30日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
新年は3日まで正月休みとし、4日から営業、5日付(夕刊配達地域は4日夕)から発行します。
皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。
令和2年12月29日 日刊紀州新聞社
30日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
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令和2年12月29日 日刊紀州新聞社
就任半年を振り返り訓示する三浦御坊市長
管内市町で28日、仕事納め式が行われ、新年4日の仕事始めまで6日間の正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらい、新年もふるさとの飛躍発展へ一致団結して職務にあたるよう訓示した。今年は新型コロナでさまざまなイベント、行事が中止され、三密回避の新しい生活様式が求められるなど日常生活、社会・経済活動で大きな影響を受けた。一日も早くコロナ禍が終息し、明るく希望に輝く新年にと願うばかり。
御坊市 三浦源吾市長は「新型コロナ対策、5年に一度の国勢調査、10年に一度の総合計画など多くの業務に職員が一丸となって頑張っていただいた」と労をねぎらった上で「6月11日に初登庁以来、あっという間に時間が過ぎた。新市政は始まったばかり。皆さんと一緒に『明るく楽しく前向きに笑顔があふれるまちづくり』『生まれて住んだ良かったまち御坊』『誰もが住みたいまち御坊』を実現するため、熱い気持ちと皆さんの意見に耳を傾ける冷静な頭で頑張っていきたい」と訓辞。松本隆史市議会副議長は「住民目線に立ち、市政をともに良い方向に進めていきましょう」とあいさつした。
席上、創設した職員表彰制度の初受賞者2人と1課を表彰。三浦市長は「受賞に関わっていただいた全ての関係者に心から感謝申し上げます」と話した。
美浜町 新型コロナウイルス感染症対策のため、仕事納め式は行わず、籔内美和子町長が職員にメールで訓示を伝えた。
籔内町長は「通常業務以外にコロナ感染症対策補助金等々の事務、また感染対策に懸命に取り組んでいただいた」と、感謝。
ふるさと納税が20日現在で6億円を超えたことに「職員のみなさまのご努力の賜物」とお礼を述べ「新年も住民の皆様に少しでも幸せを感じてもらえるよう頑張っていきたいと思います。職員の皆様にもご協力を賜りたい」とつづった。
日高町 午後5時から町農村環境改善センターで行い、職員約70人が参加。
松本秀司町長は「今年は新型コロナウイルス感染症の流行により、多忙な通常業務の中、新しい業務、慣れない業務を町政に大きな混乱を招くことなく、円滑に遂行していただいた」と1年の労をねぎらった。
来年4月からは志賀、比井両小の統合を控え「児童が新しい環境でも笑顔で明るく学習できるよう、教育的ニーズに応じた指導や支援へ教育委員会と連携を図り、学習環境の一層の充実を図っていく」とし、課題山積の中、「安心安全な日高町のため、全身全霊を傾注していく」と抱負。「職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします」と述べた。
由良町 式を前に30年勤続で菅原美和・産業建設課副課長、石方浩美・議会事務局主査を表彰。
5月に就任後、初の仕事納め式となった山名実町長は職員の懲戒処分にふれ「処分を出した事、退職者を出した事は非常に残念でなりません。今後、このような事が起こらないように皆さん気を引き締めて公務に励んでください」と述べた。
就任7カ月余りを振り返って「就任早々、新型コロナウイルス感染症対策に取り組んで頂き、忙しい思いをさせました。皆さんの協力のお陰でコロナ関連事業が順調に進んでいます」と労い「年末年始は家でゆっくりと過ごし、来年元気な顔で仕事始め式を迎えたい」と訓示した。
