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江川小で教育家の菊池さんが示範授業と教育講演会 〈2025年2月1日〉

2025年02月01日 08時30分00秒 | 記事


独自の授業を展開する菊池さん


 日高川町の学校再編で、今年3月に閉校となる江川小学校(花光英香校長)は30日、元小学校教諭で教育実践研究家の菊池省三さんを迎え、示範授業と教育講演会を開催。菊池さんは、子どもたちを褒めることに重点に置きながら授業をすすめ、児童に「人を喜ばせることができるようになろう」、「コミュニケーションの力を新しい世界でものばそう」と伝え、この春に統合され新しい学校に通う児童にエールを送った。
 菊池さんは、平成24年にNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に取り上げられたことを機に「世界一受けたい授業」や「たけしのニッポンのミカタ」などに出演。30年以上の教員生活で培った教育実践を広めようと、全国各地で講演活動を展開している。
 同校では、2年生5人と3・4年生10人を対象に授業。菊池さんは、最初にクラスを「明るい」「切り替えスピード」「やる気の姿勢」などと褒めながら児童との距離を縮めた。対話や話し合いをしながら授業を進め、児童の言動や態度を褒めて、意欲を高めた。
 2年生では、イソップ寓話の「きつねとつる」の話を紹介し、「悪いのはどっち」と問いかけ、それぞれに分かれた児童が理由を考えて意見を出し合った。意見の内容に加えて「紙に書いていないことも、自分の言葉で言えるのはとても大事」、「言葉だけでなく身振り手振りもあり分かりやすい」などと児童の姿勢も評価。最後に「4月から多くの友達がいる学校に通うと思いますが、人を喜ばせることができる3年生になって」とエールを送った。
 3・4年生でも同様に授業を行い、4コマ漫画の展開を児童が予想、登場人物の気持ちやどうすれば良かったかを考えさせ、コミュニケーションの重要性を説いた。「コミュニケーションの力を新しい世界でも伸ばそう。新しい友だちともコミュニケーションを取って、格好良く幸せに過ごして」と伝えた。
 教育者向けの講演会「対話・話し合いを生み出す『第3の言葉』『第4の言葉』を考える」では、「一般性や常識を身に付けないと本当の個性が出ない」、「対話や議論で授業が始まるが、学級のインフラが整っていないと不満がでる」などと指摘。「教師とは褒める仕事。その子の価値を発見し、伝えることが重要」とアドバイスした。


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かわべ天文公園再整備 まずフットサル場整備着手へ 〈2025年1月31日〉

2025年01月31日 08時30分00秒 | 記事


フットサルコート整備が準備段階に


 日高川町は、約8億円を投じて、令和5年度から9年度までの5カ年計画で進めるかわべ天文公園の再整備の第1弾となるフットサルコート整備工事にまもなく着手する。1期工事はコートの整備、2期工事(7年度予定)は周辺整備で駐車場や照明設備などを整備、8年度に日高地方初の屋外フットサルコートとして運用開始の予定。公園建物の改修や屋外に大型複合遊具、ドッグラン、駐車場の増設など順次整備を進めていく方針で、国庫補助の対象期間となる令和9年度の完成を目指す。
 再整備計画は、入園者の減少など人気に陰りが見える同公園を魅力ある施設にしようと、若手の町職員から屋外宿泊施設やカフェを併設した図書館、遊具の充実などの提案が出され、令和4年度に概略設計業務委託料(150万円)、5年度に設計業務費約2000万円を計上して実現に向けた構想を練ってきた。
 現在準備が進められているフットサルコートは人工芝で、国際基準を満たす38メートル✕20メートルを1面、JFA(日本サッカー協会)のフットサル協議規則コートの25メートル✕16メートルでは2面を整備。普段の練習から公式戦でも活用できる。このほか1期工事では高さ約5メートルの防球ネットも整備。2期工事では、駐車場やフットサルコート周辺のフェンス、夜間でも利用できるように照明設備も整える。
 フットサルコートを皮切りに今後、建物の改修や屋外に大型複合遊具、ドッグラン、駐車場の増設など順次整備を進めていく方針で、国庫補助の対象期間となる令和9年度までの5カ年で総事業費約8億円を投じて完成を目指す。1期工事は、弘安建設(株)=和歌山市=が施工する。


