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紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

髙川くん(3歳)が書道展で日本一 〈2025年4月4日〉

2025年04月04日 08時30分00秒 | 記事


木村美月教室から受賞した3人(左から三木さん、髙川君、木村君)


 浄土宗児童教化連盟主催の第44回全国青少年奉納書道展の受賞者が決まり、木村美月さん指導の書道教室=美浜町浜ノ瀬=から3歳の髙川麗緒君=日高川町小熊=が最高賞となる金賞(浄土門主賞)を受賞し日本一に輝いたほか、三木愛智さん=内原小4年=が3年連続で金賞(金戒光明寺執事賞)、木村翔大君=御坊小1年=も銅賞に選ばれた。学年は受賞時。
 全国の園児から高校生までが対象で、今回は1000点以上の応募があった。
 髙川君は2歳の時に、同教室に通ういとこの練習について行き、遊びながら練習に参加。同書道展規定の半折(縦135センチ)に合わせ、新聞紙に練習をしていた。締め切りが差し迫った昨年のある夏の日、髙川君は真剣な表情で大きな筆を手に取ると一心不乱に「ふじ山」としたためた。木村美月さんはその時の様子を「ひときわノッていた」と振り返る。大人顔負けの仕上がりに周囲から大きな拍手が起こったという。三木さんは「仲間の力」、木村君は「正しい人」とそれぞれ書いた。
 3歳で初出品し、最高賞の知らせを受けると、教室は歓喜に湧いた。3年連続金賞の三木さん、銅賞の木村君とともに喜びを爆発させた。木村美月さんは「まさか最高賞を取ると思っていなかったので、驚いています。初めてのことで、3人も受賞できてとてもうれしいです」とたたえ、「これからの成長に期待しています」と話した。
 金・銀・銅賞作品は、7日まで東京都港区の増上寺大殿地下ギャラリーで。18~25日まで京都市東山区の総本山知恩院和順会館で展示する。


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お寺前あんちん(日高川町)が関西万博でチョコ販売 〈2025年4月3日〉

2025年04月03日 08時30分00秒 | 記事


石倉さんが「Jewel  Boxes」をPR


 県内12の事業者が参画し、県産品などの販路拡大に取り組んでいるプロジェクト「OTERA MAE ANCHIN」が13日(10月13日まで)に開幕する2025年日本国際博覧会・大阪関西万博で販売するチョコレート「Jewel Boxes」(ジュエルボクシーズ)を開発。同プロジェクト代表の石倉大裕さんは、御坊・日高地域の魅力発信や活性化、事業者の販路拡大などに大きな期待を寄せている。期間中は「関西マルシェ」のブースで、10個入り1箱2500円(税別)で販売される。
 同プロジェクトは2019年、日高川町鐘巻、道成寺山門前「レストランあんちん」にマーケティング拠点「OTERA MAE ANCHIN」を置いて、県の観光や産品の販路拡大につなげる取り組みを展開。これまで統一ブランドを設立などで業者が一体となっての販路拡大や、コロナ禍を踏まえてVR(ヴァーチャルリアリティ)で東京と和歌山をつなぎ、現地を訪れなくても魅力に触れられるシステムも実現、マレーシアのショッピングモールでVR物産展なども展開した。
 今回万博に向け開発した商品は、昨秋から同プロジェクトに参画する日高地方の4事業者を含む県内10社で商品を考案。製造はチョコレートの(株)たにぐち=日高川町和佐=に依頼し、試食などを繰り返しながら試行錯誤し、事業者がそれぞれの特産品の個性と魅力が詰まった10個のフレーバーチョコレートが完成。商品の名称にもなった「宝石箱」のような美しい出来栄えになっている。日高地方の事業者では、郷土銘菓処ふく田が県産まりひめのジャム、いなみの里梅園、(株)紀州本庄うめよし、ぷらむ工房は南高梅、あんちんは紀州備長炭、(有)樽の味は甘酒のフレーバーに仕上げた。
 石倉さんは「万博は、国内外から多くの人が訪れるので、和歌山県、御坊・日高をPRする絶好の機会。地域の魅力発信、参画事業者の販路拡大、地域活性化につながれば。また、商品を買っていただいた人が御坊・日高や参画事業者に興味を持ち、地方を訪れるきっかけにもなれば」と期待を寄せている。


