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県学校美術展郡市審査 応募5166点、県特選80点決まる 〈2024年11月21日〉

2024年11月21日 08時30分00秒 | 記事


塩路光莉さんの作品

西田りいささんの作品

湯川瑛大君の作品

三橋由衣花さんの作品


 令和6年度県学校美術展日高・御坊郡市児童生徒作品審査(日高地方図工美術教育研究会主催)は19日、美浜町体育センターで行い、県特選80点、郡特選120点、郡準特選322点が決まった。
 今年度は3歳児から中学3年生まで5166点の応募があった。この日は、応募の中から地区審査を通過した1261点を日高地方の図工・美術教諭らが審査した。
 県特選展は23、24日に紀の川市の粉河小で開き、県内全特選640点(全8地区各80点)が展示される。日高地方の県特選、郡特選作品展は来年2月1、2日に印南町公民館で開催する。県特選は次の皆さん(郡特選は後報)。
 県特選は次のみなさん。
【県特選】幼・保3歳児=いくたゆいと(上南部こども園)久保田はな(いなみこども園)▼同4歳児=塩路光莉(同)立花美樹(御坊幼稚園)▼同5歳児=市川晴翔(同)しばりつと(みなべ愛之園こども園)▼小学1年=やまもとみお(和佐)湯川楓莉(三百瀬)三原侑大(同)長井優弥(志賀)宮所一喜(御坊)まつもとゆいあ(切目)さとうかい(印南)やまねちひろ(同)中田海緒(清流)。
 同2年=橋本みなと(野口)楠本めぐ(同)木本奈緒(松原)北谷音彩(川辺西)原見茉日(和佐)辻桜(志賀)小森りく(南部)江向夏月(岩代)▼同3年=島本紗奈(切目)柴田剛(同)石井美瑚(同)木村快成(同)酒本蒼来(御坊)つるそうた(同)西田りいさ(同)森口みりあ(松原)▼同4年=塩路碧龍(内原)嶋田悟之(志賀)西岡和奏(同)林絢斗(清流)熊代礼真(川辺西)竹中結咲(同)西川桜央(同)湯川瑛大(三百瀬)。
 同5年=坂本龍治(美山)石橋里咲子(湯川)山本旺汰(和佐)火縄侑生(切目)南田琴音(同)楠本さき(野口)橋本愛奈(同)佐藤碧巴(同)▼同6年=三原奈々(三百瀬)藤原寧々(中津)露口結彩(清流)島本彩葉(切目)小早川葉梛(御坊)橋本帆叶(同)橋本沙和(同)小林花蓮(同)楠本ひかり(野口)▼中学1年=岡田にこ(中津)熊代侑真(南部)五島樹(清流)寒川心乃珠(美山)谷口瑛(湯川)岩橋花歩(日高)今田愛瑠(大成)瀬川実瑚(同)。
 同2年=小西真利那(名田)小早川琉依(中津)栗林明里(丹生)舩山美波(高城)片山凛花(稲原)宮崎悠(南部)平井和佳(河南)岩城結(同)▼同3年=藤崎愛実(湯川)岡田空月(中津)山本夢乃(由良)上門あかり(同)三橋由衣花(同)小池愛菜(大成)小竹春妃(日高)青木美織(同)。
三橋由衣花さんの作品


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御坊市の汚泥再生処理センター建設工事順調、8年春稼働予定

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日高川漁協が日高川町小熊の造成産卵場にアユの親魚放流


県高校柔道新人大会女子無差別級で中田彩音さん(紀央館)優勝 〈2024年11月20日〉

2024年11月20日 08時30分00秒 | 記事


全国、近畿大会出場を決めた紀央館の
村井さん、中田さん、中尾さん、佐多さん(左から)