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知的障がい者サッカー 藤原さん日本代表を目指し挑戦 〈2025年1月30日〉

2025年01月30日 08時30分00秒 | 記事


関西トレセンに参加した藤原さん


 日高地方のサッカー文化を発展、活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)に所属する藤原由愛さん(20)=御坊市=が、日本知的障がい者サッカー連盟の女子関西トレセンに初めて参加。大好きなサッカーを心から楽しみながら、技術面の向上にも意欲的で、藤原さんは、日本代表を目指し、前向きに挑戦している。
 藤原さんは、新潟県の小学校から御坊小に転校し、御坊中に通学。小さな頃からサッカーが好きで、小学校時代は御坊キックマンに所属、中学校では先生と1対1でサッカーを続け、15歳の時にS・I・Sに入った。当初は人とコミュニケーションをうまく取ることが苦手でトレーニングを離れてしまうこともあったが、大好きなサッカーが藤原さんを成長させ、周囲の子どもたちにも存在を認めてもらえたことで続けてこられたという。
 坂本代表の「日本代表になれるよ?」との勧めで「もっとうまくなりたい」と有望な選手を発掘し、質の高い指導のもとでレベルアップを図る関西トレセンに参加。25日に大阪府のJ丨GREEN堺で行われた今年度第3回には、藤原さんを含め、大阪と京都から5選手(GK2人)が来ており、ポジションの設定はなかったが、フィールドプレイヤーとして、ドリブルやシュート、パスなど基本メニューをこなした。今後も関西トレセンは数回行われる予定で、認められれば、全国クラスのナショナルトレセンに引き上げられ、日本代表への道が開ける。
 藤原さんは、普段は、S・I・Sでの火、水、木の週3回の練習日を基本に、土日も何かあれば参加できるようにし、小学生や中学生に交じってミニゲームに参加したり練習。「サッカーを通じて友達を作りたいし、とにかく試合をしたいし、毎日、サッカーしたい」とし、関西トレセンについて「最初は緊張したけど、楽しすぎてさらにサッカーが好きになった。上手な選手といっしょにもっとプレーして、自分ももっとうまくなりたい」と笑顔。
 坂本代表は「ポジショニングが良く、受け手がほしいタイミングにパスを通すことができる選手でオールラウンダー。とにかく向上心がすごく、サッカーが彼女と社会を、彼女と仲間たちを繋ぐ大きな力となっており、その大好きなサッカーで大きな目標に向かってチャレンジしてほしい。障がいを持つ人々に、自分もスポーツをやってみたいと思えるような、勇気を与える存在になってもらえれば」と期待している。


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日高川町高津尾の空き家を活用し、焼き芋屋開店 〈2025年1月29日〉

2025年01月29日 08時30分00秒 | 記事


中津においもん屋がオープンする


 日高川町高津尾に石焼き芋「おいもん屋」が2月2日にオープンする。販売するのは、10年前に岸和田市から同町に移住してきた大野充さん(69)、ひとみさん(64)夫妻。これまで御坊駅前などで移動販売として石焼き芋を販売していたが「地元の人の憩いのようなスペースになれば」と移住先の日高川町の空家を活用し、店を始める。
 大野さんは10年前、当時勤めていた会社で退職を間近に控えたタイミングで脱サラ。農業がしたいと移住を考え、さまざまな場所を調べたところ、岸和田からの交通の便がよく、豊かな自然、美しい日高川が気に入り、同町を拠点とすることに決めた。当初はアルバイトをしながら、ほうれん草やオクラ、ブルーベリーなどを栽培。しかし、コロナ禍でアルバイトができなくなり、知り合いからもらった焼き芋の機械を軽トラに乗せ、移動販売を展開するようになったという。
 移動販売は、平日の午後に御坊駅前。日曜日は、日高川町のほか御坊市、美浜町、田辺市など県内の人が集まる場所や、フリーマーケットなどのイベントに出店してきた。今回、地域交流の場や活性化など何か地元に貢献したいと、中津地区の空家を活用し、店舗を持つことを決心。当面は、焼き芋、冷やし芋、干し芋のほか、焼き鳥、フランクフルト、ホットドックをテイクアウトのみで販売するが、今後は店内でのランチなども検討し、地域の野菜を使った料理やスイーツなどを提供していきたい考え。移動販売も継続する。
 大野さんは「移動販売の時に焼き芋を買っていただいたお客さんから、人づてに『おいしかった』との声をいただき、本当にうれしく感謝しています。そんな声を励みにお店も頑張っていきたい。口コミで評判が広がり、地元の人を中心に多くの人に買いに来ていただきたい」と話している。
 場所は、日高広域消防中津出張所前。時間は午前10時から午後5時30分ごろまで。問い合わせは、大野さん(電話080・1506・5591)。


