紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町 物価高騰で全世帯に3万円を給付 〈2025年1月24日〉

2025年01月24日 08時30分00秒 | 記事

 物価が高騰する中、印南町は独自の物価高騰対策として全世帯(約3300世帯)に3万円を給付する。費用は1億768万2000円で、27日開会の臨時議会に関連予算を盛り込んだ一般会計補正予算案を上程する。国の方針は住民税非課税世帯のみだが、同町は「すべての世帯が物価高騰で苦しんでいる」との考えから全世帯への給付を決めた。対象は基準日である令和6年12月13日時点において住民登録がある世帯。
 国は物価高騰対策として住民税非課税世帯を対象に3万円、さらに18歳以下の子どもがいる子育て世帯には、子ども1人あたり2万円の加算をする施策を打ち出しているが、町は約1000世帯ある住民税非課税世帯への支援に加えて町独自で課税世帯(約2300世帯)にも広げて全世帯へ給付を行う。課税世帯への子ども加算は行わない。
 財源は国の低所得者支援給付の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金7438万2000円に加え、不足分の3300万円は財政調整基金を取り崩し対応する。
 臨時議会で補正予算が可決され次第、給付に向けた取り組みを開始。これまでの給付金受給ですでに登録されている口座がある世帯に「振込確認通知書」、転入や世帯主が変わるなどし登録されている口座がない世帯には「振込口座届出書」を2月中旬をめどに送付し、2月末の給付をめざす。


 その他の主なニュー」

 21日、日高高校箏曲部が新春弾き初め会

インフルエンザ流行、和歌山県内1病院当たり43・71人

ロッテ・西川史礁選手(日高川町出身)がキャンプ1軍決定

23日、御坊市の薗地区津波避難タワーで陸上自衛隊がホイスト訓練


御坊市「とびやま花しょうぶ園」にアヤメ仲間入り、2月から開花 〈2025年1月23日〉

2025年01月23日 08時30分00秒 | 記事


花しょうぶ園に植栽したアヤメ科類(写真手前)を見守る片岡さん


 御坊市野口の「とびやま花しょうぶ園」(浅井了二園長)に、昨年17年間の活動に幕を下ろした「ハーブの会日高川」(渋田修一会長)から寄贈され、植栽した旧中津村の村花「アヤメ」は順調に生育し、2月から7月にかけて順次開花する。移転3年目を迎えた花しょうぶ園は栽培面積を拡張し、品種、株ともに数を増やすなど更に充実している。
 アヤメは、旧中津村出身の女形歌舞伎役者・芳澤あやめが愛した花としても知られる旧中津村の村花。アヤメの郷を守ろうと、平成20年から活動していたハーブの会が、ハーブ園の一角で町内でもよく見かける「シベリアアヤメ」、最も早咲きの「カンザキアヤメ」をはじめ、珍しい品種の苗を植栽していた。
 昨年閉園したのに伴い、ハーブの会メンバーの畔柳久太郎さん=和歌山市=から、交流のある花しょうぶ園メンバーの片岡やゑ子さんに「丹念に育ててきたアヤメが分散しないように花しょうぶ園で育ててほしい」と依頼があり、植栽を引き継ぐことにした。
 昨年夏から秋にかけてシベリアアヤメ大、シベリアアヤメ小、白シベリアアヤメ小、イチハツ、カンザキアヤメ、ニオイエリス、ジャーマンアイリス、シャガ、球根性アイリス、ヒオウギ、ハナショウブ(七福神、遠州灘)キショウブの12品種を譲り受け、花しょうぶ園に植栽した。
 ハーブの会の活動費残金3万3447円も、花しょうぶ園に寄付された。畔柳さんは「アヤメ科類を愛する者として、日高川町のアヤメもぜひ名所の一つとして復活させていただきたい」、片岡さんは「地域、県内外の多くの人に親しまれ、有終の美を飾って閉園されたハーブの会日高川からいただいたアヤメ科類を大切に育てたい。早春から次々と花開くので、ぜひお楽しみ下さい」と話した。
 花しょうぶ園は平成24年に設立。県下唯一の花しょうぶ園として5月下旬から6月下旬の開花シーズンには京阪神や県内各地の愛好家から人気を集め、移転リニューアルオープン2年目の昨シーズンは過去最多の4529人が訪れた。移転3年目の今年は、栽培面積を旧園の2倍以上となる14アールに拡張し、植栽する品種、株ともに数を増やすなど園のさらなる充実を図っており、今シーズンは1万人以上の来園者を目指す。