日高川町 来年5月に任期満了を迎える久留米啓史町長が、美山、中津両支所に続いて午後5時から本庁で「1年間、公務に専念して頂きありがとうございます」と職員にねぎらいの言葉をかけた。
町長は、一年を振り返り「コロナの感染予防では課を跨いだ素早い対応で混乱もなかった。町内での発症もあったが、重症者や感染拡大もなく良かったと感謝している。テニスコートのドーム化はインパクトのある施設で、陸上競技場と合わせて町の顔として売っていきたい。それも職員の創意工夫と住民や町のことを考えて取り組んでくれた成果。皆さんの力を結集すればどこにも負けない立派な町が出来ると思う。リフレッシュして新年4日から元気に仕事に接してほしい」と訓示した。
印南町 日裏勝己町長は1年を振り返り「今年1年『チャレンジとオールいなみ」を掲げ、職員の皆さんにはそれぞれの部署でご尽力いただき、心より感謝申し上げます」と労をねぎらい「来年以降も皆さんとともに『住んでよかったと希望の持てる町 印南町』を実現するため先頭に立ち、かじ取りをさせていただきたい。明日から6日間の休暇に入るが、事故をはじめコロナ感染には十分注意して、ゆっくりとくつろぎ、健やかでよい正月を迎えていただきたい」と呼びかけた。
その他の主なニュース
● 来迎寺(印南町)で有志が奉仕
● 薗自治連自主防犯組織隊 年末パト出発式
● 除夜の鐘 一般参加も中止
● 和アメ村講座VOL.1 和泉真澄教授(同志社大)移民を語る
1日
御坊市総合計画(第5次)市民意識調査結果▼日高高校筝曲部全国高校生伝統文化フェス出演へ▼世界津波の日一斉避難訓練▼美浜町防災訓練、最新ドローンで実用性確認▼県技能検定試験で北居良介さん(大和歯車)に知事賞
3日
印南町8000人地震・津波防災訓練
4日
籔内美和子美浜町長が平野秋のさん105歳(町内最高齢)誕生日祝う
5日
令和2年秋の叙勲に寄住敏和(美浜町)浦河秀行(御坊市)両氏▼御坊ボーイズがタイガースカップ出場決定▼御坊市暴力追放・生活安全推進協議会が近畿ブロック暴力追放功労者団体表彰を受賞
6日
実業団ソフトテニスで塩嵜弘騎、堀内幹太両選手が県庁初Vに貢献▼県の白梅賞を玉置貴子さん(管理栄養士)受賞▼(株)スズケンと御坊市が高齢者ら見守り協定締結▼新切目橋歩道橋渡り初め式
7日
県初のジュニアドクター育成塾▼陸上自衛隊和歌山駐屯地のヘリコプターに体験搭乗
8日
国民文化祭・笑劇出演者募集▼美浜町田井畑地区津波避難タワー完成▼県中学ソフトテニス新人大会個人戦で日高勢10組が近畿へ
9日
御坊市と、きのくに信金が防災協定
11日
県文化功労賞に小山譽城氏(御坊市出身)▼高校ソフトテニス新人戦で日高の片山剛志君・江川優那君組が個人優勝▼県高校弓道新人大会女子で日高、紀央館が近畿出場
12日
御坊市でスターチスの出荷が本格化▼社会福祉功労で竿本智美さん(和田)中橋彦也さん(吉原)湯川光永さん(土生)ら厚労相表彰▼県高校体育大会剣道競技の部で日高(男子団体)3位▼福祉支援グループ「R・ロードG」が、ひだか病院に車いす寄贈
13日
宇藤勝さん(御坊市)法務相表彰▼春高バレー開智男子、信愛女子優勝
15日
御坊市と5事業者が、ふるさと納税返礼品に地域応援の食事券や買い物券メニュー化▼中学生税の作文で寺井巴菜さん(日高附属)国税庁長官賞受賞▼印南町消防団がドローン飛ばし合同訓練▼小学生バレー今季初の県大会で南部男女、内原が優勝▼県中学ソフトテニス新人大会で印南優勝、由良準優勝で近畿へ▼県高校柔道新人大会で中村桜華さん(紀央館)、石本力也君、杉元千賀さん(箕島)3選手優勝、全国へ
16日
きのくに信用金庫御坊営業部新店舗オープン▼小林樹斗投手(美浜町)が広島東洋カープと仮契約
17日
紀州鉄道に中高生の税作文展示、寺井巴菜さん(日高附属中)一日駅長▼熊野牛子牛共進会で大畑啓子さん(萩原)の雌牛最優秀
18日
日高川町文化賞に湯川美佳さん(ピアノ)と川辺短歌会
19日