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御坊市立体育館で「第3回みーやちゃんカルタ大会」 〈2025年1月28日〉

2025年01月28日 08時30分00秒 | 記事


真剣勝負で盛り上がった対戦


 御坊市観光協会(高垣太郎会長)は26日、市立体育館で第3回みーやちゃんカルタ大会を開き、4部門に3歳から73歳まで107人が出場し、みーやちゃんのイラストが入った「御坊市のカルタ」を使い、トーナメント方式で熱戦を展開した。
 未就学児は42人、小学生低学年は36人、同高学年は14人、一般(中学生以上)は15人が出場。ゲストは観光協会観光PR大使を務める印南町樮川出身のシンガーソングライター・にしゆきさん、市内在住のモデル・タレントの坂尻夏海さん、みーやちゃん。にしさん、坂尻さんは読み手を担当し、みーやちゃんは参加者とふれあった。
 カルタは市内の史跡名所や歴史、観光地、偉人、イベント、特産品など観光資源の魅力を網羅した「御坊市のカルタ」を使用。1回戦や2回戦では獲得枚数に差が出る勝負が多かったが、勝ち上がるにつれレベルは上がり、接戦にもつれる試合が多かった。上位入賞者には、みーやちゃんグッズや食事券などをプレゼントした。
 カルタは毎年度、市内小学1年生全員に無料配布しているほか、1セット1000円で一般に販売している。問い合わせは市商工振興課(電話23・5531)へ。上位入賞者は次の皆さん。
【未就学児】(1)清山青波(2)橋本実侑(3)高野咲茉、山本彩人。
【小学生低学年】(1)曽根あさひ(2)中本凱心(3)井上紀奏、大川明紗。
【同高学年】(1)大川祈愛(2)大川晄夜(3)小森匠、小森美緒。
【一般】(1)大川智美(2)松本章裕(3)木戸優衣、中尾周平。


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御坊市 戸別訪問成果、家具固定申請最多 〈2025年1月26日〉

