眠っていても生命を維持できるのは、この働きによるものです。

 

自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から構成されており、

それぞれが異なる働きをしています。

 

<交感神経について>

 

自律神経の中で、交感神経は体と心が「興奮モード」のときに優位に働きます。

たとえば、運動をしているときは心臓の鼓動が速まり血圧が上がるのが交感神経の働きです。

それ以外にも以下のような働きがあります。

副交感神経は、それぞれ反対の働きをしています。

 

・脳血管を収縮させる

・瞳孔の拡大、涙の分泌を抑制する

・唾液が出づらくさせる

・気管支を拡張させる

・心拍数を増やす

・消化を抑制する

・排便・排尿を抑制する

・(暑い時など)汗を分泌して体温を下げる

・(寒い時など)鳥肌を立てて熱を発生させる

・末梢血管を収縮させる

 

交感神経が優位なときに出やすい症状

・頭痛(緊張性頭痛)

・眩しさ、目が乾く

・口が乾く

・動悸、息苦しさ

・便秘、下痢

・胃痛、腹痛

・体温調節がしづらい(熱がこもる)

・過緊張、首肩こり

 

交感神経が過度に優位になると、アクセル全開が続くような状態となり全身の不調につながります。

慢性的にストレスがかかっていると、我々の身体は交感神経を優位にしてがんばることになるのです。

その代償に、首肩こりや頭痛、動悸など、上記の症状が発生します。

皆さん、ご自身にあてはめて思い当たるものはありませんか?

 

交感神経のスイッチが入るタイミング

 

・日中

・興奮したとき

・驚いた時

・ストレスを強く感じたとき

・緊張したとき

・不安を感じているとき

・危険を感じたとき

 

本来は日中に交感神経のスイッチが入るように我々の身体はできています。

日常生活がストレスで溢れて、交感神経ばかりが働きがちなのが現代人の傾向です。

交感神経は生きていくための生体防御機構として大切な仕組みです。

しかし、過剰緊張となると話は別です。

眼瞼下垂は交感神経の過剰スイッチと考えられます。

身体がリラックスしづらくなるのです。

 

その結果、全身の緊張から全身の血流悪化、脳血管の収縮から脳への血流低下などが生じ

全身の老化進行にまで影響します。

 

眼瞼下垂はこの自律神経のバランスを崩す方向に作用します。

自律神経のバランスが悪くなると老化の進行に繋がると考えられるのです。

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