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関西万博で日高の食文化を紹介するパンフ完成 〈2025年4月2日〉

2025年04月02日 08時30分00秒 | 記事


日高の食文化を紹介するパンフレット完成


 日高広域観光振興協議会(金崎昭仁会長)は、13日開幕の2025年大阪・関西万博で「和食の源流は日高にあり」を世界にPRする。地域資源魅力創出事業として南高梅や真妻わさび、金山寺味噌、かつお節など日高地方発祥・ルーツの食材、地域に伝わる郷土料理などの食文化をまとめ、9月12日と13日の2日間、万博会場に出展して日高地方の魅力を情報発信し、誘客促進に努める。
 協議会は令和元年度から日高地方で生み出された特産品の品種、品目を「ひだかブランド」に認定、売り出している。日高地方発祥で幅広い人気と知名度を誇る日高発祥ブランドには南高梅、金山寺味噌、きしゅううすいなど認定。ほかにも醤油、かつお節、真妻わさびなどがあり、ごんちゃん漬け、かきまでご飯など郷土料理も数多く、万博を通じて「和食の源流は日高にあり」を発信する。
 観光客受け入れ環境の整備として日高発祥の食材や郷土料理の調査や掘り起こし、体験メニュー開発などを進め、地域の食文化をまとめたパンフレットを作成し、このほど完成。日本語版3000部、英語版1000部つくり、万博会場で配布するほか、振興局や管内役所にも置く。パンフレットとは別にQRコードを載せた名刺サイズの啓発物資もつくる予定。
 醤油や鰹節、南高梅、真妻わさび、かきまでごはん、茶がゆ、金山寺味噌、わかめ寿司、ぼっかけ、早なれ寿司、豆ご飯、ごんぱち、クエ料理など郷土料理を写真入りで紹介。かきまでごはん、茶がゆ、豆ごはん、サバのタキタキのレシピ、郷土料理を味わえる店、各種体験のできる店、土産が買える店も紹介。
 地域の生活研究グループ会員らの協力で食材編と郷土料理編の動画(5分程度)も制作した。
 9月12日と13日の2日間(両日とも午前10時~午後5時)、万博会場の関西パビリオン多目的エリアに出展し(1)日高の食文化展示ブース=日高地方発祥のかつお節や醤油などの食材、郷土料理のサンプルやパネルなどのディスプレイを設置(2)食文化に関する動画放映ブース=食材編、郷土料理編を上映。県内の学生が作成した食のエピソードマップのパネルを展示。
 (3)日高地方の魅力PRブース=総合的なPRブースを設置し、来場者に日高地方への来坊意欲を喚起(4)産品展示ブース=日高地方の食文化を体験できる産品を展示(5)体験=真妻わさび畑や梅林など臨場感あるVR体験ブース設置、かつお節削り体験や梅ジュース、梅干し、金山寺味噌などの試飲・試食ブース設置(6)物販=日高地方の食文化を体験できる産品を販売――を行う予定。


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日高港が無線検疫対象港指定 〈2025年4月1日〉

2025年04月01日 08時30分00秒 | 記事


無線検疫対象港に指定された日高港(写真は第1岸壁)