2025年01月27日 08時30分00秒 | 記事


家具転倒防止金具、感震ブレーカー取り付けを


 御坊市が大規模地震発生時の人的被害軽減を目的に平成29年度から実施している家具転倒防止金具取付事業の今年度申請数は過去最多の137件に上り、令和5年度から続けている一人暮らし世帯への戸別訪問の成果が表れている。来年度は65歳以上の複数(二人以上)世帯1325戸の訪問を行うとともに、新たに65歳となる一人暮らし世帯への訪問も続け、事業の活用を推奨していく。
 三浦市政は防災対策を重点課題と位置づけ、2期目は各家庭での家具固定や個別避難計画策定、自主防災組織の連携強化と未設置地域での組織設立等に力を入れている。家具転倒防止金具取付事業は65歳以上一人暮らし・複数世帯、障害者世帯に推奨しているが、平成29年度から令和4年度まで6年間の総申請数は94件にとどまっていた。
 民生委員の協力で令和4年10月から12月にかけて65歳以上の一人暮らし約2200世帯を対象に初の実態調査を行い「自己負担ゼロなら活用したい」と答えた人が506人いたことから防災対策課職員が戸別訪問した結果、5年度申請数は88件と大幅に増加した。
 6年度は民生委員調査後の5~6年度に65歳となった一人暮らし1768戸を対象に専従の会計年度任用職員と再任用職員が戸別訪問。対面できた759人のうち、検討する意向を示した381人(固定済み14人含む)にチラシや申請書を渡し、137人から申請があった。2年連続で過去最多を更新し、地道な活動の成果が表れている。戸別訪問することで安否確認、熱中症予防を呼びかける機会にもなっている。
 次のステップとして来年度は、65歳以上の複数世帯1325戸を対象に戸別訪問を行うほか、来年度中に新たに65歳となる一人暮らし世帯への訪問も続け、事業の活用を推奨する。
 事業は1世帯あたり家具3竿(たんす、食器棚、本棚が対象)の転倒防止金具取り付けを補助。金具代(金具は市が指定)と取り付け費用をあわせて1世帯あたり9500円を上限に補助するため、自己負担はいらない。今年度申請は今月末まで受け付けている。問い合わせは防災対策課(電話23・5528)へ。

相乗効果で申請過去最多89件
感震ブレーカー設置補助事業
 戸別訪問では、家具転倒防止金具取付事業とあわせ感震ブレーカー設置事業の活用も推奨し、今年度は過去最多となる89件の申請を受け付けている。
 今年度予算は40件80万円で、すでに予算を使い切っているが、他の予算を流用し、目標だった80件を超えた。今年度申請は今月末まで受け付けている。
 感震ブレーカーは地震を感知すると自動的にブレーカーを落とし、電気を止める装置で通電火災対策に効果的とされる。
 対象者は家具転倒防止金具と同じで、1世帯当たり購入費と設置費用で2万円を上限に補助。事業を始めた令和3年度は24件、4年度は22件、5年度は19件と伸び悩んでいた。


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御坊市スケートパーク来春オープン 〈2025年1月25日〉

2025年01月25日 08時30分00秒 | 記事


運動公園に建設するスケートパークの完成イメージ
(ピンクは初心者向け、その内側が上級・中級者向け)


 御坊市教育委員会は23日、御坊総合運動公園パターゴルフ場(約2800平方メートル)に建設するスケートパーク整備基本計画の大枠を発表。パークは県下最大規模となり、上級・中級者向けの多種多様なセクション、初級者向けの周回コース(約200メートル)などを設ける。専門家や市スケートボード協会との協議を積み上げながら計画するのは全国でも珍しく「他に誇れる充実した施設」になるという。事業費は1億数千万円を予定。令和7年度で建設し、8年4月オープンをめざす。

 県内には和歌山市や田辺市にスケートパークがあるが、日高地方にはなく、市内外の若い世代の愛好家を中心に市内への早期建設をめざそうと、令和4年5月に市スケートボード協会を設立。署名活動を行い、市内3714人、日高郡内3818人をはじめ県内外から1万1655人の署名を集め、同年8月に三浦源吾市長に提出した。
 その後、市教育委員会が同協会と話し合いを進め、令和5年度に新規事業着手し、現在は基本計画を策定中。スポーツ振興とともに賑わいづくりを目的に「魅力あり、使いやすく、利用者から愛される施設」をコンセプトに、日本スケートボード協会競技委員の本間章郎氏をアドバイザーに教委、協会、計画策定委託業者が月1回以上のペースで協議を重ね、計画の大枠がまとまった。
 パターゴルフ場の全面を活用し、全体面積約2800平方メートルのうち、上級・中級者コースのコンクリート舗装部分は約1300平方メートル、その周囲に設ける初心者向けの練習エリア、周回コースのアスファルト舗装部分は約500平方メートル。コンクリート舗装とアスファルト舗装の間には芝生か砕石で緩衝帯を設け、上級・中級者と初心者が安全にプレーできるように配慮。
 上級・中級者コースは協会の意見を可能な限り取り入れた難度の高い6段・4段両ステア、プランターレッジ、ダウンレッジ、ダウンレール、ウェーブ、マニュアルボックスなどの多種多様なセクションを設け、左右の利き足どちらでもプレーできるように左右対称にしたセクションも複数ある。若い愛好者の意見を取り入れながら計画を積み上げるのは全国でも珍しい取り組みで、本間氏から「他に誇れる施設」とのお墨付きも得ている。
 全体事業費は1億数千万円予定。このうち付帯施設(外構、照明、電気、水道など)を除くコンクリート舗装、アスファルト舗装部分の工事費は約8700万円で今月6日にスポーツ振興くじ助成金(最大2000万円)申請を行った。実施設計費や工事費は新年度当初予算に計上するが、現在査定中のため、予算や基本計画の内容が変動する可能性もある。