 その他の主なニュー」

 美浜町の松原王子神社社務所が老朽化、修繕へ寄付呼びかけ

全日本マスターズレスリングで由良町出身の白樫幸大さん銀メダル

御坊市消防が22日、本願寺日高別院(御坊市)で消防訓練

御坊市北吉田区と推進委が県に玄子小松原線改修促進要望


日高川河川敷整備 今秋着工、10年度中供用開始 〈2025年1月22日〉

2025年01月22日 08時30分00秒 | 記事


アウトドア、親水利用ゾーンのイメージ(野口新橋から下流)


 県、御坊市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で構成する「日高川かわまちづくり協議会」は20日に市役所で開き、野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5ヘクタール)を利活用する日高川かわまちづくり整備事業の基本計画を承認した。早ければ今年10月に着工し、令和10年度中の供用開始をめざす。年間利用者4000人を目標に、にぎわい創出を図る。
 対象エリアの河川敷は草木で生い茂っていたが、県が令和2年度に樹木伐採事業を行い、きれいに整地された。河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと3年10月に同協議会を設置し、国の制度を活用した「かわまちづくり計画」の登録に向けて取り組みを進め、5年8月に国交省から新規登録された。
 野口新橋上流に駐車場を整備し、そこから上流を多目的利用ゾーン、下流をアウトドアゾーンや親水ゾーンと位置づける。県が高水護岸や階段護岸、親水護岸、河川管理用通路、河川内整地など、市が多目的広場や駐車場、園路、インフラ(水道、電気、トイレ)などを整備。アウトドアゾーンの整備エリアは当初計画より下流側に拡張する。
 県が5年8月から基本計画策定業務((株)建設技術研究所和歌山事務所、1204万3790円)を行い、有識者との意見交換や担当者レベルでの検討を進め、この日の協議会に最終案を提示し、承認を得た。今後、詳細設計業務(テクノ富貴(株)、994万9475円)に入り、早ければ今年10月に着工。工事は(1)護岸(2)駐車場(3)園路(4)アウトドアゾーン(5)トイレなどインフラの順に進め、令和10年度中に完了、同年度中の供用開始を目指す。
 護岸整備は環境配慮型の低水護岸、自然石を利用した高水護岸や階段護岸を整備し、高水護岸には張芝も行う。野口新橋下流の中洲はワンド(鳥類や昆虫類にとって良好な環境)を保全しつつ、防災治水面で堆積土砂も掘削する。親水エリアにはスロープ、緩勾配階段護岸を整備し、同護岸前面は捨石工で水深の浅い箇所を設けてカヌーやサップなど水上スポーツを楽しめるように工夫する。
 整備エリア全体を周遊できる園路(幅2メートル)を整備するほか、トイレは循環式で移動できる最新型を設置予定。排水処理や汲み取り不要、太陽光パネルと蓄電池完備で2~3台の設置を考えているが、1台3000万円するため、今後の普及、値下がりを期待。
 概算事業費は県が5億円程度、市が1億円程度を想定しているが、詳細設計で増減がある。整備にあたっては国の交付金や補助金を活用する。
 整備後の維持管理は市が行い、野口オートキャンプ場など既存施設と連携し、令和4年から継続開催中の自転車競技「シクロクロス」や季節ごとのイベントを定期的、継続的に行いながら年間利用者4000人を目標に、にぎわい創出、地域活性化を図る。市都市建設課は「将来的には企業、団体等に指定管理してもらえる魅力ある親水空間にしたい」としている。