 令和6年度県高校柔道新人大会はこのほど、白浜町立総合体育館で開き、女子無差別級で紀央館2年、中田彩音さんが優勝し、来年3月19、20日に日本武道館で開く全国大会の出場を決めた。中田選手のほか、紀央館女子団体、同校個人女子3選手、日高同1選手が近畿大会に出場する。
 女子無差別級は4人がトーナメント戦で競い、中田さんは初戦で箕島の選手と対戦し、払い腰で技ありを奪ったあと抑え込み合せ技で一本勝ち。決勝は紀央館2年の村井理瑚さんと対戦。大内刈で技ありを奪った中田さんが優勢勝ちで同校対決を制した。
 中田さんは「決勝で自分の実力を出しきれなかった。得意の払い腰で1本勝ちしたかった。全国大会では1勝できるよう頑張りたいです」。枠谷逸平顧問は「個々の力を出しきれなかったので、これからの練習で改善できれば。決勝の紀央館対決は、どっちが勝ってもおかしくない試合だった」と話した。
 女子個人で無差別級で村井さん、57キロ級で中尾由那さん(紀央館2年)、52キロ級で木村百花さん(日高2年)が2位、63キロ級で佐多千紗咲さん(紀央館1年)が3位に入賞し、優勝の中田さんとともに来年1月25日に兵庫県立武道館で開く近畿大会に出場する。女子団体で紀央館が3位で2月1日、2日に京都市武道センターで開く近畿大会に出場する。


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日高町の内原小150周年記念行事 人文字撮影や楠のベンチ披露

優良河川愛護団体表彰 管内から王子川、山野、比井

県中学校柔道新人大会 切目中の井口苺心礼さん、蛯子聖莉奈さん優勝


17日 印南町、日高町で多彩なイベント開催 〈2024年11月19日〉

2024年11月19日 08時30分00秒 | 記事


人気を呼んだかつお節削り大会(印南町)

ジャグラーみぞんさんが、スピード感ある
ディアボロで会場を魅了(日高町)


 第12回印南かえるのフェスティバルや第26回日高町ふれあい祭が17日に開かれた。印南町ではかつお節削り大会、日高町では「大道芸界の若獅子」と呼ばれるジャグラーみぞんさんの演出など多彩なイベント、わさび葉寿司や「さばコロッケ」等の地域の特産品販売もあり、多くの家族連れでにぎわった。
 日高町ふれあい祭 町中央公民館周辺で開催。屋外ステージでは、ジャグラーみぞんさんが、ダイス・スタッキングに始まり、ボールなどを使ってジャグリングを披露し、大道芸界随一と言われるスピード感あふれるディアボロを操ると、会場から拍手喝采。「いけちゃん」こと、池崎安基男さん=同町産湯=さんの皿回し、ビンゴゲームでも盛り上がった。
 なた豆茶や「なたまめあいす」、寿司、どらやき、焼き鳥等の産品販売ふれあいテント市や軽トラ市、フランクフルトや綿菓子、うどん、花市、ご当地コロッケ日本一決定戦で特別賞を受けた「さばコロッケ」、ベトナムコーヒーやバザー、木工作品づくりや各種体験など各種コーナーでにぎわい、射的や輪投げなどゲームコーナーやスライダー型エアー大型遊具は人気で子どもたちが殺到。
 芸能発表は、歌謡、大正琴、舞踊、フラダンスなど、文化展は小中学生の絵画や書、保育所園児の絵画、日本画、水墨画、切り絵、手芸、黒竹の民芸品、生け花などの文化協会加盟団体らの作品を前日から展示。お茶席や黒竹民芸体験コーナー、無料の牛乳入り豚汁提供などもあった。
 印南かえるのフェスティバル 印南漁港内ヶ浜埋立地周辺で開催。地元農産物をはじめ、かきまぜご飯、わさび葉寿司などのほか、被災地の能登地方特産品など販売され大盛況。発祥の地にちなんだかつお節削り大会やウスイエンドウの皮むき大会などの体験イベントが行われたほか、特設ステージでは天音太鼓保存会による太鼓演舞やよさこいチーム「乱痴気」のダンスショー、ゆるキャラ大集合、町出身アーティストShihоさんのライブなどあり盛り上がった。餅まきや漁船クルーズ、子ども向けの工作イベントなどもあった。


