おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

春は風邪(ふうじゃ)と肝(かん)に注意

2023-04-21 | 日記
東洋医学では、春は「風」の季節です。
風の影響を受けやすいと考えられています。
例えば、風によって運ばれる花粉やホコリなどは風邪(ふうじゃ)の影響です。
これらは、鼻づまりや鼻水・くしゃみがとまらない、皮膚や目がかゆくなる、
などカラダの上部に症状が起こりやすくなります。

前回お伝えしたように、春は五臓の「肝(かん)」の負担が大きくなる季節でもあります。
肝の気が高ぶると、イライラ、不安、不眠などの症状がおこります

新年度に向けて心機一転がんばろう!と思っていたのに、
イライラしてうまく進まなかったり、気分が落ちこんで何もやる気が起きなかったりするのは、
春の「肝」の影響を受けている可能性が高いのです。

春のせいだと考えると少し気が楽になるかもしれないですね。 
春は、多くの人にとっては季節の変わり目に対応するのがむずかしく、
自律神経のバランスが乱れやすくなる季節でもあります。


春の症状を解消し、快適に過ごすための漢方薬

春を快適に過ごすための漢方薬には以下の3種がよく知られています。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

この季節は緑内障患者さんで眼圧が上がりやすい方が多いです。
私は柴胡加竜骨牡蛎湯を処方することが多いのですが、
肝の負担」が眼圧と関連があると考えるためです。

次回はそれぞれの漢方薬について解説したいと思います。
 

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