 御坊市の日高港が、1日から国の無線検疫対象港に指定される。外国貿易船が入港する際、検疫官が直接船に乗り込むことなく、乗員や乗客の健康状態を確認する手続きを無線で行うことで簡素化、円滑化するもので、今年9月から稼働する和歌山御坊バイオマス発電所の試運転にあわせて4月中に初入港する燃料船から適用される。県内では新宮港、田辺港(文里港)が指定されていたが、4月から田辺港に代わり日高港が指定される。
 日高港は平成16年4月から暫定供用しているが、関税法上は「不開港」のため、税関施設等は設置されておらず、外国貿易船が入港する場合は和歌山下津港など近くの港で入港手続き等を行う必要があったため、日高港に建設された和歌山御坊バイオマス発電所が今年9月から稼働するのを前に岸本知事と三浦市長が国に早期開港指定を要望。
 開港指定には取扱貨物量を増やすなど実績づくりが必要なため、早期指定は難しい現状だが、二階俊博前代議士のバックアップ、県の粘り強い交渉の結果、県が港の設備を改善し、第1岸壁ソーラスフェンス内の取り締まりを強化することを条件に外国貿易船が直接入港できる「開港」と同等の運用を今秋から始めることで国と合意した。
 これに伴い、検疫の手続きも無線検疫で行えるように県と市が厚労省大阪検疫所と調整し、1日から無線検疫対象港に指定されることが決まった。無線検疫対象港とは外国貿易船が港に到着する前に乗員や乗客の健康状態を確認するための手続きを無線で行えるようにする。船舶代理店を通じFAXや電子メール等で全員の健康状態を検疫所に報告し、その情報に基づいて入港許可が与えられる。
 この方法では検疫官が直接船に乗り込むことなく、書面での確認のみで検疫を実施することが可能で、従来の臨船検疫や着岸検疫と比べて迅速かつ効率的に行うことができる。指定にあわせて市は三浦市長を会長に御坊保健所長、日高振興局建設部長、日高港振興協会長、和歌山御坊バイオマス発電合同会社発電所長らで構成する日高港衛生管理運営協議会を設置し、港湾内の衛生状態や飲料水調査、害虫駆除等にあたる。
 三浦市長は指定に「国や県をはじめ関係者のご尽力に感謝いたします。外国貿易船の入港が円滑化されることは大変喜ばしい。9月にはバイオマス発電所の稼働が控えており、引き続き、国や県など関係機関との連携を密にして輸出入円滑化に向けた取り組みをより一層進め、港の利便性向上に努めたい」と話した。

監視カメラ、センサー設置
県が2億円かけて設備改善
 県は、日高港第1岸壁ソーラスフェンス内の取り締まり強化に向け、監視カメラ2台、保安フェンスセンサーを設置する。昨年9月補正で整備費2億円を計上している。
 監視カメラは遠隔、望遠、録画、暗視機能等があるハイスペックのカメラで1億6000万円。フェンスセンサーは振動を感知するもので3939万円。このほど設計が終わり、4月以降の早い時期に発注し、9月までの完了を目指す。


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 ロッテ・西川史礁、開幕3戦連続安打


ロッテ・西川史礁(日高川町出身)、プロ鮮烈デビュー 〈2025年3月30日〉

2025年03月31日 08時30分00秒 | 記事

 西川史礁が、プロ野球の舞台で華々しい鮮烈デビューを飾り、お立ち台に立った。28日に開幕したプロ野球、ソフトバンク対千葉ロッテ戦に、ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手(日高川町、龍谷大平安高、青学大出身)が、プロ初安打となる勝ち越し適時打を放つと、左翼手の守備でも好返球で本塁封殺するなど攻守に躍動した。
「1番・左翼」でのスタメン出場は、ロッテの大卒新人としては1997年の清水将海捕手以来、28年ぶりの快挙となった。
 開幕戦の先頭打者として打席に立った第1打席は右飛、2打席目は三振に倒れたが、1―1の同点で迎えた6回に見せ場がやってくる。4回、ソフトバンク小久保監督に「2点目が取れたと思った。あのプレーは大きかった。ルーキーが初の開幕スタメンで…」と言わしめたのは、2点目を阻止した本塁ダイレクト送球での補殺。気分を良くして値千金の一打を放ち、デビュー戦でお立ち台に立った。「記念球は、両親にプレゼントしたい」。