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由良町ウオークラリー大会 18チームが課題解き散策


日高川かわまちづくり整備事業、基本計画策定中 〈2024年11月17日〉

2024年11月18日 08時30分00秒 | 記事


親水利用、アウトドア利用のイメージ(上流域)


 御坊市の野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5ヘクタール)を利活用する日高川かわまちづくり整備事業は現在、県が基本計画の策定作業を進めている。昨年8月に国土交通省の「かわまちづくり」計画に新規登録され、にぎわい創出や地域活性化に向け、県と御坊市が令和10年度までに必要な整備事業を実施する。7年度からの着工を予定し、事業費は概算で県と御坊市あわせて6億円程度を想定している。

 対象エリアの河川敷は草木で生い茂っていたが、県が令和2年度に樹木伐採事業を行い、きれいに整地された。河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと3年10月に県、日高振興局、御坊市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で日高川かわまちづくり協議会を設置し、国の制度を活用した「かわまちづくり計画」の登録に向けて取り組みを進め、昨年8月に新規登録された。
 計画では、野口橋と野口新橋の間に駐車場を整備し、そこから上流を多目的利用ゾーン、下流をアウトドアゾーンや親水ゾーンと位置づけ、県が高水護岸や階段護岸、親水護岸、河川管理用通路、河川内整地などを、御坊市が多目的広場や駐車場、園路、インフラ(水道、電気、トイレ)などの整備を予定している。
 昨年の8月から基本計画策定業務((株)建設技術研究所和歌山事務所、1204万3790円)が始まり、有識者との意見交換や担当者レベルでの検討、調整を行い、具体的な整備内容を盛り込んだ原案を作成し、このほど開いた協議会幹事会に提示した。この場で出された意見を参考に今後、原案の見直しを進め、計画がまとまれば年明けの早い時期に協議会を開き、計画の承認を求める。
 承認が得られれば発注済みの詳細設計業務(テクノ富貴(株)、994万9475円)に入る。設計が終われば令和7年度から着工し、10年度末までに整備を終える方針。概算事業費は県が5億円程度、市が1億円程度を想定している。国の計画に新規登録されたことでハード、ソフト両面で国の支援があり、整備にあたっては国の交付金や補助金を活用する。
 現状でも、できるイベントは行っていく考えで、令和4年秋に社会実験事業として一般社団法人「京都車連」=京都府=が不整地コースを競走する自転車競技「シクロクロス」関西シリーズ戦開幕戦を河川敷で初開催し、主催者や選手からコースとして高い評価を受けたことで昨年、今年と継続開催されている。
 当面は、行政サイドで整備、維持管理にあたり、利活用にあたっては野口オートキャンプ場など既存施設や民間団体等と連携したシクロクロスや四輪バギーなどアウトドアスポーツ、カヌーやサップ(水上スポーツの一種)などウオータースポーツ、季節ごとのイベントなどを定期的、継続的に行いながらにぎわい創出を図っていく考え。


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美浜町第1若もの広場改修事業「一旦中断」 〈2024年11月16日〉

2024年11月16日 08時30分00秒 | 記事


議会全協で事業の「一旦中断」を表明


 14日に開いた美浜町議会全員協議会で、町執行部が第1若もの広場改修事業の設計委託費追加予算が議会の賛成多数で削除されたことを受けての方針を明らかにした。計画の見直し、中止も選択肢に上っていたが、煙樹海岸活性化基本構想の中核をなす事業の一つで、実施設計中だったこともあり、一旦中断する方針を表明。ただ、中断では問題解決にはなっておらず、今後、現行計画で推進するのか、計画を見直すのか、中止するのか、引き続き町の対応が迫られる。