映画「ソワレ」ロケーションジャパン大賞にノミネート
20日
令和2年度県ナース章に保健師功績で竜田登代美さん(日高町)▼印南地内で竜巻のような突風▼白拍子花子の「六尺大羽子板」池袋サンシャインから道成寺へ
21日
印南町内3ゴルフ場スタンプラリー企画▼県道玄子小松原線国費投入で拡幅事業加速化へ▼市民教養講座で津軽三味線演奏家、踊正太郎さん講演
22日
第19回本社杯ジュニアバレーで南部女子Aが2連覇、11回目優勝
24日
日高川町に全国初の移動式給油機配置
25日
御坊地区警察官友の会が御坊署員らに感謝状贈呈
26日
野球独立リーグの愛媛が山崎頼樹選手(日本福祉大)と交渉権▼世界最古の仏国際公募展ル・サロンで鈴木薫さん(日高町)、田中美恵さん(美浜町)入選▼県学校美術展日高地方審査会で県特選80点、郡特選120点選ぶ
27日
印南町真妻地区千両の収穫作業本格化へ▼国登録有形文化財指定へ旧楠本家離座敷(日高町)、森家主屋・隠居屋(印南町)を審議会が答申
28日
第4回インフラメンテナンス大賞で農水省特別賞に名田周辺土改区▼丸金焼肉の久保進さんに厚労相表彰▼小学生ソフトテニスで林寿李稀君(松原5年が県大会優勝、宮本慶志君(内原5年)中西海斗君(湯川5年)、山崎琴莉さん(印南6年)も全国へ
29日
御坊市野口キャンプ場にドッグラン整備▼山本浩司さん(美浜町)が第18回紀の国チャレンジド賞(知事賞)自立更生者賞を受賞
30日
カンボジアからの留学生・ナリタさんが三浦源吾御坊市長を表敬訪問
丑年の大絵馬を奉納した木村さん、塩崎さん親子、小竹宮司(左から)
新年を前に御坊市薗の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)に28日、来年のえと「丑(うし)」を描いた大絵馬が奉納された。自営業、木村洪平さん(56)=御坊市薗=が2002年のえと「午(うま)」から毎年描いており今回で20作目。工作は塩崎建築代表、塩崎弘直さん(58)=同=が担当した。
絵馬の大きさは縦1メートル、横1・9メートル。牛の母子の仲むつまじい様子を描いている。真っ黒な牛の母子はふくよかでのんびり幸せなひとときを過ごしており、新しい年へ大地からは新芽が息吹く。世界平和や泰平幸民(すべての人が幸せであること)、新型コロナウイルス終息を願っている。
木村さんは9月に脳幹出血を発症。生存率が低い病ながらも1カ月の入院の末一命を取り留め、命を救ってくれた小竹八幡神社への感謝も込めている。後遺症で右手などに麻痺が残ったため、筆をもてるようになったのは今月14日からで新年に間に合わそうと懸命に描いた。
木村さんは「生存率が低く予後もよくないことが多い大病から復帰できたのは神社の神様のおかげ。ことあるごとに手を合わせに来させていただいていたので助けていただけたのだと思います。麻痺の方も次第に良くなっており、あらためて〝何と霊験あらたかな神社なのだろう〟と感じています。世界中をコロナ禍が襲っていますが、皆さんが幸せな1年となるよう強く願っています」と話している。
この日、木村さん、塩崎さんと、作業を手伝った塩崎さんの息子・真登さん(28)が神社を訪れ、小竹宮司が祈祷した。
大絵馬の奉納は、同神社の遷宮300年に当たる昭和52年から木村さんの大叔父、故山中襄さんが始めた。その後木村さんの父・靖夫さんに引き継がれたが、死去に伴い洪平さんが絵筆を受け継いだ。
その他の主なニュース
● 龍法寺 しめ縄作りに取り組む
● 松原神社で奉告祭
● 精神科医宮下照夫氏(美浜町)がひきこもり支援40年奮闘記録刊行
● 1日からひだか7つの扉キャンペーンスタート
国指定無形民俗文化財登録をめざす御坊祭(写真は昨年の本祭)
御坊市教育委員会が平成年度から実施している御坊祭民俗文化財調査事業は、今年度で終わり、来年夏ごろに調査報告書を刊行する。調査項目が多いことなどから事業期間を当初の2カ年から3カ年に延長。「御坊祭は地域の財産」と位置づけ、文化庁や県教育委員会指導のもと、全国から各分野の専門家人が集まり、総合的かつ詳細な学術調査を行っており、報告書をもとに近い将来の国指定無形民俗文化財登録をめざす。