 その他の主なニュー」

都道府県対抗全日本中学ソフトテニス県代表に管内から男女9人

日高港振興協で花田祥一・県局長が日高港の輸出入円滑化など講話

御坊市民教養講座 IT・若宮正子さんと税理士・笹圭吾さんが対談

御坊市のスール・薮脇直子さんが結婚相談所IBJベストルーキー賞


日高川町長選 現職・久留米啓史氏が3選出馬へ 〈2025年1月21日〉

2025年01月21日 08時30分00秒 | 記事


3期目へ出馬を表明する久留米氏


 5月13日告示、18日投開票の日高川町長選挙(5月28日任期満了)に20日、現職の久留米啓史氏(68)=江川=が3選出馬を表明。「町はまだ20年と若い。住民の皆さんの元気な笑顔にあふれ、40年、50年と将来に向かっていけるような夢のある町にしていきたい」と出馬への決意を述べた。
 記者会見で久留米氏は3選目に向け「先の事件で私の任命責任があると伺い、可能な範囲の方に意見を聞く中で、任命責任があるとの意見を聞くことはなかったが、引き際に関する意見はあった」と態度表明の遅れを説明し「それ以上に『今まで頑張って来たのだからもう1期』『このまま逃げてもだめ』との声が多かった。身に余る光栄で、先送りできないと3期目への挑戦を決めた」。事件の落胆から立ち上がり始めている心境を語り「『ここで引くのでなく、元に戻してから引け』との声もあり、しっかり元に戻してバトンタッチができれば」と続けた。
 2期目は「コロナのパンデミックという暗い中でスタートし、それが明けるとすぐに事件があり、暗い4年間だった。ただ学校統合などプラスの部分もあった」と振り返り、3期目について「1、2期と目標に掲げた人口維持、住民に優しい町づくり、産業振興、防災、健全な財政の5つを今後も忠実に行っていく。その上で、40、50年と将来に向かっていけるような夢のある町にしていきたい」と決意を述べた。また、人口流出などの課題に触れ、「知恵を絞って、住民とキャッチボールしながらまちづくりを進めていく」。官製談合事件については「すでに二度と起こらない体制づくりに着手している。今後、役場内の組織を変えるなど、段階を踏んで進めていく」とした。


 その他の主なニュー」

御坊市役所で「健康マージャンペアフェスタ」御坊、全国両予選会

日高地方駅伝競走大会で由良町が悲願の初優勝

御坊市民教養講座 IT・若宮正子さんと税理士・笹圭吾さんが対談

4月から御坊市組織改編 こども支援課新設、教委は1課制


御坊市 電話交換外注、出退管理DX化 〈2025年1月19日〉

2025年01月20日 08時30分00秒 | 記事


残業数が最も多い総務課(写真)の業務改善へ


 御坊市は、職場環境・業務改善など働き方改革の一環で新たに総務課が担当している代表電話交換業務と職員年末調整業務を民間事業者に委託し、職員出退管理はシステム導入によるDX化を進めている。課別の職員一人あたりの月別残業時間平均が圧倒的に多い総務課の業務改善・効率化を図り、職員の負担を減らすのが目的で、年末調整業務委託では早くも効果が出ている。
 働き方改革として昨年7月から勤務時間外業務を他課の職員が自主的に応援するワークシェアリング制度、8月から即戦力として期待できるスキルや知識、経験を身につけた早期退職者の復職に門戸を開くキャリア・リターン制度導入したのに続き、総務課の代表電話交換業務と職員年末調整業務を民間事業者に委託し、職員出退管理のシステム化を進めている。
 総務課職員一人あたりの月別残業時間平均は令和5年度42・6時間、4年度32・3時間で他課より圧倒的に多いことから業務改善を図る。年末調整業務は職員全員分の控除額を電卓で計算するなど手作業で行い、ピーク時は毎晩午後10時過ぎまで残業していたが、昨年11月から民間事業者に書類審査事務を委託した結果、職員2人の11月、12月の残業時間数が5年同期比で112時間減少した。
 代表電話交換は平成19年度末まで電話交換手1人を採用していたが、その後は総務課職員が担当。代表電話は8回線あり、7人で対応しているが、多い時で1時間に30本以上、少ない時でも10本程度の電話があり、そのたび業務は中断。会議等で職員が少ない時は電話の対応に追われることもあるという。
 日常業務に集中できるようにするため、経験豊富なオペレーターを確保している民間事業者のコールセンターに委託。コールセンターでは人が応対し、一般的な内容は想定問答集をつくって対応し、専門的な内容は各課につなぐ。2月17日から試験運用し、3月1日から本格実施する。委託は代表電話のみで、各課の個別電話は従来通り。
 出退管理は紙の出勤簿に職員それぞれが押印し、毎月、出勤簿を見ながら休暇取得や超過勤務等をチェックしているが、約300人分の出勤簿を確認するには労力と時間がかかるため、新庁舎移行に伴い全職員が持っているICカードを使い、民間事業者の出退管理システムを活用してペーパーレス化を図る。今月末に職員説明会を開き、2月から試験運用、3月から本格実施する。
 電話交換業務委託は年間で約800万円、出退管理システムは初期投資100万円と年間ランニングコスト約200万円、年末調整業務委託は11月から3カ月間で約160万円。


