2018年のプロ野球ドラフト会議で、オリックスから4位指名を受けたトヨタ自動車・富山凌雅投手(21)=御坊市出身、御坊中卒=が28日、愛知県豊田市内で同球団と入団交渉を行い、契約金4500万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号が「28」に決まったユニフォームに初めて袖を通した富山投手は実感をかみしめ、二ケタ勝利と新人王を目標に挙げて色紙に書き込んだ。
富山選手は、トヨタ自動車本社がある愛知県豊田市内で、オリックスの中川隆治スカウトグループ長、由田慎太郎スカウトらと入団交渉を行った。契約金と年俸に合意したあと、色紙に書いたサインには背番号「28」の文字とともに「新人王」という大きな目標を書き込み、オリックスのユニフォームに初めて袖を通して力強くガッツポーズ、活躍を誓った。
即戦力として期待する球団の思いを聞いた富山投手は「仮契約を終えて、実感が湧いてきましたし、早くユニフォームを着てプレーしたいという気持ちが強くなりました。目標は二ケタ勝利と新人王です。自分のモットーが全力プレーなので、これからチームのために全力で腕を振っていきたいと思います」と、1年目への決意を述べ、14人きょうだいで話題を集めることに対して「家族全員を京セラドームに招待できるようにがんばります」と話した。
富山投手は、小学1年生から御坊少年野球クラブ、小学5年から中学まで和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースで活躍し、九州国際大附属高に進んだ。2014年、2015年に夏の甲子園に出場し、2015年は8強入り。高校卒業時はトヨタ自動車へ入社し、社会人2年目の昨秋、日本選手権で2勝を挙げるなど名門トヨタの優勝に大きく貢献して一躍ドラフト候補として注目を集め、今夏の侍ジャパン社会人代表にも初めて選出された。
富山投手は身長178センチ、体重82キロ、最速147キロのスリークオーター左腕で、左投手の少ないオリックスでは貴重な即戦力左腕として期待している。
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