セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

鳳凰図

2022-05-18 07:06:05 | 仏像
以前寺で行った仏像・仏画説明会で使用した掛軸の一部です。
信仰心の深い方々が多かったせいか、良い絵なのですが、他の仏像仏画に興味を示し、この絵は反応がいまいちでした。





鳳凰(ほうおう)は聖人が世に出たときに現れると伝えられている、めでたい鳥です。
長野県小布施町の「北斎館」 東町屋台天上画の鳳凰図を思い出します。リンク

鳳と凰は芸能人の名前に沢山見かけます。以前この絵を見た友人が「太鳳ちゃん」と言いました。
大きく羽ばたいて欲しいと思う気持ちで付けられた名前なのでしょう。

新型コロナ流行以前に行われた涅槃会での仏像仏画鑑賞会です。



今年も数点の仏画を展示しましたが、儀式は私のみで行いました。
檀家さんが率いる方々が坂東札所の帰りによりましたので、この時も簡単な説明を行っています。




木目込み人形のお地蔵さま

2022-05-16 07:46:13 | 日記
檀家さんからいただいた自作の木目込み人形です。
毎年お正月には干支の人形も奉納していただいています。






今は自宅に飾らせていただいています。


釈迦如来像

2022-05-14 07:14:26 | 仏像
当山の釈迦如来像は、本堂と阿弥陀堂に祀られています。
この御尊像は、本堂のお釈迦様立像と板仏です。

仏像は後背に同じような八体の仏様が彫られています。
おそらく江戸末期から明治の御尊像ではないでしょうか。




板仏は関西の寺院から出たようです。




阿弥陀堂の銅像のお釈迦様です。お堂が開いているときは、いつでもお参りが出来ます。



小さいですが、表情の素晴らしい御尊像です。私の好きな仏様です。
阿弥陀堂

勝軍地蔵を中心とした愛宕権現曼荼羅図

2022-05-12 07:26:41 | 仏像
愛宕権現曼荼羅

勝軍地蔵の画を欲しくなり、求めた掛軸でした。運良く手に入れられましたが、何とも変わった図です。
勝軍地蔵を検索して調べると、愛宕権現が出てきました。
愛宕権現Wikipedia



愛宕権現曼荼羅

愛宕山は廃仏毀釈によって、まったく衰退しています。
江戸時代は、「伊勢へ七たび 熊野へ三たび 愛宕さんには月まいり」とまで言われた修験の愛宕山白雲寺でした。

愛宕権現曼荼羅図と勝手に名付けましたが、間違いなく愛宕山関連の掛軸のようです。


勝軍地蔵


愛宕太郎坊天狗


役行者と前鬼後鬼

江戸時代に全国に勧請された愛宕社関連の図でとおもいます。他にも地蔵菩薩、毘沙門天、不動明王が描かれています。

京都にいる頃、愛宕山の駐車場から15分ほど登りましたが、2時間もかかると聞き、降りてきてしまいました。
往復4時間では、暗くなってしまいます。
歩いて登るしかなく、昔の人は元気だったなあと、軟弱な私は今も思います。


別院真福寺の馬頭観音 港区愛宕

真言宗智山派総本山智積院の別院が愛宕にあります。新橋駅から、それほど離れていません。
真福寺





近くの愛宕神社は円福寺が別当でしたが、廃仏毀釈で廃されました。
祀られてい勝軍地蔵像はすぐ側の真福寺に祀られましたが、関東大震災で消失しました。
現在の像はブロンズですが、真福寺南側の植え込みの中にあります。


江戸期のお姿


勝軍地蔵掛軸




愛宕神社は、すぐ近くにあります。





絵図にある愛宕権現社が現在の愛宕神社です。
都内23区で一番高い場所にある神社だそうです。
隣はNHK博物館があります。


関の磨崖仏

2022-05-10 08:04:15 | 他の寺社
関の磨崖仏は赤城山噴火の泥流により造られた集塊石に刻まれています。
鎌倉以降の像です。
当時からこの地にも善光寺への信仰があったことが分かります。






かなり脆そうな石ですが、くぼみを作り彫られていますので、今まで保つことが出来たのでしょう。



鎌倉時代に刻まれた阿弥陀三尊です。高さ128cm、幅・奥行き各80cmの舟形になっています。



少し画像を補正してみました。
どうにか善光寺式阿弥陀三尊かなと思えます。

周囲には庚申塔・馬頭観音などの石仏が集められていました。




私の善光寺式阿弥陀三尊図です。




長野善光寺は三回参拝しています。



前回の5年前の写真です。