 その他の主なニュー」

御坊市の中川貴雄さんが絵本作家デビュー 2月1日、発売記念イベント

桂枝曾丸さんが3月2日から管内初の地域寄席を定期開催

17日、印南町が庁舎火災を想定し防災訓練

18・19日、御坊市中央公民館で「私たちの書道展」


御坊市で19日「健康マージャンペアフェスタ」予選会 〈2025年1月17日〉

2025年01月17日 08時30分00秒 | 記事



 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会の御坊市予選会と新設した全国予選会は、19日午後1時から市役所1階で開催し、2月16日に市立体育館で開く全国大会出場者を決める。市役所で予選会を開くのは全国で初めて。全国予選会と本大会の2回、御坊市を訪れてもらうことで、より一層「聖地」の知名度アップ、魅力発信につながると期待している。
 令和5年9月に初開催した第1回大会の予選会は地元の御坊市、和歌山市、田辺市で行ったが、今回は予選会と本大会の2回、御坊市を訪れてもらおうと、新たに全国予選会を設け、御坊市予選会とあわせて19日に市役所1階で行う。両予選会とも個人戦で、50分打ち切りの東南回しで半荘3回戦で得点を競う。
 御坊市予選会は県内在住者を対象に40人(うち日高地方31人)が参加し、代表選手として成績上位16人を選ぶ。全国予選会は全国を対象に公募し、神奈川、茨城、静岡、奈良、兵庫など県外32人を含む72人が参加し、上位8人の代表選手を選ぶ。全国予選会は参加費が一人3000円必要な上に交通費、宿泊費等も個人負担となるため、予選を追加した8人には特典として「全国大会競技中に必ずプロと対局できる権利」を付ける。
 和歌山県の代表選手枠は御坊市予選会16人、和歌山市予選会4人、田辺市予選会6人の計26人。

選手280人、ゲストプロ8人
2月16日 第2回全国大会
 第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、2月16日午前10時30分から市立体育館で開き、全国から選抜された子どもから高齢者まで選手280人、ゲストプロ8人の計288人が出場する。
 ゲストプロは一般参加者とともにプレーする。第1回大会と同様に半荘4回戦の総合得点でペアの順位を競う。ゲストプロのサイン会、ステージアトラクション、各種PRコーナーもある。
 ゲストプロは、元プロ野球選手の加藤哲郎さん(日本プロ麻雀連盟)瀬戸熊直樹さん(同)滝沢和典さん(同)魚谷侑未さん(同)村上淳さん(最高位戦日本プロ麻雀協会)日向藍子さん(同)丸山奏子さん(同)川嶋美晴さん(同)。
 令和7年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信する。自治体独自の全国大会継続開催は全国で初めての取り組み。