 第一若もの広場改修事業は煙樹海岸活性化基本構想の一環として広場のグラウンドを全面人工芝化し、吉原公園内テニスコートとゲートボール場を移転させる計画。事業費は4億3290万円予定。令和7年度中の着工をめざし、実施設計中だったが、9月議会に提案された設計費の追加予算が賛成多数で削除されたため、事業がストップし、町の対応が注目されていた。
 この日の全協で、煙樹海岸活性化基本構想のトップを務める石塚和夫副町長が、東京出張中の籔内美和子町長に代わり「議会の議決で事業の推進が困難な状況になったので、関係者にご迷惑をおかけすることも考慮し、事業については一旦中断する」との方針を表明した。設計業務は議決のあった9月18日からストップしており、契約額はそれまでの期間の出来高で精算することも報告した。
 今後の対応として事業の必要性や採算性など議会や住民から理解が得られる説明、努力を続けながら計画を推進していくのか、反対のある人工芝化や保安林伐採が必要な駐車場など計画を見直すのか、事業そのものを中止するかが考えられるが、中断期間のメドはないことから、すべての可能性、選択肢を残した状態が当面続くことになる。
 煙樹海岸キャンプ場の充実(通年オープン、遊歩道整備等)や若もの広場改修、水産加工販売施設開設が中核となる煙樹海岸活性化基本構想について石塚副町長は「実現できるものは実現させたいという考えに変わりはない」と述べた。議員からは「事業をやりたいという執行部の熱量、熱意が伝わってこない」「中断は良い判断。考え直してもらいたい」「保安林伐採はケースバイケースで判断する」「住民への説明、理解が不十分だった」などの意見が聞かれた。

混雑緩和、事故防止へ全力
シーサイドフェス計画書説明
 12月1日に煙樹ヶ浜で開催する町制施行70周年記念イベント「We♡(Love)MIHAMAシーサイドフェス」の実施計画書を説明し、航空自衛隊ブルーインパルス展示飛行、花火大会に伴う混雑解消や事故防止へ「全職員を挙げて最大限努力する」とした。
 3万人の人出を想定して有料のパーク&ライドや一般駐車場を用意。JRは臨時便を含めて1万人の利用を見込み、御坊駅から煙樹海岸まで5分おきにシャトルバスを運行。会場はメインのキャンプ場、サブの憩いの広場、第1若もの広場、松原高台(展示飛行観覧のみ)に分散させる。
 人気の展示飛行時間帯前後では町内外で交通渋滞、混雑するのは必至とみられるため、町職員、町消防団員、警察、警備会社ら総勢382人体制で警備に当たる。町民には「概ね町内で観覧可能なので、当日は車での移動自粛と徒歩での移動」を呼びかけている。


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御坊市立図書館がゲーミング図書館アワード優秀賞受賞

県高校総合文化祭英語発表会で日高が劇を披露し優秀観客賞

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ボート転覆者を救い、漁協の前田功二さん(御坊市)に表彰状