走攻守で躍動、勝利に貢献
 デビュー戦で大きなインパクトを残した。ロッテのドラフト1位ルーキー西川が走攻守で躍動。勝利に大きく貢献し「プロの第一歩は本当にいいものになった。忘れられない日になった」と感慨に浸った。
 最初に守備で見せた。0―1の4回2死一、二塁で周東の左前打に「絶対に刺す準備をしていた」と本塁へ矢のような返球。相手に流れが傾きかねない追加点を防いだ。
 バットでの見せ場は同点に追いついた直後の6回無死一、三塁。内角の難しい球を「イメージしていた感じに打てた」と体を回転させながらさばき、勝ち越しの左前適時打。なお1死二、三塁では、藤原の右前打で「いけると判断した」と三塁コーチの制止を振り切って二塁から生還。その後の猛攻につなげた。
 吉井監督は青学大出の新戦力を「張り切ってやってくれた」と高評価。昨季は8勝16敗1分けと苦手にした相手に快勝し、西川にもチームにも最高の滑り出しとなった。


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御坊市教委が中学校部活動移行で7年度から公認地域クラブ認定制度創設 〈2025年3月29日〉

2025年03月29日 08時30分00秒 | 記事


推進協議会で認定制度実証事業を報告


 御坊市教育委員会は27日、市役所で中学校部活動地域移行推進協議会を開き、令和7年度から公認地域クラブ認定制度を創設し、まずは1年間、実証事業を行い、課題などを洗い出すことを確認した。保護者要望で多かった部活動を存続しつつ、要件を満たした地域クラブを部活動と同等に扱いながら徐々に移行を進めていく方針。

 全国的に生徒数や入部希望者の減少で学校部活動が持続できない状況から国がガイドラインを示して地域クラブ活動への移行を推進している。市内でも部活動を希望する生徒が減少。スポーツはテニスや陸上、野球、柔道、卓球、バレーボール、バスケットボールがあるが、野球は単独チームがつくれないなどの問題が生じている。文化系も美術、吹奏楽、コンピューターなど少ない。
 昨年3月に市体育協会や市スポーツ推進委員会、市スポーツ少年団本部、御坊スポーツクラブ、市文化協会、小中学校長会の代表で構成する協議会を立ち上げ、御坊の実情にあった地域移行方法を検討している。昨年5月に小学4~6年生、中学生、保護者、中学校教員975人を対象にしたアンケート調査を行い、その結果を参考に今後の取り組みを協議。
 部活動を廃止し、地域クラブに移行するのではなく、保護者要望で多かった「部活動も存続し、要件を満たした地域クラブも部活動と同じ扱い」を重視し、当面は部活動と地域クラブが並走していく形を取ることにした。その第一歩として7年度から市教委が認定する公認地域クラブ認定制度を創設し、1年間の実証事業を行うことを決めた。
 この制度はクラブ活動を実施する地域団体等を学校部活動に代わる活動として認定するもの。(1)中学生が参加できるクラブ(2)県教委ガイドラインの遵守(3)活動拠点は原則市内(4)運動クラブは市スポーツ少年団本部に加盟し、日本スポーツ協会で定める指導者資格を有する指導者が運営に携わる――など要件を設けた。
 4月から申請を受け付けるが、事前の声かけでバスケットボールクラブ1団体が申請の意向を示しているほか、サッカー、ソフトテニスの団体にも声かけしているという。申請のあった団体が認定されれば、実証事業として実際にクラブ活動を行ってもらい、その中で課題や問題点を洗い出し、必要に応じて改善を加えながら8年度から制度を本格実施していく方針。認定されると、市立体育館や武道場、各学校の体育館の使用料免除や、学校でのスポーツクラブの紹介などメリットがある。
 徐々に公認地域クラブの数や種目を増やしていきたい考えだが、現在、市スポーツ少年団に加盟している18団体のほとんどが小学生を対象にしているため、中学生の指導は難しいのが現状だという。受け皿となる団体や指導者、練習場の確保、移動手段、費用負担などが課題になるため、今後どのように進んでいくのか不透明な部分が多い。