 その他の主なニュー」

岩木さん(由良町)が支援事業を活用し御坊市にコストコ再販店開業

ロッテの西川史礁外野手(日高川町出身)新人合同自主トレで内野も挑戦

学童女子野球和歌山市長杯で日高ドリームガールズが準優勝

日高振興局ギャラリーで管内3高美術部がリレー方式の作品展


御坊市が「キュウソネコカミ」をシティプロモーション大使に委嘱

2025年01月16日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市は、市制施行70周年記念スペシャルサポーターを務め、昨年6月の地元凱旋ライブを大成功させたロックバンド「キュウソネコカミ」を11日付で新たに「シティプロモーション大使」に委嘱した。任期は2年間。同日、ボーカル・ギター担当で同市出身のヤマサキセイヤさん(37)らメンバー4人に委嘱状を交付した三浦源吾市長は「『できることは何でもやらせていただきます』と言っていただき、大変うれしい。大いに期待しています」と喜んでいる。
 キュウソネコカミは平成21年結成、26年ビクターからメジャーデビュー。20歳代、30歳代を中心に絶大な支持があり、その大きな発信力を生かし、御坊の魅力発信に協力してもらおうと、昨年3月に70周年記念スペシャルサポーターに委嘱し、三浦市長がセイヤさん、オカザワカズマさん(兵庫県出身)ヨコタシンノスケさん(大阪府出身)ソゴウタイスケさん(愛媛県出身)に委嘱状を交付。
 70周年記念事業の地元凱旋ライブは全国各地から満席のファンが詰めかけ大盛況。コラボ事業では70周年記念Tシャツなどをつくり「ふるさと納税」返礼品に出品し、11月発行の応援ブック「つながる御坊」にはセイヤさんの手記「御坊ライフ」を掲載。令和7年度から始める関係人口創出公演の第一弾アーティストにはキュウソネコカミの紹介で超大型ロックバンド「サンボマスター」の出演が決まるなど御坊の魅力発信、知名度向上、関係人口創出に大きく貢献している。
 スペシャルサポーターの任期が3月末に切れるため、引き続き、御坊の魅力発信に協力してもらおうと「シティプロモーション大使」を設け、委嘱の快諾を得た。11日に大阪府内で行われたライブ会場に三浦市長が出向き、セイヤさん、オカザワさん、ヨコタさん、ソゴウさんの4人に委嘱状を渡した。今後もメンバーが自らのSNSを使い、日常の活動の中で御坊の魅力発信等に協力する。
 三浦市長は「地元凱旋ライブは大きなインパクトを与えてくれた。引き続き、シティプロモーション大使として関係人口創出、まちづくりにいろんな面から協力いただきたいとお願いし、快く引き受けていただいた。『できることは何でもやらせていただきます』と言っていただき、大変うれしい。大いに期待しています」と話した。


 その他の主なニュー」

近畿高校ソフトテニス選抜インドア大会で和歌山北が優勝

弓場龍溪氏(日高町)が大阪万博の日本代表作家書道展に出品

SNS型ロマンス詐欺被害防止で御坊署が紀陽銀行員2人に感謝状

日高川町・町長選5月13日告示、18日投開票


御坊市と由良、日高川、印南3町で12日に「二十歳の成人式」 〈2025年1月15日〉

2025年01月15日 08時30分00秒 | 記事


笑顔で記念撮影する晴れ着姿の参加者(御坊市)

くす玉開きで門出を祝う(印南町)

バルーンリリースで旧友たちと祝う(日高川町)

バルーンリリースで門出を祝う(由良町)


