セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

関東三不動

2022-03-03 07:29:38 | 他の寺社
関東三不動は成田山新勝寺、高幡不動金剛寺は当然ですが、他は不動ヶ岡不動尊總願寺、髙山不動常楽院、天降山大山寺のいずれの寺かを入れるようです。

①成田山新勝寺
一番は当然の寺院だと思います。
初詣の人出は、常に上位になっています。
また、各地に分院や御本尊を成田山から勧請した寺院も多数あります。
かってに成田山を名乗った所もあると聞きます。

惣門には生まれ年八体本尊が祀られています。



今から5年前ですが、大本堂では成田山法類会が行われていました。
知っている僧侶の顔も見えます。




関東の他の寺と大きく異なり、駅前から門前街発達しています。




②高幡不動金剛寺

大宝年間(701)以前の開山、或いは奈良時代行基菩薩の開基とも伝えられる古刹です。
京王線や多摩モノレールの駅から近いこともあり、お参りには気軽に出かけられます。

不動堂では、お護摩を申し込まない方も中で参加できました。




境内には多くの御堂があります。




紫陽花を目当てに参りましたが、私たち以外も同様のようでした。



山肌には多くのアジサイが植樹されています。


③不動ヶ岡不動尊總願寺

鎌倉時代の長暦3年(1319)に不動明王がまつられ、元和2年(1616)に總願上人によって総願寺が別当として開基されました。
行基作の不動明王と伝えられています。

駐車場から山門に至り、ここから参拝です。




不動堂には毎年行われる節分会に参加する方々の名前が書かれています。
有名な芸能人名やお相撲さんの名がありました。




内陣の絵馬は歴史を感じます。




④髙山不動常楽院

白雉5年(654)の創建と伝えられています。

以前は何でもなかった石段が、とても辛く感じました。




本堂の木造軍荼利明王立像は像高2メートル以上あります。




銀境内の大銀杏は乳が垂れ下がったような気根が見事です。子育て銀杏と言われています。



今では各地の講中もなくなり、住職も他の寺に住んでいます。


⑤天降山大山寺

江戸期には山岳修験の寺で、観光地として賑わいました。
大山寺は天平勝宝7年(755)の開創と伝えられています。
廃仏毀釈により阿夫利神社となっています。

その後中腹に大山寺が復興されました。
ケーブルの駅がありますので、参拝には苦労しません。

石段上り大山寺参拝です。




本堂では御寄付のお願いをしていましたので、僅かですが納めさせていただきました。





下からはとてもとても歩いて登る気はしません。