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印南町 物価高騰で全世帯に3万円を給付 〈2025年1月24日〉

2025年01月24日 08時30分00秒 | 記事

 物価が高騰する中、印南町は独自の物価高騰対策として全世帯(約3300世帯)に3万円を給付する。費用は1億768万2000円で、27日開会の臨時議会に関連予算を盛り込んだ一般会計補正予算案を上程する。国の方針は住民税非課税世帯のみだが、同町は「すべての世帯が物価高騰で苦しんでいる」との考えから全世帯への給付を決めた。対象は基準日である令和6年12月13日時点において住民登録がある世帯。
 国は物価高騰対策として住民税非課税世帯を対象に3万円、さらに18歳以下の子どもがいる子育て世帯には、子ども1人あたり2万円の加算をする施策を打ち出しているが、町は約1000世帯ある住民税非課税世帯への支援に加えて町独自で課税世帯(約2300世帯)にも広げて全世帯へ給付を行う。課税世帯への子ども加算は行わない。
 財源は国の低所得者支援給付の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金7438万2000円に加え、不足分の3300万円は財政調整基金を取り崩し対応する。
 臨時議会で補正予算が可決され次第、給付に向けた取り組みを開始。これまでの給付金受給ですでに登録されている口座がある世帯に「振込確認通知書」、転入や世帯主が変わるなどし登録されている口座がない世帯には「振込口座届出書」を2月中旬をめどに送付し、2月末の給付をめざす。


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御坊市「とびやま花しょうぶ園」にアヤメ仲間入り、2月から開花 〈2025年1月23日〉

2025年01月23日 08時30分00秒 | 記事


花しょうぶ園に植栽したアヤメ科類(写真手前)を見守る片岡さん


 御坊市野口の「とびやま花しょうぶ園」(浅井了二園長)に、昨年17年間の活動に幕を下ろした「ハーブの会日高川」(渋田修一会長)から寄贈され、植栽した旧中津村の村花「アヤメ」は順調に生育し、2月から7月にかけて順次開花する。移転3年目を迎えた花しょうぶ園は栽培面積を拡張し、品種、株ともに数を増やすなど更に充実している。
 アヤメは、旧中津村出身の女形歌舞伎役者・芳澤あやめが愛した花としても知られる旧中津村の村花。アヤメの郷を守ろうと、平成20年から活動していたハーブの会が、ハーブ園の一角で町内でもよく見かける「シベリアアヤメ」、最も早咲きの「カンザキアヤメ」をはじめ、珍しい品種の苗を植栽していた。
 昨年閉園したのに伴い、ハーブの会メンバーの畔柳久太郎さん=和歌山市=から、交流のある花しょうぶ園メンバーの片岡やゑ子さんに「丹念に育ててきたアヤメが分散しないように花しょうぶ園で育ててほしい」と依頼があり、植栽を引き継ぐことにした。
 昨年夏から秋にかけてシベリアアヤメ大、シベリアアヤメ小、白シベリアアヤメ小、イチハツ、カンザキアヤメ、ニオイエリス、ジャーマンアイリス、シャガ、球根性アイリス、ヒオウギ、ハナショウブ(七福神、遠州灘)キショウブの12品種を譲り受け、花しょうぶ園に植栽した。
 ハーブの会の活動費残金3万3447円も、花しょうぶ園に寄付された。畔柳さんは「アヤメ科類を愛する者として、日高川町のアヤメもぜひ名所の一つとして復活させていただきたい」、片岡さんは「地域、県内外の多くの人に親しまれ、有終の美を飾って閉園されたハーブの会日高川からいただいたアヤメ科類を大切に育てたい。早春から次々と花開くので、ぜひお楽しみ下さい」と話した。
 花しょうぶ園は平成24年に設立。県下唯一の花しょうぶ園として5月下旬から6月下旬の開花シーズンには京阪神や県内各地の愛好家から人気を集め、移転リニューアルオープン2年目の昨シーズンは過去最多の4529人が訪れた。移転3年目の今年は、栽培面積を旧園の2倍以上となる14アールに拡張し、植栽する品種、株ともに数を増やすなど園のさらなる充実を図っており、今シーズンは1万人以上の来園者を目指す。