 御坊市と由良、日高川、印南3町で12日に二十歳の成人式が行われ、華やかな振り袖などに身を包んだ新成人が出席し、代表が大人になった決意などを述べた。新成人らは久しぶりに顔を合わせた同級生と小・中学生時代の話しに花を咲かせたり、現況を語り合うなど楽しいひとときを過ごした。
 御坊市 市民文化会館大ホールで開き、対象者242人(男119人、女123人)のうち、183人が出席。三浦源吾市長が「皆さんには高い志のもと、輝かしい未来へと歩みを進めながら、柔軟かつ斬新な発想とエネルギッシュな行動力でそれぞれのステージで活躍いただけるものと期待している」と式辞。
 来賓祝辞のあと、新成人代表の下田栄成さんが「たくさんの人に支えてもらったので、次は自分たちの番。誰かのためになり、感謝を忘れないような人間になり、社会の一員としてしっかり頑張っていきたい」。家吉晟礼さんは「育ててくれた両親、多くの時間をともにした友人、支えて下さった地域の方々、恩師に感謝を忘れず、恩返しできるような立派な大人になる」。ホール弘ケビンさんは「学校でまちづくりの勉強をしている。将来的にはこの御坊をもっと活気づけられるような形で恩返ししたい」などと誓いの言葉を述べた。
 式典終了後、出身中学校別に記念写真を撮った。
 印南町 町体育センターで開き、対象者81人(男37・女44)のうち66人が出席。成人代表の前田晴輝さん、谷口真矢さんが町民憲章を朗読したあと、日裏勝己町長が「皆さんには夢を叶えること、挑戦すること、あらゆる可能性を持っています。その夢を叶えるためにも大きく羽ばたいていただきたい」と式辞。
 来賓祝辞のあと、新成人を代表して稲田一天さんが「一つ一つの行動に責任を持ち、人とのコミュニケーションを大切にし、社会に貢献できる大人となれるよう歩んでいく」。湯川陽菜さんが「自分の発言と行動に責任を持ち、社会の一員として胸を張って前進していく」と誓いの言葉を述べ、全員でくす玉開きで祝った。
 記念撮影のあと、対象者でつくる実行委員会(井口陽登代表)による福引きや中学校に分けて思い出写真のスライドショーを恩師らとともに楽しんだあと、最後に町体育センター前駐車場で一斉に風船を放つバルーンリリースを行った。
 日高川町 日高川交流センターで開催し、対象者109人(男61人・女48人)のうち88人が出席。
 野田桜花さん(蛇尾)のピアノ伴奏で国歌斉唱のあと、久留米啓史町長は式辞で「いつまでも日高川町を愛していただき、それぞれの立場で夢や目標に向かって、かけがえのない人生を大切に歩んでください。日高川町、国、地域社会を発展させていく役目を担う皆さんの力に期待し、日高川町に関わっていただけることに期待しています」と語り、「洋々たる前途に幸多からんことを祈念します」とエールを送った。
 伊奈禎胤議長、坂本登県議の祝辞のあと、出席者を代表して朝間千翔さん(和佐)が「自分の周りにいる人を大切にして、日常に隠れている小さな価値や目標を拾い集めそれを達成する。そして大きな壁を乗り越え、さらに先へ進んでいくことを心に誓います」と力強く決意表明した。
 このあと、バルーンリリースで二十歳の節目を祝い、歓談では旧友との思い出話に花を咲かせた。
 由良町 町中央公民館で行い、対象者48人のうち、37人(男22人、女15人)が出席した。山名実町長は式辞で「これからさまざまな困難に立ち向かうと思うが、課題解決のために自ら考え、何事にも果敢にチャレンジし、多くの人と出会いさまざまな経験をすることで自分を成長させることができる。自分を信じ、これからの時代を力強く前へ前と前進していってください」とエールを送り、興国寺の禅宗仏教の言葉「日々是好日」を紹介。松本隆義さんは誓いの言葉として「多くの方の愛情と期待を未来への糧とし、美しい自然あふれる由良町に生まれ育ったことの誇りと自覚を持って行動していく」と決意表明し、記念品を受けた伊藤滉真さんは「道はさまざまですが、何らかの形で私たちを生み育ててくれた由良町の発展に役立ちたい」とお礼の言葉を述べた。このあと「恩師からのメッセージムービー」が上映され、町出身シンガソングライター藪下将人さんがコンサートで晴れの日を祝福。バルーンリリースを行い、新成人らが一斉に風船を放ち門出を祝った。


 その他の主なニュー」

陸上自衛隊中部方面隊が14日、御坊市で避難民空輸訓練

御坊市文協文化賞祝賀会で野㞍孝子さん、山口利幸氏の功績称える

寺﨑鈴子さん(御坊市)に全国社会福祉協議会の会長表彰

12日、御坊市消防出初式に団員230人


「熊野古道 紀伊路」官民連携協定締結 〈2025年1月12日〉

2025年01月12日 08時30分00秒 | 記事


協定を締結した管内7市町長ら関係者
(前列中央が今村代表取締役)