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由良町の協議会が駅まちづくり基本構想案答申へ 〈2025年3月28〉

2025年03月28日 08時30分00秒 | 記事


駅まちづくりをめざすJR由良駅周辺


 自治体がJRの駅や周辺を整備し、交通拠点としての機能アップや鉄道の路線や駅の維持につなげるとともに、人々が集いにぎわいの場とすることで地域活性化をめざす「駅まちづくり」を進める動きが全国的に出てきている。JR紀伊由良駅と周辺整備について協議をしてきた由良町の協議会が駅まちづくりの基本構想案(素案)をまとめ、28日に山名実町長に答申する。今後、これを基に町としての基本構想案を策定していくことにしており、由良町の新たな拠点となる駅まちづくりの実現へ歩みを進めている。
 地方を中心に人口減に伴う利用者の減少で鉄道路線の廃止が相次いだり、多くの利用者や地域住民でにぎわった駅周辺もかつての活気がなくなっているところも多いなか、駅を中心にした町づくりで再生、多くの人が集まる「駅まち」が出てきている。JR桜井線京終駅(奈良県)やJR姫新線太市駅(兵庫県)のほか県内では駅前複合施設「湯浅えき蔵」や駅前公園「御茶殿公園」、築90年のレトロな木造の旧駅舎を利用した「湯浅米醤」を兼ね備えた「湯浅駅」が有名だ。
 由良町の協議会は駅周辺の混雑解消、地域活性化、防災面など考慮した町の新たな拠点とした「駅まちづくり」の基本構想を検討する山名町長の委嘱機関。和歌山大学教授をトップに駅周辺の住民や事業者、各種団体、町職員、議員、JR西日本などからの官民15人をメンバーに昨年1月から協議を重ねてきた。町では地域住民を交えてのシンポジウムのほか、計4回にわたりワークショップも開催。官民一体となって検討を進めてきた。
 基本構想案は「みんなで育みつくろう、由良駅・まち・ひと――多世代の継続的で主体的な参画による由良町らしい持続可能な紀伊由良駅まちづくり――」がビジョン。新拠点施設ゾーンに駅舎と待合機能、カフェ機能、地場産品販売、観光協会の窓口機能など盛り込み、広場ゾーンには憩いの場や子どもの遊び場としてのアメニティ機能、防災機能。ロータリーゾーンには導線整備による混雑緩和と安全性向上、屋根付き駐輪場、駐車場ゾーンには鉄道・施設利用者とも考慮に入れた駐車機能や、他ゾーンと連携した取り組み機能など取り入れている。