日高町の黒竹産地を守ろう!内原小児童が竹林造成へ植栽 〈2024年11月15日〉

2024年11月16日 08時30分00秒 | 記事


黒竹の苗木を植栽する児童


 日本一の生産量を誇り、日高町の特産である黒竹の産地を守る活動に地元児童が協力――。原谷で進める「耕作放棄地への黒竹植栽の取り組み」で13日、内原小5年生48人が苗木を植え、将来の竹林造成につなげた。生産量は全盛期と比べ、5分の1と大幅に減っており、後継者不足など課題が多い。活動主体の黒竹を守る会(金崎昭仁会長)は、これまで黒竹の魅力を発信したり、竹工芸品創作体験などに取り組んでおり、関心を高めて産業振興に努めたいとしている。
 金崎会長が黒竹産業の概要や活動の目的など説明した後、地元民も協力して指導し、児童は苗木160本をスコップなどを使って耕作放棄地8アールに植えた。同地には関係者が追加で140本を植栽予定で、今後、水やり、施肥、獣害対策などにメンバーが取り組み、順調に育てば来年4、5月ごろに筍が見え始めるという。同校の上杉旺実さんは「植えた黒竹がすくすくと育ってほしい。私が原谷に住んでいるので、育つところを見に来たい」、中津貴斗君は「竹を運ぶとき見た目より重く大変だった。日高町の特産である黒竹を守っていくため、僕も頑張っていきたい」と話した。
 この活動は、令和7年12月までの計画で、県の農業農村活性化支援モデル事業に採択され今年が2年目。減少傾向の黒竹を植栽、育成し、将来的な生産量確保につなげ、特産品として周知することが目的。これまで国際的に注目を集める竹工芸家の弟子を講師として、一般の人に黒竹を用いた工芸品作りを体験してもらったり、SNSで発信するなど取り組んできた。
 同会は2025年大阪・関西万博開催時にレギュラーウイークの1週間続けた宣伝活動で参加することが決まっており、今回の植栽の様子を撮影した動画も、万博でのPRに活用する。今回植えた苗木は、収穫するまで3年程度はかかるという。金崎会長は「原谷のエリアにある120年近く栄えた黒竹産業が、今、衰退しており、守っていかなければならない。地元の皆様はじめ、できるだけ多くの方々に関わってもらい、地場産業の復活につなげられれば。生産量が安定した形で供給できるように頑張りたい」と力を込めた。


 その他の主なニュース

北岡、川口、楪さん、令和6年度県保健衛生、薬事衛生功労者表彰

 日高川町観光協会が低山トラベルモニターツアー実施

 薬物乱用防止活動に貢献の北岡、芝田さんに感謝状

 県高校新人卓球大会で日高女子が近畿大会出場


県種牛共進会 日高川町の中川さんの雌牛「なのは号」が最優秀賞 〈2024年11月14日〉

2024年11月14日 08時30分00秒 | 記事


2区で最優秀賞を獲得した中川さんと「なのは号」


 県内の最も優れた熊野牛の母牛を決める品評会「第6回県種牛共進会」は、田辺市秋津町の県熊野牛子牛市場で開き、第2区(経産牛・ご自慢牛、月齢制限なし)で中川裕行さん(51)=日高川町千津川=が育てた雌牛「なのは号」が最優秀賞(知事賞)に選ばれた。中川さんは、2019年の「きよみ号」(第2区、17カ月以上1産まで、今年から変更)、一昨年の「ゆずき号」(第1区=若雌、12カ月以上17カ月未満)に続いて3度目の県ナンバーワンに輝いた。

 紀南、紀北の和牛改良組合が共催。以前は紀南、紀北それぞれで開催していたが、2019年からより一層の改良技術向上を目的に県内全域を対象とした共進会を開いている(一時期コロナで中止)。
 今年はかつらぎ町から新宮市までの畜産農家が出品。第1区、第2区で各10頭が競った。各部位の形や体のバランス、毛の質など審査し、それぞれの部で最優秀、優秀賞二席、同三席を選んだ。
 中川さんが営む「中川農園」は、母牛と子牛を飼育(ほか預託で肥育)する「繁殖農家」。えさには良質な乾草を多く与え、牛が伸び伸びと過ごせる環境づくりに励むなど、細かなところまで気を配って育てている。母牛は紀北、紀南の共進会で合わせて3回最優秀賞に選ばれており、県統一となってから今回で3回目の最優秀。
「なのは号」は、月齢32カ月。体のラインが力強く、雌牛らしい品質を備えている上、遺伝的能力が高く、体に深みと体積感があり種牛性に秀でていることなどが高く評価された。遺伝的能力の高さが魅力で農園のエースとして期待は大きい。現在未確認だが、受胎していれば来夏、第2子が誕生予定だ。中川さんは「いい肉質の牛を産んでくれるはず。これからもいい牛をつくって熊野牛の発展に貢献できれば」と話した。