 管内7市町と日高広域観光振興協議会は10日、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「熊野街道事業」に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスと「熊野古道紀伊路を通じた地域振興に関する連携協定」を締結した。同事業グランドデザインの一角を占める「紀伊路SCAPEプロジェクト」における日高地方での地元産品を活用した食事や土産品の開発、空き家を活用した宿泊施設の確保などに取り組み、地域活性化の起爆剤として国内外からの誘客促進をめざす。
 紀伊路は熊野詣の参詣道の一つで、畿内と熊野を結ぶメインルートを担ってきた。日高地方には紀伊路最大の難所「鹿ヶ瀬峠」をはじめ、国史跡に指定されている道成寺や塩屋王子、愛徳山王子跡参詣道、切目王子があり、太平洋の絶景を望める斑鳩王子、千里の浜など見どころはたくさんあるが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されていないため、知名度が低く、中辺路や大辺路に比べて訪れる観光客は少ないのが現状。
 県教委が紀中、紀北への世界遺産指定範囲拡大に取り組んでいる中、紀伊路の価値を高め、将来に渡り誇れる財産とするとともに多くの観光客らが訪れる魅力的な観光資源にしようと、管内7市町と日高広域観光振興協議会が、紀伊路の歴史的・文化的な価値を活かした新たな観光商品の提案や開発に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスと連携、協力する。
 紀伊路SCAPEプロジェクトは大阪市内をスタートし、9泊目の田辺市内まで8泊分の宿を用意し、歴史や文化にふれる紀伊路を旅してもらうもので、日高地方は6、7、8泊目のエリアあたる。
 今後、官民連携で地元産品を活用した食事メニューや土産品の開発(宿泊場所での宿飯、出発時の弁当、疲れを癒やす甘味物、特産品を使用した土産品など)、空き家を活用した宿泊施設の確保(日高、切目、岩代を中心に古民家をリノベーションした古民家宿の提供)をはじめ紀伊路の整備、地域でのイベントPRに取り組む。今年度までに基礎調査を終え、2025年度から28年度にかけて商品開発、27年度から商品販売を始める計画。
 調印式は10日に日高振興局で行い、管内7市町長と金崎昭仁・日高広域観光振興協議会長、今村亙忠・(株)ユニスト・ホールディングス代表取締役が協定書に署名捺印。今村代表取締役は「地方が誇れる未来をつくるため、2030年、熊野街道に30億円商圏をつくっていきたい。地方に経済を運ぶきっかけとなる事業をどんどん生み出していきたい。紀伊路SCAPEプロジェクトのファーストモデルを日高地方から進めることは大きな意義がある」と意気込みを話した。
 三浦源吾御坊市長は「日高地方に人を呼び込む絶好のチャンス。地域活性化の起爆剤となるよう大いに期待している。実現を目指し、我々も最大限協力したい」と話したほか、各町長らも「地域のさらなる発展、活性化につながるよう期待している」「今後の取り組み、展開にワクワクしている。成功させるため、一緒に頑張りたい」とエールを送り、今村代表取締役は「歓迎していただき、うれしい。コロナ禍で取り組みを中断したが、耐えて頑張ってきて良かった。和歌山のために頑張る第一歩としたい」と応えた。


 その他の主なニュー」

こどもエコチャレンジ活動レポート金賞に矢戸田慈君(清流小)

9月12~13日 日高広域観光協が大阪万博で食文化発信

10日 御坊、御坊南、御坊東3ロータリークラブの合同初例会

全国選抜GB大会県予選 男子「川辺」女子「美由良浜」優勝


日高広域観光振興協議会「海からの熊野古道」ルート再現 〈2025年1月11日〉

2025年01月11日 08時30分00秒 | 記事


ルートの「比井越」で地域住民らが清掃活動


 日高広域観光振興協議会は、新たな観光資源として日高町比井から紀伊路に合流する「海からの熊野古道」を売り出そうと、専門家の助言を受けながらコースを設定し、語り部の養成を行い、25日に、このコースを初めて歩く第3回熊野古道紀伊路ウォーキングツアーを実施する。10日には関係者や地域住民の協力でコースの清掃活動を行い、本番に備えた。
 紀伊路最大の難所と言われる日高町の「鹿ヶ瀬峠」を避け、船で比井湊に到着後、比井から志賀谷の久志集落を越える「比井越(ひいご)」を通り、紀伊路に合流するルートも海路から熊野を目指す当時の主要街道だったため、これを再現した。ウォーキングツアーでは途中、若一王子や志賀王子、松原王子、小竹八幡神社も巡る。
 ルートは、日高町教委の協力を得て専門家の助言をもとに設定し、語り部は同町文化財保護審議委員を中心に8人に協力してもらい、研修を重ねた。10日午前中には振興局、町役場、地域住民、大洋化学(株)から31人が参加し「比井越」で清掃活動を行った。事前に役場職員が伐採した木を道脇に寄せたり、捨てられているゴミを拾い集め、快適に歩けるように整えた。
 ツアーには県内外から80人が応募済み。当日は4班に分かれ、それぞれ語り部が2人付く。前半組は午前9時、後半組は10時にJR御坊駅集合。若一王子までバスで移動し、コースを歩く。小竹八幡神社まで歩いたあとは西御坊駅から紀州鉄道に乗車する。
 振興局地域づくり課は「埋もれた地域資源である海路から熊野をめざすルートを『海からの熊野古道』として再現し、魅力的な観光資源として磨き上げ、PRしていきたい」と意気込んでいる。


 その他の主なニュー」

印南町が同町のゆるキャラと万博キャラクターコラボグッズを作製

御坊市民大学が今年5月に創立50周年、記念誌発行やイベント計画

紀州体験交流ゆめ倶楽部の体験型観光、国内外から人気

日高川町長選 久留米啓史町長に地元の江川区が出馬要請