御坊祭(小竹八幡神社秋季例祭)は、国記録選択芸能で県無形民俗文化財の戯瓢踊、県無形民俗文化財の御坊下組の雀踊をはじめ、四つ太鼓、獅子舞、奴踊などが行われる日高地方最大の秋祭り。
市教委は文化庁事業を活用して平成年度から年度にかけて御坊祭及びその奉納踊映像記録作成事業などを行い、映像資料を記録整理し、御坊祭ガイドブックを刊行。これらの調査で多彩な奉納芸能や小竹八幡神社の氏子組織、祭礼様式などが都市型祭礼の様相を示す典型例であることなどが明らかになった。
映像資料の記録整理は終わったが、御坊祭の歴史を含めた詳細な文化財調査が不十分だったことから文化庁や県教委の指導のもと、戯瓢踊の記録作成や御坊祭の歴史や芸能、行事など総合学術調査を行うため、平成年度に地元や全国から民俗学、郷土史、音楽学、歴史学、工芸・刺しゅうの専門家人が集まり、御坊祭民俗文化財調査委員会(委員長・吉川壽洋県文化財保護審議委員会委員長)を設置した。
委員や市教委職員が、各組や個人で所有する祭礼関係の古文書調査や資料収集▽屋台、四つ太鼓の実測図面作成、構造の特徴▽奴や先奴、乗り子、戯瓢踊、鬼の衣装の形状や素材の特徴、変遷▽祭礼踊りの伝播、狂言囃子物と戯瓢踊、元禄期の歌舞伎踊と奴踊▽獅子舞の囃子、道中囃子▽周辺の祭りでの出し物ごとの分布などの調査を続けた。
平成年、令和元年の御坊祭、周辺の森祭、塩屋祭、土生祭、吉原祭、印南祭なども視察。追加調査で今年の祭りも視察予定だったが、新型コロナで余興が中止されたため、各組を個別に回り、祭礼道具の写真撮影等を行っているほか、報告書の執筆、編集作業も進めている。
報告書は序章、第1章~7章、資料編を予定。祭礼の特徴や変遷、組織、行事、芸能と音楽、祭礼道具、染織、御坊周辺の祭礼文化等をまとめ、300部刊行予定。事業費は3年間で約800万円。報告書は来年夏ごろに刊行し、それをもとに国指定無形民俗文化財登録をめざす。
その他の主なニュース
● 御坊市消防団の年末特別警戒がスタート、昼間は女性団員・夜間は男性団員が巡回
● スーパーや農産物販売所などで迎春準備の買い物客大にぎわい
● 「紀の国いきいき健康長寿祭 スポーツ交流大会」ゲートボール・ちどりA(日高川町)が2位、美浜RGC(美浜町)3位で県代表へ
● 「GoTo商店街地域魅力発信事業in御坊」で日高高校生らが地元産品を使って開発した新商品を販売
日高地方のサッカー文化を発展・活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)が活動を始めて2年。技術向上や楽しめるクラスを設けるほか、ウオーキングサッカーなど新しい要素も取り入れ形態を変えながら運営し、参加者数も増加。その人に応じた環境を提供することで豊かなサッカー文化を彩り、スポーツのある生活を推進している。
本格始動へ向け、平成30年11月に第1弾、12月に第2弾、平成31年3月に第3弾とプレオープンさせ、準備。初心者、経験者を問わず楽しめる「エンジョイクラス」や技術的にレベルの高い内容の「アカデミークラス」、「ウオーキングサッカー」を取り入れ、平成31年4月からは有料のクラブとして本格始動した。
今はニーズに応じ、初心者でも楽しめる「グラスツールクラス」(年中~小学2年)、生涯を通してサッカーを楽しめる「アドバンスクラス」(小学3年~中学3年)がともに週2回、学年を問わない女子だけの「ガールズサッカークラス」、子どもから大人までの「ウオーキングサッカー」は週1回と形態を変えた。
地域活性化にとクラスだけでなく、親子サッカー教室や子育てトークカフェなど無償で開催。「走るのは禁止」「接触プレーは禁止」「ボールを背丈より高くけり上げるのは禁止」などルールがあるウオーキングサッカーは地域でも開催要望されるほど。今年11月に土生子どもクラブ(川辺西小学校の子ども会)の依頼で児童や保護者10人が参加。コロナ禍から屋外で行うことも良く、好評だった。