 その他の主なニュース

 ブランドミニトマト「優糖星」と「赤糖房」の収穫が印南町などで始まる

日高高校生が訪韓、韓国の高校や大学で交流、ダンスも

 御坊市のしんせい保育園児が防火パレードで火災予防を呼びかけ

奈良交流小学生陸上大会 GOBOクラブが上位入賞など健闘


印南町議選まで10カ月切る 〈2024年11月13日〉

2024年11月13日 08時30分00秒 | 記事


町議選まで10カ月を切った(写真は議場)


 印南町議選(任期満了8月31日)まで10カ月を切った。現時点で態度を明確にしている現職はいないもののほとんどが出馬の方向と見られる。新人は表だった動きは今のところ見られないが、早ければ来年各区初総会後から動きが出てきそうだ。前回が定数(12人)を4人超過の激戦だったこともあり、少数激戦の選挙戦となる可能性が高いと見られる。

 前回は前々回の無投票決着から一転し、現職10人、新人6人が立候補、定数を4人超過の季節通りの熱い戦いとなった。最終的には4人超過となったものの当初は低調ムードで2期連続の無投票決着かと思われたが、6月議会閉会後から動きが活発化し、現職2人が引退を、新人が相次いで出馬を表明、選挙戦へと突入した。
 現時点で現職は明確な態度表明はまだないものの全員が出馬に踏み切る可能性もある。新人の噂は出ているものの前回の落選者を含め表だった動きは今のところ見られない。無投票決着は前々回を含め2回しかなく、現職が不出馬となれば後継が擁立される可能性が高く、前回の4人超過を踏まえれば、選挙戦突入が濃厚と見られる。
 現職議員は次の皆さん。
 堀口晴生(72)=7回、印南▼榎本一平(65)=6回、西ノ地▼玉置克彦(65)=4回、西ノ地▼岡本庄三(69)=同、山口▼杉谷考祥(78)=同、羽六▼前田憲男(62)=3回、上洞▼中島洋(62)=同、印南▼古川眞(67)=2回、島田▼木村栄一(67)=同、同▼谷章資(71)=1回、印南原▼黒井美晴(70)=同、同▼片山智文(52)=同、印南。


 その他の主なニュース

御坊市民、税務、環境衛生3課で窓口手数料等キャッシュレス決済開始

全関西空手道選手権大会で御坊道場から4選手入賞

来春の選抜高校野球大会の21世紀枠推薦校に「紀央館」

宇陀市長杯中学生硬式野球大会で「紀州由良シニア」優勝


御坊市観光協会が宮子姫プロジェクションマッピング公演 〈2024年11月12日〉

2024年11月12日 08時30分00秒 | 記事


海底で光り輝く観音像を見つけたシーン

カラフルなグラフィックデザインを投影


 御坊市観光協会(高垣太郎会長)は来年の大阪・関西万博に向けた誘客促進の一環として9日に宮子姫生誕の地「八幡山公園(髪長姫公園)」で宮子姫プロジェクションマッピング(PM)公演を行い、日高川町に移住したプロジェクションマッピング集団「Hira&maja」とアーティストがコラボして制作した「宮子姫伝説」の魅力を美しい映像と音楽で伝える作品を初披露し、好評を得た。

 宮子姫生誕・ゆかりの地を全国に発信する「宮子姫聖地化プロジェクト」の一環として「Hira&maja」(映像クリエイターの西平充幸氏、デザイナーの酒井将守氏)に委託。アーティストとコラボして日本のシンデレラストーリーと言われる「宮子姫伝説」の魅力を美しい映像と音楽で伝えるプロジェクションマッピングの作品(10分弱)を制作し、9日の公演で初披露した。
 公演は八幡山公園の東屋(四阿)で関係者、一般対象の計4回行われ、あわせて200人が参加。小野俊成・道成寺院主が宮子姫に関する話を行ったあと、東屋に作品を投影。カラフルできれいなグラフィックデザインから始まり、宮子姫の誕生を祝う宴の様子、海女で宮子姫の母親が荒れ狂う海に潜り、海底で光り輝く黄金の小さな観音像を見つけるシーンなどを、宮子姫の髪の毛を奈良の都まで運んだツバメの視点から物語にして表現。ラストは東屋が道成寺に変わる演出もあり、好評を得た。
 今後も「宮子姫聖地化プロジェクト」を推進するとともに、夜間の観光開発として今回制作したプロジェクションマッピングやライトアップを取り入れたイベントを道成寺周辺で継続的に行うことで大阪・関西万博に向けたインバウンドなどさらなる誘客促進、滞在時間延長等に努める。