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印南町の井戸設置費用補助制度好評、来年度も継続

和高専3人が発明・工夫コンテストで特別賞 


日高川町と縁の企業が関西万博出店へ 〈2025年3月27日〉

2025年03月27日 08時30分00秒 | 記事


 日高川町船津の平野譲氏が会長を務め、同町の観光施設を指定管理する株式会社フラット・フィールド・オペレーションズ(本社・大阪府泉大津市、平野誠代表取締役社長)が、4月14日に開幕するEXPO2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で最多数を出店。日本が世界に誇る人気アニメ「SPY✕FAMILY」とコラボしてキャラクターをデザインしたフードブースやトラックを展開する。今回の万博でしか手に入らないメニューやグッズを提供し、国内だけでなく海外からも大きな話題を呼びそうだ。
 フラット・フィールド・オペレーションズ社(以下F・F・OP社)は、平野会長が一代で築き上げた「本家さぬきや」のうどん販売業務から成長。今では全国各地の温浴施設併設レストランやホテル・旅館など全123店で多様なフードビジネスを展開し、地元の日高川町では観光施設の指定管理だけでなく送迎バスやコミュニティバスも請け負っている。昨年9月末の決算期で年商183億円、万博後の来季決算では年商200億円を見込む。
 F・F・OP社は、関西万博出店に向け、食を通じてアニメの世界観を体験し、日本の魅力を再発見する食文化とアニメ文化の魅力を同時発信する「クールジャパン戦略」と位置づけ、国内外で絶大な人気を誇るアニメ「SPY✕FAMILY」とのコラボを企画。同アニメが掲載された少年ジャンプ+発行元の集英社の審議委員会を経て契約を勝ち取った。
 万博のメインパビリオンの主要入口となる東ゲート側の大阪ヘルスケアパビリオン・ミライの食ゾーン(10区画)の1区画に「SPY✕FAMILY」とのコラボフードブースを出店するほか、「いのちのパークエリア」「静けさの森エリア」に各4台のコラボフードトラックを展開し、多彩なメニューを提供。日産やキリンとタイアップし、国内に3台しかないドラフトカーで生ビールなども。
 アニメコラボ全商品にキャラクターの絵柄がランダムで出る缶バッジが付くほか、主人公の女の子アーニャが大好物のピーナッツを散りばめた容器など、今回の万博でしか手に入らないレアな品を付加したポップコーンやアイスパフェ、チキンレッグ、バーガー、飲料などを販売する。
 アニメとのコラボ以外でも未来食堂のエリアに、社名から取った「F・Fields」を出店。フードロス・ゼロウェイストをコンセプトに、野菜や肉魚などの端材や残飯を分解させて発電するバクテリアを飼育し、幻想的な木のオブジェに灯りを灯す店舗を構え、同店舗では創業以来培ってきたうどんも提供する。平野誠社長は「万博会場にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。食とアニメとのコラボ、日本が世界に誇る文化を楽しんでもらいたい」と話している。


 その他の主なニュース

26日、日高川町の三百瀬小学校で閉校式

旧御坊町14条地図作成 7年度着手、15年度までに完了

俳句「紀伊山脈」御坊・日高地区大会御坊市長賞に武田惠子さん

ロッテ・西川史礁選手が誕生日に青学大の卒業式に出席


県教職員異動発表 管内小・中学校新校長は8人 〈2025年3月26日〉

2025年03月26日 08時30分00秒 | 記事

 県教育委員会は25日、令和6年度末教職員定期異動を発表した。日高地方の小・中学校では校長8人が退職し、8人の新校長が誕生。教頭は7人が採用・昇進した。異動は4月1日付、退職は3月31日付。

校長の部
【採用】野口小(湯川小教頭)舩木信也▼和田小(和田小同)立花寿雅子▼稲原小(由良中同)藤本和久▼清川小(南部小同)石井尚之▼上南部小(塩屋小同)榎本久美子▼湯川中(湯川中同)曽我昌之▼由良中(由良町教委指導主事)平林大輔▼清流中(印南中)大崎靖子。
【転任】名田小(高城中)高台浩▼松原小(三百瀬小)福田円▼由良小(山野小)橋本和輝▼川辺東小(江川小)花光英香▼新庄小(名田小)伊藤義昭▼松洋中(由良中)吉村元▼日高中(中津中)上野山倫生▼中津中(野口小)柚木勝志。
【退職】松原小・西端成太郎▼由良小・大江基博▼稲原小・川口達生▼上南部小・大野真紀▼和佐小・的場義文▼湯川中・芝一哉▼松洋中・瀬戸敬二▼日高中・砂川浩一。

教頭の部
【採用・昇任】湯川小(湯川小教諭)楠本智史▼清川小(紀南教育事務所指導主事)山本亮子▼川辺東小(日高川町教委同)辻本泰広▼名田中(名田中教諭)杉本智市▼由良中(日高中同)望月一▼印南中(印南中同)芝光世▼大成中(大成中主幹教諭)越本三奈子。
【転任】八幡小(川辺西小)佐原圭亮▼御坊小(和佐小)清長美紀▼塩屋小(三百瀬小)佐々木恵里▼和田小(山野小)坂田香織▼内原小(江川小)中野美和子▼高城小(清川小)浜本智恵美▼南部小(岩代小)井口美幸▼岩代小(内原小)佐々木寿子▼川辺西小(高城小)政井浩二▼湯川中(名田中)塩田晃士▼美山中(高城中)瀬戸まき。