出張ウオーキングサッカーは3回目だが、初めての子ども会からの依頼であり、同様の機会を広める可能性を感じている。SNS広報活動で日高地方以外でも参加者が増えており、当初は10~20人程度だった参加者も、今では年会費を払って参加する正会員、1回だけの参加でも良いが、常連的なビジター会員を合わせて87人に。気軽に参加してくれた人を合わせると、100人を大きく超えているという。
坂本代表は「ウオーキングサッカーで楽しんでくれる人が増え、それをきっかけに普通のサッカーを始めようとする子ども達も増えました。プレオープンからチャレンジして試行錯誤する毎日。それが受け入れられてるのかも」と話した。
坂本代表は小学時代に元エストラッサ湯川Jr・FC、中学時代は日高ヒューチャーズFC、初芝橋本高でプレー。大学で指導者の道に進み、大阪などで子ども達を育て、指導歴10年。8年前に同プロジェクトを設立し、指導者資格を持つが、ドイツの海外研修で経験も積んだ。
問い合わせは、坂本代表(電話090・3713・3259)へ。
その他の主なニュース
● 日高番傘川柳会 合同歌集「がじゅまるⅣ」発刊
● 令和3年度和高専入試 4学科に115人、競争率2.05倍
● 川取佳子さんが土生八幡神社(日高川町)に絵馬奉納
● 由良町職員3人を停職処分
学校や地域で取り組む防災教育を顕彰する「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」の受賞校・団体が決まり、中学校の部で印南中が最優秀賞のぼうさい大賞に選ばれた。同校はこれまで優秀賞や奨励賞などで9回入賞しているが10回目となる入賞で念願のぼうさい大賞を受賞した。表彰式は新型コロナウイルス対策で取り止め、後日、特設ウェブサイトで受賞校(団体)の活動内容が紹介される。
今回は小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の5部門に全国から144校(団体)が応募。今年は新型コロナウイルスの感染症対策の取り組みも考慮した特別企画として行い、選考委員会(河田恵昭委員長=人と防災未来センター長)が選考し、最優秀賞の「ぼうさい大賞」5校(うち1校がグランプリ)、優秀賞5、奨励賞9、「だいじょうぶ賞」など特別賞に39の合わせて58校(団体)が選ばれた。
印南中では近い将来高い確率で発生すると言われる南海地震に備え、平成17年度から印南湾における津波の挙動をテーマに、3年生有志でつくる津波研究班が学習の取り組みを始め、4年前からは3年生全員での取り組みとなり、小学校で児童に楽しみながら学ぶ「たのしく学ぼうぼうさいおすそわけ講座」を開くなど活動を広げている。
今年は「避難所生活」をテーマに取り組み、3年生36人が10月に近い将来高い確率で起こるとされる南海トラフ巨大地震、発生する津波への理解を深め、避難する際の対応について考えるとともに宿泊を伴う避難所運営を体験することで避難所での問題点や改善点を考えようと印南避難センターに宿泊しての防災キャンプを実施。昼間と夜間の2回、高台にある印南避難センターへ避難する実践訓練したほか、同センターで避難所のルールを決める「本部」、移住スペースや洗濯物干し場などレイアウトを考える「貼り紙・レイアウト班」、食事を準備する「調理班」などにに分かれて避難所運営に取り組んだ。災害時の避難所をより実践的に行うため断水を想定して一人1・5リットル(ペットボトル水)で食事作りに使う水から飲料用までをまかない、新型コロナウイルス対策として男子はセンター前の芝生に一人用テントを設営し宿泊した。