 その他の主なニュース

塩屋小学校(御坊市)で開校150周年を祝う人文字撮影

宮子姫顕彰祭時代行列に歓声(道成寺~吉田八幡神社)

近畿学童野球4年生大会で「美浜」が3位入賞

【訃報】日高川町初代町長の笹朝一氏、10日死去


「日高地域消費生活相談窓口」相談、過去最多更新の勢い 〈2024年11月10日〉

2024年11月11日 08時30分00秒 | 記事


新庁舎2階に開設している相談窓口


 管内7市町が共同で開設している「日高地域消費生活相談窓口」に寄せられた令和6年度相談件数が10月末現在で144件あり、過去最多だった5年度を上回るハイペースで推移していることが分かった。相談のうち金が絡むトラブルは64件、契約金額は4107万円あり、契約金額は5年度同期より少ないが、件数は上回っている。平成29年の開設以降の救済金は累計で3千500万円を超えており「一人で悩まず、気軽に相談してください」と呼びかけている。

 全国的に振り込め詐欺など悪質商法は多種多様化、その手口も巧妙化し、被害が後を絶たないことから日高地方で相談窓口を一本化し、相談に適切に対応できるように平成29年7月から市役所に相談窓口を常設した。現在は市が国家資格の消費生活相談員2人を雇用し、週5日常駐して相談にあたっているほか、月1回、6町で巡回相談も行っている。
 今年度相談件数は10月末現在で144件あり、過去最多だった5年度同期120件を上回っている。月平均も5年度18・75件に対して今年度は20・57件とハイペースで推移し、5年度225件を上回り、240件を超える勢い。144件のうち、金の絡んだ契約件数は64件、契約金額は4107万9050円。金額は5年度1億1890万6239円を下回っているが、件数は5年度81件を上回るペース。
 主な事例は、SNSで知り合った男性に誘われ投資を始めた。利益が出たので出金しようとすると、出金のための税金を払うように言われた▼実在する大手事業者をかたり「未納料金がある」などと言われ、騙されてギフトカードと現金で多額の支払いをしてしまった。警察に相談している▼SNSの広告で有名メーカーのスニーカーを注文したが、クレジット決済後に偽サイトと気付いたなど。
 相談員が業者との斡旋や交渉を積極的に行い、支払った分の全額または一部が返金された救済金は今年度で20件、138万97円あった。救済金は多い年で1200万円を超え、5年度末の累計額は3509万803円に上っている。救済金には含めていないが、契約後、金を支払う前に相談した結果、支払わなくて済んだケースは今年度1200万円程度あり、相談窓口が被害防止・軽減に大きな成果を上げている。
 市商工振興課は「被害を未然に防ぐことが一番いいが、残念ながら現状は事後相談が多く、今後も啓発の必要性を感じている。相談件数が増えているのは4月から再開した啓発講座の成果とも言えるので、引き続き、啓発活動に力を入れていきたい。少しでも変だと思ったら一人で悩まず、気軽に相談してください」と呼びかけている。相談窓口は新庁舎2階に開設。電話52・5288。消費者ホットラインは188。


 その他の主なニュース

日高町の志賀小学校創立150周年記念行事

全国学生相撲大会で井ノ上豪志君(御坊市出身)所属の拓殖大が準優勝

ひだか病院「第9回地域ふれあいフェスタ」5年ぶりに開催

9日~15日「令和6年秋の全国火災予防運動」