日高高校長に坂口氏
県立高校、南部は丸山氏

校長の部
【昇任】南部高(笠田高教頭)丸山寛▼和歌山盲(みはま支援同)松下香好。
【転職】日高高(教育総務局人権教育推進課長)坂口雅紀。
【転任】田辺工高(南部高)辻強志。
【退職】日高高・山本直樹。

教頭の部
【昇任】紀央館高(紀央館高教諭)平木俊宏▼たちばな支援(南部高同)草羽久視子。
【転任】田辺高(紀央館高)石丸晃一朗▼日高高定時制(南紀高通信制)洞將展。


 その他の主なニュース

御坊市職員異動 部長級に古谷守幸、山﨑真也、林守 氏昇格

西川特定都市河川指定受け、流域治水実践へ水害対策計画

RP東プラ(株)が由良町に1千万円寄附で感謝状

御坊市消防人事異動 消防長に戸山貴文氏、署長に角秀樹氏


4月4日、「川辺東小学校」誕生へ 〈2025年3月25日〉

2025年03月25日 08時30分00秒 | 記事


川辺東小の校舎となる現和佐小


 日高川町立の小中学校再編で新年度に「川辺東小学校」が誕生する。校区は同町の山野、江川、和佐、三百瀬4小学校と川辺西小の玄子、早藤、蛇尾地区。昨年には校章、2月には校歌も決まった。開校式は4月4日午前9時30分から。26日に三百瀬、和佐。27日に江川、山野には閉校式を予定している。
 町の学校再編では昨年、美山地区の寒川第一、笠松、川原河の3校が統合し、美山小学校が誕生。来年度には、美山、中津、早蘇中学校が統合し、新生「央和中」の開校も控えている。
 川辺東小学校の校舎として利用する現在の和佐小学校では、開校に向け、校舎や体育館を改築。各教室の空調機器も新しく整備し、現在のランチルームを家庭科室にするなどの配置変更。校舎の床や壁、天井を新しくし、外壁も美しくなった。体育館は外壁を塗り替え、照明器具も新しくLEDに変更。外にはトイレを新設。屋外の高圧受電設備も取り替えた。

校歌はエヴァ主題歌の作詞家 
庄野真代さんが作曲手掛ける
 校章には町民から19点の応募があり、総務部会で候補を絞り再編委員会で審査。デザインは林輝星さん(千津川)が応募した、みかんの花と日高川をイメージし、中心には川辺東小学校の「東」が記されたものが校章となった。また、校歌も決まり、作詞は人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」などを書いた和歌山市出身の及川眠子さんと、作曲は大阪市出身のシンガーソングライター庄野真代さんが手掛けた。開校式でお披露目となる。
 地域に愛され、惜しまれながらの閉校となる4校は、いずれも創立約150年。ピーク時は、全校児童200人を超える学校もあったが、昭和後期頃から減少の一途をたどり、現在は少ない学校で20人程度となっている。和佐はこれまでに2714人。江川では、明治7年度から同34年度までの児童数の記録はなく、同35年度から令和6年度まで1072人。山野は2053人。三百瀬は1861人の卒業生を輩出した。4校の最終年度は、和佐9人、江川6人、山野2人、三百瀬5人といずれも1桁の卒業生を送り出し、今月末に1世紀半も続いた伝統ある歴史に幕を下ろす。新小学校では、130人程度の児童でスタートする。


 その他の主なニュース

ロッテ・西川史礁選手、打率4割で開幕スタメン確実

日本拳法和歌山大会で御坊支部6人優勝、全国へ

梅の里中学野球大会で「印南・大成」優勝

御坊市内少年野球協会杯「名田」優勝、ちびっ子甲子園へ