同校はこれまで優秀賞2回、奨励賞4回、特別賞の「継続こそ力賞」2回、「津波ぼうさい賞」1回を受賞、今回10回目の入賞で念願の最高賞となるぼうさい大賞受賞に、取り組み当初から生徒の指導にあたっている同校講師の阪本尚生さん(65)は「今までの取り組みが評価されたのだと思う。感慨深いものがある」と喜び、3年生担任の笹野覚、芝光世両教諭は「コロナ禍の厳しい状況の中、生徒は真面目によく取り組んだ。体験を通して様々な課題も見えた。今後、それを町に提言するなどして改善していければと思う」と話している。
その他の主なニュース
● 管内小中学校で終業式挙行
● 中高生読書まつりPOPコンクール 田淵穂花さん(日高附属中)最優秀賞受賞
● 御坊市 8期介護計画 3月議会に提案
● 社会福祉功労厚労相表彰 湯川光永さん、竿本智美さん、中橋彦也さんに伝達
万壽丸命日の22日、町文化財指定の来迎寺墓所に参拝した会員ら
歌舞伎や能楽、文楽などで「道成寺物」と呼ばれる演目は、道成寺の二代目釣鐘の鐘供養を題材にしている。安珍清姫物語で失われたと伝わるその釣鐘を蘇らせた南北朝時代の矢田庄(日高川町旧矢田村)を治めた豪族、逸見万壽丸(1321~1378)の功績を伝えようと、命日の12月22日に生誕を祝う会を発足させ、来年の生誕七百年祭開催を決めた。道成寺では万壽丸が作ったと伝わる、33年に一度しか開帳しない北面秘仏の千手観音像を中開帳として16年ぶりに開帳する。
道成寺の釣鐘は、安珍・清姫の伝説で焼き払われたと伝えられ、約430年後の1359年(正平14年)に二代目の釣鐘を蘇らせたのが逸見万壽丸(源清重)。万壽丸は、南北朝時代に南朝方で武勲をあげ、現在の町役場周辺にあたる矢田庄を賜った。その後、西暦700年代に建立された道成寺本堂(重要文化財)を万壽丸一人の資金で20年以上かけて1357年に新築。1358年には、土生八幡神社に兄の鐘(神仏分離後は和佐の光源寺へ)、翌年に弟の鐘となる道成寺二代目の鐘を寄進した。
万壽丸が蘇らせた二代目の釣鐘(高さ110センチ、重さ約300キロ)には「紀伊州日高郡矢田庄」「文武天皇勅願道成寺」などの銘が刻まれている。しかし、安珍と清姫の恨みがこもって音が悪く、悪疫が流行したため竹林に埋められたと伝わり、秀吉の紀州・根来攻めで大将の千石権兵衛によって掘り起こされ、京都の妙満寺に安置された。
道成寺に釣鐘が戻ることはなかったが、平成17年に北面秘仏・千手観音像の33年ぶり開帳記念プレイベントで前年10月に妙満寺から約420年ぶりに里帰り。そして再び来秋開幕する第36回国民文化祭・わかやま21で、平成16年以来17年ぶりに里帰りすることが決まった。来年は、万壽丸の生誕700年と重なり、民間有志が生誕七百年を祝う会(略称万寿会)を発足、生誕七百年祭のイベントを開催することになった。
万壽丸の命日だった22日に発起人会と発足総会を日高川町農改センターで開き、町内外の団体代表者ら関係者と万壽丸の子孫ら25人が出席。会長の湯川宗一さん(前町教育長)は「郷土の誇りでもある万壽丸をこの機会を通じて盛り上げたい」、副会長の吉田擴さん(前御坊商工会議所会頭)も「私も先祖から万壽丸の血を引いているかもしれず縁が深い。宮子姫や安珍清姫に比べて万壽丸はあまり知られておらず多くの人に知ってもらいたい」と話した。監事には狩谷典男さん(狩谷電気店代表)と玉置昭悟さん(道成寺檀家総代長)を選任。終了後、来迎寺(土生)にある万壽丸の墓所に参拝し、出席者らが焼香して手を合わせた。
その他の主なニュース
● 御坊市消防団 新春出初め式中止
● 川辺西小全校児童がハンズツリー飾る
● 印南町 介護保険料2期連続引き下げへ
● 由良町 ゆらの助のぬいぐるみを商工会から園児へプレゼント
第56回県高校ソフトテニス新人インドア大会は19日、橋本市の県立橋本体育館で開き、女子の部で印南中出身で和歌山信愛2年の樫尾陽和里さんが優勝、2連覇を果たした。同大会はインターハイの前哨戦でソフトテニスの甲子園とも言われるゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ予選も兼ねており、樫尾さんは来年6月に開催される本大会への出場権を獲得した。