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日高川河川敷整備 今秋着工、10年度中供用開始 〈2025年1月22日〉

2025年01月22日 08時30分00秒 | 記事


アウトドア、親水利用ゾーンのイメージ(野口新橋から下流)


 県、御坊市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で構成する「日高川かわまちづくり協議会」は20日に市役所で開き、野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5ヘクタール)を利活用する日高川かわまちづくり整備事業の基本計画を承認した。早ければ今年10月に着工し、令和10年度中の供用開始をめざす。年間利用者4000人を目標に、にぎわい創出を図る。
 対象エリアの河川敷は草木で生い茂っていたが、県が令和2年度に樹木伐採事業を行い、きれいに整地された。河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと3年10月に同協議会を設置し、国の制度を活用した「かわまちづくり計画」の登録に向けて取り組みを進め、5年8月に国交省から新規登録された。
 野口新橋上流に駐車場を整備し、そこから上流を多目的利用ゾーン、下流をアウトドアゾーンや親水ゾーンと位置づける。県が高水護岸や階段護岸、親水護岸、河川管理用通路、河川内整地など、市が多目的広場や駐車場、園路、インフラ(水道、電気、トイレ)などを整備。アウトドアゾーンの整備エリアは当初計画より下流側に拡張する。
 県が5年8月から基本計画策定業務((株)建設技術研究所和歌山事務所、1204万3790円)を行い、有識者との意見交換や担当者レベルでの検討を進め、この日の協議会に最終案を提示し、承認を得た。今後、詳細設計業務(テクノ富貴(株)、994万9475円)に入り、早ければ今年10月に着工。工事は(1)護岸(2)駐車場(3)園路(4)アウトドアゾーン(5)トイレなどインフラの順に進め、令和10年度中に完了、同年度中の供用開始を目指す。
 護岸整備は環境配慮型の低水護岸、自然石を利用した高水護岸や階段護岸を整備し、高水護岸には張芝も行う。野口新橋下流の中洲はワンド(鳥類や昆虫類にとって良好な環境)を保全しつつ、防災治水面で堆積土砂も掘削する。親水エリアにはスロープ、緩勾配階段護岸を整備し、同護岸前面は捨石工で水深の浅い箇所を設けてカヌーやサップなど水上スポーツを楽しめるように工夫する。
 整備エリア全体を周遊できる園路(幅2メートル)を整備するほか、トイレは循環式で移動できる最新型を設置予定。排水処理や汲み取り不要、太陽光パネルと蓄電池完備で2~3台の設置を考えているが、1台3000万円するため、今後の普及、値下がりを期待。
 概算事業費は県が5億円程度、市が1億円程度を想定しているが、詳細設計で増減がある。整備にあたっては国の交付金や補助金を活用する。
 整備後の維持管理は市が行い、野口オートキャンプ場など既存施設と連携し、令和4年から継続開催中の自転車競技「シクロクロス」や季節ごとのイベントを定期的、継続的に行いながら年間利用者4000人を目標に、にぎわい創出、地域活性化を図る。市都市建設課は「将来的には企業、団体等に指定管理してもらえる魅力ある親水空間にしたい」としている。


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