男女とも11月の新人戦上位32組が出場しトーナメント戦で競った。樫尾さんは松橋由依さんとのペアで出場。樫尾・松橋組は初戦から3回戦は危なげなく順当に勝ち上がり、準決勝は信愛の江口・岸浦組を4-1で同校対決を制し決勝へ。決勝も高橋・生井沢組との同校対決となり、樫尾・松橋組がフルセットの末4-3で下して大会を制した。
昨年も同大会を制し、ジャパンカップへの出場権を得ていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となる悔しい思いをした樫尾さんは、今年も優勝し絶対にジャパンカップに出場するとの強い思いで大会に臨んだこともあり「2連覇できて本当にうれしい」と喜ぶとともに「中止となった今年の分も一つでも多く勝って上位入賞できるよう頑張りたい」と2年越しのジャパンカップへ意欲を燃やしている。
この他、男子の部で和歌山北の辻浦壱経君(2年・印南中)が3位、日高の片山剛志君(1年)江川優那君(同)組、和歌山北の立野桂伍君(1年・湯川中)川村幸大君(1年・印南中)組が5位。女子の部で和歌山信愛の阪本遥さん(2年・湯川中)が5位に入った。
ハイスクールジャパンカップは6月に札幌市営円山庭球場で開催。ダブルスは各都道府県代表と推薦ペアが出場して競う。シングルスもあり、来年1月23日に日高川町かわべテニス公園で県予選が開かれる。
その他の主なニュース
● ふるさと納税 前澤友作さんから御坊市に500万円
● 由良商工会青年部 ゆらの助ぬいぐるみ作る
● 御坊市 職員表彰創設で2人と1課初受賞
● 県内29校で高校再編説明懇談会開催
御坊駅前商店街振興組合(楠井一好理事長)主催の「GoTo商店街地域魅力発信事業in御坊」で、19、20日に紀州鉄道コラボイベントを開催。イルミネーションで内外を彩られた電車内にサンタやトナカイが登場し、子どもたちに一足早いクリスマスギフトを贈った。
突然のサンタ登場にびっくりして泣き出す子もいたが、LEDの光がきらめく電車内で、親子連れらは幻想的な雰囲気を楽しんだ。
母親の喜多望さん(32)=御坊市薗=と一緒に来た将誠君(3)は「トナカイさんこわかった。プレゼントうれしい」と大事そうに菓子を手にしていた。
両日、御坊駅前広場では、クリスマスの縁日イベントを開き、輪投げや魚釣りなどを楽しむ家族連れらでにぎわった。
同事業では、ボナペティヤナギヤ=御坊市薗=、ら~めん幕末=御坊市湯川町財部=の協力で、日高高校生らが地元産品を使った新商品開発プロジェクトも進めている。
クレープとラーメンの新商品を試作中で、18日にクレープ班の高校生5人が、ヤナギヤのおしゃべりオーブンに集まり、3回目の試作を試みた。
メンバーはいずれも2年生で、初回の話し合いでアイデアを出し合い、26、27日の第1弾では、永山聖士君が提案した「お花のクレープ」を製造・販売する。お花のクレープは、「花の町・御坊」からイメージを膨らませたもので、県産イチゴ「まりひめ」をふんだんに使って仕上げる。切ったイチゴは花びらのように見立て「華やかでかわいく、インスタ映えするクレープ」を目指す。当日は温かいドリンク「はちみつミカン」も販売予定。
リーダーの川崎有生さんは「うまくいくか分からないが、皆と一緒に全力で取り組みたい」と意気込んだ。第2弾の2月6、7日に向けて、梅や金山寺みそを使った新商品も開発予定。
同店専務取締役・宮所直喜さん(34)は「地域が盛り上がり、明るくなるよう全面的に協力させていただきます」と話した。
ラーメン班のメンバー8人も、20日に日高高校家庭科室で幕末代表取締役・山来謙治さん(47)から指導を受けながら試作を行った。堀川屋野村の三ツ星しょう油を使い、同店の豚骨スープに高校生の創作しょう油ダレを合わせた和歌山らーめんを販売予定。
その他の主なニュース
● 22日 道成寺二代目釣り鐘を寄進
● 御坊市 コロナ対策でチラシ全戸配布
● 御崎神社(和田)師走恒例の火焚祭
● Uチューブ釣りチャンネルが煙樹ヶ浜の魅力伝え活性化に貢献